第80話
文字数 1,167文字
「よおじじい、お疲れさん。なかなかの強敵だったな」
「そうだな。気を抜くと危なかったかもしれない」
「奥義で倒し切れなかった時はどうなるかと思ったぜ」
「はい、HP回復薬とMP回復薬です」
「ありがとう」
じじいは回復薬を使用する。ちょっと食らった程度のダメージであればこれで充分だ。回復薬でカバー出来ないダメージもヒールで回復できるし。
「次はポーンの試合だな」
「ああ、魔法使いに対しどういう戦いをするんだろうな」
フレアVSポーンの試合が始まった。
フレアの魔法を上手く捌きながら近寄るポーン。
「やっぱり、だいぶ戦い慣れてるな」
「そうですね。1つ1つの動きに無駄がない」
「こいつ、近接での身体の捌き方も上手いんだよな」
ポーンは身体を捻りフレアを投げ飛ばす。1回戦の様に槍を喉元に宛がおうとするが、フレアは逃れようと動く。
グサッ
「ぐっ!」
槍はフレアの方に刺さった。
「どうしますか?」
「……ギブアップだ」
「やっぱりポーンが勝ったか」
「全体的に動けるみたいですね」
「強い……俺が戦ってみたかったぜ」
「何かあんまりじじいの参考にはならなかったな」
「まだ力を隠し持っているな」
「2連続で相手は肩を負傷したな」
「ポーンの、或いはこの王国の戦術に関係しているかもしれませんね」
コンコン
ノックの後でポーンが部屋に入ってきた。
「失礼します」
「ポーンか、さっきはおめでとう」
「ありがとうございます。次はレイスさんと、ですね」
「まあ覚悟しておいてくれ」
「で、敵情視察か?」
「それもあります」
「ケーオですか?」
「このままいけば私かレイスさんがケーオと対峙します。決勝か3位決定戦かは分かりませんが……いえ、決勝でしょうけど。その時に上手く対応できる様にしたいのです」
「どういう事?」
「ケーオの試合を一緒に見て対策を考えたい、って意味でしょう」
「そうです」
「おっ、その前にスサノオの試合だぜ」
「因縁の魔法使いとの対決、ってやつだな」
「そうですね、どう攻略しますか」
スサノオは大剣を構えた。相手のパミラは魔法を撃ち出す。
「……去年はケーオが魔法で倒してたよな」
「ああ、何だこいつは?」
魔法はスサノオに連続ヒットするが、スサノオは揺るがない。そのまま一気に距離を詰めて体験を振り下ろした。
ズサアァン!
あまりの勢いにパミラは吹っ飛び、そして気を失う。正直、死ななかっただけでも凄いと思う。それくらいに凄まじい一撃だった。
「かっけえ、魔法なんて効いていないじゃないか」
「何故あんなにもダメージを感じさせずに攻撃できるんでしょう」
「もしかしたら、前回の反省を踏まえて魔法防御の高い鎧にしているのかもしれませんね」
「にしても効かなすぎだろう」
わずか10秒程度で終了してしまった試合。流石にスサノオの実力が分からない。
そしてケーオの試合が始まろうとしていた。
「そうだな。気を抜くと危なかったかもしれない」
「奥義で倒し切れなかった時はどうなるかと思ったぜ」
「はい、HP回復薬とMP回復薬です」
「ありがとう」
じじいは回復薬を使用する。ちょっと食らった程度のダメージであればこれで充分だ。回復薬でカバー出来ないダメージもヒールで回復できるし。
「次はポーンの試合だな」
「ああ、魔法使いに対しどういう戦いをするんだろうな」
フレアVSポーンの試合が始まった。
フレアの魔法を上手く捌きながら近寄るポーン。
「やっぱり、だいぶ戦い慣れてるな」
「そうですね。1つ1つの動きに無駄がない」
「こいつ、近接での身体の捌き方も上手いんだよな」
ポーンは身体を捻りフレアを投げ飛ばす。1回戦の様に槍を喉元に宛がおうとするが、フレアは逃れようと動く。
グサッ
「ぐっ!」
槍はフレアの方に刺さった。
「どうしますか?」
「……ギブアップだ」
「やっぱりポーンが勝ったか」
「全体的に動けるみたいですね」
「強い……俺が戦ってみたかったぜ」
「何かあんまりじじいの参考にはならなかったな」
「まだ力を隠し持っているな」
「2連続で相手は肩を負傷したな」
「ポーンの、或いはこの王国の戦術に関係しているかもしれませんね」
コンコン
ノックの後でポーンが部屋に入ってきた。
「失礼します」
「ポーンか、さっきはおめでとう」
「ありがとうございます。次はレイスさんと、ですね」
「まあ覚悟しておいてくれ」
「で、敵情視察か?」
「それもあります」
「ケーオですか?」
「このままいけば私かレイスさんがケーオと対峙します。決勝か3位決定戦かは分かりませんが……いえ、決勝でしょうけど。その時に上手く対応できる様にしたいのです」
「どういう事?」
「ケーオの試合を一緒に見て対策を考えたい、って意味でしょう」
「そうです」
「おっ、その前にスサノオの試合だぜ」
「因縁の魔法使いとの対決、ってやつだな」
「そうですね、どう攻略しますか」
スサノオは大剣を構えた。相手のパミラは魔法を撃ち出す。
「……去年はケーオが魔法で倒してたよな」
「ああ、何だこいつは?」
魔法はスサノオに連続ヒットするが、スサノオは揺るがない。そのまま一気に距離を詰めて体験を振り下ろした。
ズサアァン!
あまりの勢いにパミラは吹っ飛び、そして気を失う。正直、死ななかっただけでも凄いと思う。それくらいに凄まじい一撃だった。
「かっけえ、魔法なんて効いていないじゃないか」
「何故あんなにもダメージを感じさせずに攻撃できるんでしょう」
「もしかしたら、前回の反省を踏まえて魔法防御の高い鎧にしているのかもしれませんね」
「にしても効かなすぎだろう」
わずか10秒程度で終了してしまった試合。流石にスサノオの実力が分からない。
そしてケーオの試合が始まろうとしていた。