119.愛歌の手術の日3
文字数 830文字
《愛歌の病院から電話》
もしもし、はいそうですけど、あ、そうですか。
こちらでも探してみます。
愛歌が見つかり次第、病院に連絡します。
小鳥遊君、田所君、実は病院から電話があって、手術終わったときに小鳥遊君がいなくて、しかも、小鳥遊君が引っ越しというのを聞いたせいか、うちらが帰った後に愛歌は病院から勝手に出たらしい。
オレが携帯に電話かけて出ないですが、、、
携帯は病院に置いたままだそう。
オレはここに残るけど、小鳥遊君、田所君、愛歌を探しに行ってくれ。
小鳥遊、愛歌ちゃんが行きそうな場所を教えてくれ。
一緒に行った動物園とかかなぁ、、、
そうしたら、オレは学校とか熊谷さんの働いてるジャズ喫茶に行ってみる。
ボクのところにショートメール?
ここで待てば来るかなぁって思って、、、
バカ、手術したその日に病院から勝手にぬけだして、みんな心配するし、迷惑かけているじゃないか!
しかも、雨に濡れて、、、愛歌、、、
それじゃあ、勝手に引っ越しを決めた小鳥遊君は、悪くはないと?
一番悪いのは、ボクだね。
私は小鳥遊君なしじゃ生きられない。
でも、小鳥遊君の将来を考えたら別れるのが一番なんだよね、、、
さよなら、小鳥遊君。
見つけてくれてありがとう。
私、病院戻るね。
それじゃ、、、
《傘を投げ出して、愛歌を抱きしめる》
愛歌、大好きだ。
だから、どこへも行くな。
愛歌、すごい熱じゃないか、、、
すぐに病院へ戻ろう。
お前が望むなら、いくらでもそばにいてやる。
ごめんね、私のせいで。
、、、、《熱にうなされ、意識もうろう》
《最後の力を振り絞って、小鳥遊を振り払う。》
こう見えて、にいと死に別れしたことあるから、大丈夫だよ。
小鳥遊君なしで生きなきゃね。
愛歌ちゃーん!!!!!!!!
小鳥遊、お前、愛歌ちゃんに何を言った????
愛歌ちゃん、ふらふらして、今にも倒れそうじゃないか。