187.小鳥遊9

田所さんの初恋…私、だったんだ（笑）

うれしいです！！！！

一瞬、息が止まったように見えたからビックリしたよ…

意識が戻ったんだ。良かった…

小鳥遊君は？

え？

愛歌姉さん、意識が戻ったんですね！

？？

えっと…？？？？

《まさか頭を強打して部分的に記憶喪失とか？》

さ、さっきまで小鳥遊もいたんだけどね…

ちょっと外出、、、かな？

こちらの可愛い青い目の少年はこっちに留学しに来た子で、雪南(せつな)君。

オレンちで生活してて、愛歌の付き添いにも手伝ってもらってる。

さっき、愛歌姉さんって呼ばれた気が…

あ〜年上の女性は「姉さん」と呼ぶのかと思ってまして/////

愛歌ちゃん、私のこと分かる？

えええっっっっと…

頭が痛くて…

愛歌、無理に思い出さなくても大丈夫だよ。

私は小鳥遊君のバスケ部の先輩でね、小鳥遊君に頼まれて、ワンニャンを連れてきたの。

小鳥遊君がいないと愛歌ちゃんが寂しがるかなぁ〜って（汗）

へ〜

小鳥遊君、遠くに行ったんですか？

あ！

小鳥遊君からボイスメッセージを預かってるの。

聞いてみる？

愛歌、、、しばらく会えなくなるけど、今度はキミの自慢の兄になれるよう頑張るから。

愛してる。だから、早く、、、、元気になって（涙）

小鳥遊君が、、、自慢の兄になる？

小鳥遊君は、私と恋人同士はイヤだということですか？

あのね、さっきからオレ達はウソばかりついていたんだけど、小鳥遊は、キミの本当のお兄さんなんだ。

そしてね、ワンニャンを使って愛歌が交通事故で亡くなるようにしたんだ。実の父親に命令されてね。

だから、小鳥遊は父親と一緒に警察に行ってる。

そう、ですか…

田所さん…本当のことを教えてくれてありがとうございます。

あの〜こんなときになんですが、私と付き合ってもらってもいいですか？

私が死んだら、小鳥遊君もお父さんも殺人犯になってしまうんでしょ？

私、頑張って生きます！

愛歌姉さん。

本当は、ボクは小鳥遊さんの代わりに愛歌姉さんと暮らすよう親から頼まれて来ました。

義理の弟の雪南 (せつな)といいます。

田所さんと協力して愛歌姉さんが元気になるよう手助けしたいと思います。

ああ、雪南君は主に下着洗い専門な！！！！

ええええええええええええっっっっっっ/////////

おーーーっと、なんか、盛り上がってる？！

熊谷さん！！！！

えへへ〜

実は小鳥遊君にキスしてもらっちゃった！

愛歌、悪いね！

はいはい/////

オレはみんなの前でキスなんて出来ないからな、愛歌。

こんな私とは付き合えませんか？

ジト目、、、

ば、ばか、、、

どれだけ愛歌と付き合いたいと思っていたことか！

こんなに注目されたらなぁ〜/////

田所君にキスしてもらいたいなぁ〜

まったく手のかかる子だね〜

《間違って雪南の背中をバンッと叩く》

あわわわわわっっ

《愛歌とキス》

雪南 (せつな) 君って意外に大胆だね（笑）