男同士で語る、少女のプライバシー
文字数 473文字
懐からレコーダーを取り出して自慢げに見せてくれましたが、顔を一瞬で強張らせて、すぐ引っ込めました。
豹真はかなり強引に、話題を理子さんのことに戻しました。
会ったばかりの年下の相手に罵詈雑言浴びせられて、結構気分を害していた僕です。正直なところ。そこまでムキになる理由を知りたいと思いました。
それはそれで気の毒ではありましたが、さいぜんの辛辣な発言でチャラ、ということにしました。どのみち新学期が始まれば、もう会うこともありません。
止せばいいのに、相手が身内だと分かった気安さで、つい余計なことを言ってしまいました。