リリカルラビットの冒険譚

アルム行方不明!?動き出す思惑…!

エピソードの総文字数=2,563文字

困りましたね…。アルム…どこ行っちゃったのかな!?

森小屋までもうすぐだったのに、突然…!!

もう!アルムのバカ!!!

あれほど迷子にならないでって言ったのに。言った側から…。

困りましたね…。彼がいなくちゃ森小屋に行く意味がありません。

本当に何処に行ったのでしょう!? 何か心当たりありませんか、ティムさん、ティーネさん!?

数分前の出来事…。
こんにちは!お初にお目に掛かります!

自分はアルクと申します。森小屋に行きたいので、一緒に同行しても宜しいでしょうか!?

あっ、アルムと目的地一緒なんだ!!いいよね、ティーネ、アルム!?
もちろんです。困った人がいるなら助けないと!!それにしても

アルクさんは何故森小屋に行きたいのですか!?

この本に書いてあることが正しいのか見極めたいんです!!
アルク様の指示は何でも従います…!!

アルクは"例の件"の事は何にも触れず嘘を突き通すつもりのようだ。

本が喋った事に関して一番驚きを隠せなかったのはアルム…。

(………!!この本喋るの!?でも、以前何処かであの本に似ているモノを見たような気がする。一体どこで…!?)
ねぇ、アルム!?
(あの本からは何か怖いモノを感じる…。)
ねぇ、アルムってば…!!!
あっ、ごめん…ちょっと考えごとをしていた。済まないティム…。
このような会話をしてから数分後、アルムは何故かアルクが持つ本に恐怖を感じながら途中まで一緒に付いてきて居たはずなのに、森小屋にもうすぐ到着する寸前で突然姿を消してしまった。


その時、ティーネがアルムと一緒に話していた時の会話の中にヒントがあったと閃いた様子。

あっ、そういえば…。

ビリジロードだよ!!この森に咲く花で何故か枯れているんです!!

アルムさんその花が大好きなようで、私たちの目の前で"再生"というスキルを見せてくれたんですっ!そしたら咲き誇ってビックリ!!
そうだったのですか…。そういえば

確かにこの森に咲いてあるビリジロードという花は枯れていました…。

それは自分も百も承知…。

アルク様、微弱ながらも魔法の反応をキャッチしました。ここから北北東です…!
ありがとう。多分その魔法はビリジロードが大好きなアルムが

もう1回咲き誇ってほしいと願いを込めて使っていると思われます…。

もう!!アルムのバカ!!

見つけたら怒るんだからっ!!でも素敵な願いだね、ティーネ。

そうだねっ!!

(この森に初めて来たのに、ビリジロードが好きだなんて他に咲いてある場所が発見されたのかなあ。 んー、あまり深く考えないでおこ。)
(魔法を使うにも制限がある…。やはりあのリリカルラビットは…。)
****


彼等がいた場所から北北東に進むと

そこには沢山のビリジロードが咲いているお花畑…。でもやはり枯れている様子。

アルムは本の恐怖から逃れ、心を落ち着かせる為に黙って居なくなってしまった。

そして、もう一度咲き誇ってほしいと再生のスキルを使い続けていた。

あっ、皆さん…!

黙って居なくなって済みませんでした…。

アルクさん、お願いがあります。その本を閉まってくれませんか!?

その本の独特なオーラが怖いのと、ビリジロードが枯れている姿は

見たくないんですっ!我がまま言ってごめんなさい…。

この本か…!?

ごめんね!!今片づけるから待ってて!!

(何かに気付いたのか…?まさかな…。)
もう、アルムのバカバカバカっ!!!!

本当に心配したんだからねっ!!! 

この森本当に深いから迷子になっちゃったのかと思ったんだから!!

もう、アルムっ!!

服が汚れるまで探したんだよ!!

こんなに服を汚すティムを見たのは初めてだよ…

多分お姉さまに怒られるよね?

お姉さまの事は言わない約束だったのに!!

わたし別に服が汚れても構いません。

そういう風にしたのは姉のせいですから…。

どうやらティムと姉は服装の違いでギクシャクしている様子。

でも無事にアルムを見つけ出すことが出来てまずは一安心の三人。

皆さん、本当にごめんなさい。反省してます…。
落ち着いたので、もう大丈夫です!!

今度こそ森小屋に向かいましょう!

あっ。ちょっと用事を思い出しました!

来た道を戻れば、後は分かりますよね?

すぐ向かいますので、後はよろしくお願いします!

じゃあ、ティムさん、ティーネさん、それにアルムさん。

また後で森小屋の前で落ち合いましょう。

分かりました!

じゃあ、中に入らず外で待っています!!

ティムとティーネ、そしてアルムは

一足先にビリジロードが咲き誇る花畑を出てさっきの道へと戻って行く。

その様子を見ているアルクは…。

もういいぞ!出て来い…。

ったく、かったるい事させがやって…。なあ、アルク?

お前が時間を作ってくれたお陰で、この森に生えているすべてのビリジロードを枯らすことに成功したぞ…!!

ご苦労であります、グレイザー様!
それでどうだ?お前の見解を聞かせろ。
やはり、あのリリカルラビットは例の研究対象の一匹ですね。

間違いありません!

それが聞けて安心した。

俺を呼んで正解だったな、アルク!

この事は俺等のボスに報告しておく。良いな?

はい、グレイザー様!

後3人の幹部は何処にいるのですか!?

神秘の海、旋律の館、グライド研究所だ…。

ボスの使命で我等は動いている。お前も貢献しなくちゃな、お世話になったみたいだし…。とりあえず俺は戻るぞ!早く任務を遂行せよ、アルク!!

分かっておりますよ。では自分は森小屋に向かいます。では失礼します。
笑みを浮かべ森小屋へと向かうアルク。それにしても厳つい形相をしている幹部の一人グレイザー。彼等はリリカルラビットを"研究対象"と呼んでいる。

その時、グレイザーが持っている本が喋り出す。

薄気味悪い顔しやがって、アルクの奴…!
グレイザー様、幹部からの報告です。

ヒルハイドタワーの保管庫から例の武器を盗み出したのは「ルドス」、そして…我等にも背の届かない現実世界からの刺客「ナギ」。どのように対応しますか!?

幹部達に伝えろ!

ヒルハイドタワーへの連行、あるいは始末…。

そこにリリカルラビットがいるなら首の皮剥いででも連れて来いと!

お前にスキルを渡す!!

どんな手を使ってでも、必ず任務を遂行してくれ!

期待しているぞ、グレイザー。

言われなくても分かってる!!

左頬に傷を付けたルドスを許すことは出来ん。

前回は負けたが、今度は容赦しない…!!!

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