祝詞を降りる
文字数 423文字
町内会長さんに気後れを感じながら、さっきの豹真に対するよりも神妙な態度で頭を下げました。
町内会長さんは慌てて、僕を畳の間に招きます。脱いだ靴を丁寧に揃えた僕は、アグラをかいた町内会長さんの前で正座しました。
僕は返事もしないで平伏しました。
ぴしゃ、と額が鳴る音がしました。手で叩く音です。
顔を上げると、町内会長さんが実に情けない顔でへたりこんでいました。
話を聞いてみると、町内会長さんも大変な思いをしていました。