第91話 これから起ころうとしていること
文字数 830文字
『よっしゃ!ほんなら行ってみよか!愛羽、ケツ乗してってや!』
土曜、午後10時。集合場所に現れると愛羽の答えを待たず眩はCBXの後ろに乗りこんだ。
すると玲璃が煌に声をかけた。
『おい、乗れよ。あたしのケツでよかったらな』
それを見て麗桜も言う。
『俺の後ろでもいいぜ』
あの後、仲直り的なことをした訳でも何か言葉を交わした訳でもない。
だからお互い認め合った訳ではないが、それでもあえて後ろに乗せてやる。
そういう意思を見せる2人を見て煌は一瞬視線を下に向けた。
なんと言えばいいか分からなかい。
いや、分かるけど言えないからだ。だからすぐ顔を上げ澄ました顔で言った。
『悪いけど、そんなに私を乗せたいなら次から先に決めといてもらえる?そうねぇ…サンパチはオイルが飛びそうだから、とりあえずXJに乗っていこうかしら』
愛羽も眩もその様子を見て、これから戦いに行くというのに笑ってしまった。
『へっ、帰りは乗せねーぞ』
笑ってそう言うと玲璃はエンジンをかけた。
『行くぞっ!でっぱつだ!』
愛羽たちが小田原から出発し、豹那たち悪修羅嬢と湘南で合流する頃、すでに川崎の246ではCRSが群れをなして待ち構えていた。
四阿の川崎CRAZYVENUS。八代心愛率いる大和REDQUEEN。
だが、いるのはその2チームだけだ。
白桐優子もアジラナも姿が見えず、SEXYMARIAの人間も誰1人その場にはいなかった。
八代はSEXYMARIAが一向に現れないことに疑問を抱き始めていたが、この時はまだこれから起ころうとしていることなど予想もしていなかった。
何かトラブルが?何度か優子に電話もしたが結局連絡は取れないまま時間が来てしまった。
下りの方から大群が押し寄せてくる。
悪修羅嬢たちがやってきたのだ。
『やはり、何かがおかしいようだな…』
CRS側の作戦では土曜日に悪修羅嬢をCRS全チームで倒すと、連絡が来ていた。
しかし優子たち厚木の人間はいない。
『…どうなっている?』
土曜、午後10時。集合場所に現れると愛羽の答えを待たず眩はCBXの後ろに乗りこんだ。
すると玲璃が煌に声をかけた。
『おい、乗れよ。あたしのケツでよかったらな』
それを見て麗桜も言う。
『俺の後ろでもいいぜ』
あの後、仲直り的なことをした訳でも何か言葉を交わした訳でもない。
だからお互い認め合った訳ではないが、それでもあえて後ろに乗せてやる。
そういう意思を見せる2人を見て煌は一瞬視線を下に向けた。
なんと言えばいいか分からなかい。
いや、分かるけど言えないからだ。だからすぐ顔を上げ澄ました顔で言った。
『悪いけど、そんなに私を乗せたいなら次から先に決めといてもらえる?そうねぇ…サンパチはオイルが飛びそうだから、とりあえずXJに乗っていこうかしら』
愛羽も眩もその様子を見て、これから戦いに行くというのに笑ってしまった。
『へっ、帰りは乗せねーぞ』
笑ってそう言うと玲璃はエンジンをかけた。
『行くぞっ!でっぱつだ!』
愛羽たちが小田原から出発し、豹那たち悪修羅嬢と湘南で合流する頃、すでに川崎の246ではCRSが群れをなして待ち構えていた。
四阿の川崎CRAZYVENUS。八代心愛率いる大和REDQUEEN。
だが、いるのはその2チームだけだ。
白桐優子もアジラナも姿が見えず、SEXYMARIAの人間も誰1人その場にはいなかった。
八代はSEXYMARIAが一向に現れないことに疑問を抱き始めていたが、この時はまだこれから起ころうとしていることなど予想もしていなかった。
何かトラブルが?何度か優子に電話もしたが結局連絡は取れないまま時間が来てしまった。
下りの方から大群が押し寄せてくる。
悪修羅嬢たちがやってきたのだ。
『やはり、何かがおかしいようだな…』
CRS側の作戦では土曜日に悪修羅嬢をCRS全チームで倒すと、連絡が来ていた。
しかし優子たち厚木の人間はいない。
『…どうなっている?』