第112話 本当の敵
文字数 808文字
旋と珠凛はもう少しで学校という所まで走ってきていた。
2人が息を切らして走っていると後ろから単車が猛スピードでやってきた。
『めぐ!危ない!』
珠凛が突き飛ばしたおかげで2人共ひかれずに済んだが、そうしていなければ今のは完全にはね飛ばされていた。
『ビンゴ』
単車は数メートル先で停まり、それがZ1000Rだと分かるとその人物は降りてきた。
レディが2人に追いついてしまったのだ。
『君たちにこれ以上先に進まれると邪魔なんだ。悪いけど、ここで止まってもらうよ』
『は?いきなり突っこんできて何なのあんた。あんたたちなんかに絶対優子ちゃんを殺させたりなんてしないから!』
『めぐ、話してる暇はないわ。ぶっ飛ばして早く行きましょう』
『白桐優子を殺すだって?ふふ。何も分かってないんだね。心配しなくても白桐優子は死なないよ』
『何言ってんのよ!あんたたちが優子ちゃんをはめてヤクザに殺させようとしてるんでしょ!?』
『そうだね。鷹爪は殺そうとするだろうけど白桐優子は死なない』
旋はいい加減我慢ができないという程イライラしているがその横で珠凛がはっとして背筋がゾッとした。
『…もしかして…これは優子さんを殺す為じゃなくて…優子さんに殺させる為の計画だっていうの?』
そこでレディがネックウォーマーを目下まで覆った顔の目だけでニッコリと笑った。
『ピンポーン。色んな奴の息がかかって思っていたより手を焼いちゃったけど、大筋の計画は予定通り進んでる。それにきっと本人もずっとそうしたいと思ってきたはずさ。彼女を思っている君たちはちゃんと分かってあげなきゃ。だから君たちはこれ以上は進めません。分かりました?』
『はぁ!?全然分かんないわよ!そんなことさせられる訳ないでしょ!?どいて!』
『これは命令よ。いい?そこをどきなさい』
旋と珠凛は強い眼差しをレディに向けた。
『じゃあこうしよう…私に勝てたら通っていいよ』
2人は一気にかかっていった。
2人が息を切らして走っていると後ろから単車が猛スピードでやってきた。
『めぐ!危ない!』
珠凛が突き飛ばしたおかげで2人共ひかれずに済んだが、そうしていなければ今のは完全にはね飛ばされていた。
『ビンゴ』
単車は数メートル先で停まり、それがZ1000Rだと分かるとその人物は降りてきた。
レディが2人に追いついてしまったのだ。
『君たちにこれ以上先に進まれると邪魔なんだ。悪いけど、ここで止まってもらうよ』
『は?いきなり突っこんできて何なのあんた。あんたたちなんかに絶対優子ちゃんを殺させたりなんてしないから!』
『めぐ、話してる暇はないわ。ぶっ飛ばして早く行きましょう』
『白桐優子を殺すだって?ふふ。何も分かってないんだね。心配しなくても白桐優子は死なないよ』
『何言ってんのよ!あんたたちが優子ちゃんをはめてヤクザに殺させようとしてるんでしょ!?』
『そうだね。鷹爪は殺そうとするだろうけど白桐優子は死なない』
旋はいい加減我慢ができないという程イライラしているがその横で珠凛がはっとして背筋がゾッとした。
『…もしかして…これは優子さんを殺す為じゃなくて…優子さんに殺させる為の計画だっていうの?』
そこでレディがネックウォーマーを目下まで覆った顔の目だけでニッコリと笑った。
『ピンポーン。色んな奴の息がかかって思っていたより手を焼いちゃったけど、大筋の計画は予定通り進んでる。それにきっと本人もずっとそうしたいと思ってきたはずさ。彼女を思っている君たちはちゃんと分かってあげなきゃ。だから君たちはこれ以上は進めません。分かりました?』
『はぁ!?全然分かんないわよ!そんなことさせられる訳ないでしょ!?どいて!』
『これは命令よ。いい?そこをどきなさい』
旋と珠凛は強い眼差しをレディに向けた。
『じゃあこうしよう…私に勝てたら通っていいよ』
2人は一気にかかっていった。