第81話
文字数 1,395文字
「ケーオについて分かった事は少ない」
「魔法剣士で、雷属性の武器を持ち魔法を使用する」
「反応スピードが半端じゃなかったな」
「あとはクスリを使用してパワーアップするかもしれない、だろ? 情報が少なすぎる」
「去年の情報で良いなら……剣での攻撃は早く、強力だ。去年でも攻撃をほとんど貰っていない位には反応が良い」
「ほとんど?」
「ああ、俺が当てた1撃だけだ」
「いえ、1撃当てたのでも凄いですよ」
「いやいや。多分だけど、かなり手加減されてたと思う」
「とにかく試合をよく見ておかないとな」
「第2回戦、第4試合。魔法剣士・ケーオ選手VS魔法剣士・ステイ選手」
「どっちも魔法剣士なのか」
「ああ、こいつの試合の時はヘンリーは部屋に居なかったっけ」
「まあ、な。で強いのか?」
「なかなか強いが、ケーオには及ばないだろうな」
「ケーオ、お前の連覇は俺が止めてやるよ」
「無駄だな」
「バトル、スタート!」
ステイは剣を構えて走り出した。一気にケーオに詰め寄る。ステイの攻撃をかわし、ケーオは剣を振るう。
ギィン!
ス テイは剣で応戦。意外といい勝負をしている。
「魔法剣を使用し始めてからが勝負でしょう」
「そうだ、まだこれからだ」
「へえ、思っていたよりはやるな。しかし!」
ケーオは剣に魔力を込めた。パミラも同じく剣に魔法を込める。パミラは剣を振り下ろした。風属性の魔法剣だ。それを難なくかわし、ケーオは雷属性の魔法剣をパミラへ打ち込んだ。
「決まったか?」
振り下ろされたパミラの剣が軌道を変えてせり上がって来る。
「甘い、魔法剣・飛燕!」
風魔法の力で軌道を一気に変えた切り返しがケーオに襲い掛かった。が、ケーオは身体を下げかわす。
「……」
「今のは危なかった」
ケーオがかわすと時には、既にパミラへの攻撃は終わっていた。
「雷属性ってのを考慮しても……早い」
「正直私では目で追い切れません」
「この状態からクスリを使ったら……複数人だとしても、本当に捉えられるのか?」
「それまで。ケーオ選手の勝利です」
闘技場から廊下へ来たケーオ。今回はその前にドーンが立ち塞がった。
「お前は……確かルファウスト王国の?」
「宮廷魔導師、ドーンです」
「何の用だ? いや、お前がヘンリーの言っていた者か」
「まず、我が王国の大会に参加せずに違う王国の大会に移行したのは何故です?」
「簡単な理由だ。こちらの方が全国大会の優勝賞金が多かったからだ」
「そうですか」
「お前もレイスとかいうじいさんのお供か?」
「まあ、そうです。貴方をとらえる為に来ました」
「もし俺が仮にクスリを使用するかもしれないとしても、今の状態では使わないだろうな。俺に対抗できる人間が居ない」
「残ったのはレイスさん・ポーンさん・スサノオ選手の3人。この3人の内、2人と対戦です。それでもそんな事を言っていられますか?」
「今回の大会、誰も実力を出し切ってはいないだろう。しかしそれは俺も同じ事だ」
「闇の魔法を扱うそうですね」
「理由は分からないが、ある時突然に使える様になった。それ位なら試合で使ってやっても良い」
「クスリに関しては現行犯で無ければならない。しかしまだ諦めてはいません」
「そのじいさんが、それほど強いと?」
「レイスさんなら貴方も後ろに居るであろう者も、倒せると信じています」
「後ろだと? まあ良い、楽しみにしておいてやろう」
ケーオは去っていった。
「……頼みます、レイスさん」
「魔法剣士で、雷属性の武器を持ち魔法を使用する」
「反応スピードが半端じゃなかったな」
「あとはクスリを使用してパワーアップするかもしれない、だろ? 情報が少なすぎる」
「去年の情報で良いなら……剣での攻撃は早く、強力だ。去年でも攻撃をほとんど貰っていない位には反応が良い」
「ほとんど?」
「ああ、俺が当てた1撃だけだ」
「いえ、1撃当てたのでも凄いですよ」
「いやいや。多分だけど、かなり手加減されてたと思う」
「とにかく試合をよく見ておかないとな」
「第2回戦、第4試合。魔法剣士・ケーオ選手VS魔法剣士・ステイ選手」
「どっちも魔法剣士なのか」
「ああ、こいつの試合の時はヘンリーは部屋に居なかったっけ」
「まあ、な。で強いのか?」
「なかなか強いが、ケーオには及ばないだろうな」
「ケーオ、お前の連覇は俺が止めてやるよ」
「無駄だな」
「バトル、スタート!」
ステイは剣を構えて走り出した。一気にケーオに詰め寄る。ステイの攻撃をかわし、ケーオは剣を振るう。
ギィン!
ス テイは剣で応戦。意外といい勝負をしている。
「魔法剣を使用し始めてからが勝負でしょう」
「そうだ、まだこれからだ」
「へえ、思っていたよりはやるな。しかし!」
ケーオは剣に魔力を込めた。パミラも同じく剣に魔法を込める。パミラは剣を振り下ろした。風属性の魔法剣だ。それを難なくかわし、ケーオは雷属性の魔法剣をパミラへ打ち込んだ。
「決まったか?」
振り下ろされたパミラの剣が軌道を変えてせり上がって来る。
「甘い、魔法剣・飛燕!」
風魔法の力で軌道を一気に変えた切り返しがケーオに襲い掛かった。が、ケーオは身体を下げかわす。
「……」
「今のは危なかった」
ケーオがかわすと時には、既にパミラへの攻撃は終わっていた。
「雷属性ってのを考慮しても……早い」
「正直私では目で追い切れません」
「この状態からクスリを使ったら……複数人だとしても、本当に捉えられるのか?」
「それまで。ケーオ選手の勝利です」
闘技場から廊下へ来たケーオ。今回はその前にドーンが立ち塞がった。
「お前は……確かルファウスト王国の?」
「宮廷魔導師、ドーンです」
「何の用だ? いや、お前がヘンリーの言っていた者か」
「まず、我が王国の大会に参加せずに違う王国の大会に移行したのは何故です?」
「簡単な理由だ。こちらの方が全国大会の優勝賞金が多かったからだ」
「そうですか」
「お前もレイスとかいうじいさんのお供か?」
「まあ、そうです。貴方をとらえる為に来ました」
「もし俺が仮にクスリを使用するかもしれないとしても、今の状態では使わないだろうな。俺に対抗できる人間が居ない」
「残ったのはレイスさん・ポーンさん・スサノオ選手の3人。この3人の内、2人と対戦です。それでもそんな事を言っていられますか?」
「今回の大会、誰も実力を出し切ってはいないだろう。しかしそれは俺も同じ事だ」
「闇の魔法を扱うそうですね」
「理由は分からないが、ある時突然に使える様になった。それ位なら試合で使ってやっても良い」
「クスリに関しては現行犯で無ければならない。しかしまだ諦めてはいません」
「そのじいさんが、それほど強いと?」
「レイスさんなら貴方も後ろに居るであろう者も、倒せると信じています」
「後ろだと? まあ良い、楽しみにしておいてやろう」
ケーオは去っていった。
「……頼みます、レイスさん」