74話:小町エジェテールの秘密!インバ・シルヴィン脱出への道!!
文字数 3,094文字
暗殺者ゼロシード、エディールの協力者スティード、
クロスピア総指揮官エバス、そして幹部「マイティーダーク」のメンバー、ナギ。
奮闘しながらも次々と善の心を取り戻して行く中、ヒルハイドタワーの屋外にいた
チーム「カインドフォース」の男性陣が傷を負った
ビアンラボのスタッフが「突然クロスに襲撃された!」と
一報を受け、急いで駆け付ける。
ただ、先に到着していたグレイスが、弟のクロスがシルディートによる変装と気付き見抜く事に成功。
彼は以前オルームに変装した過去がある為、女性陣と共にビアンラボを殲滅する事を試みるけれど
エンディアが絶体絶命のピンチに駆け付け、直接対決に持ち越される。
エンディアのスキルが「轟炎(ごうえん)」と判明し、巧み過ぎる彼の必殺技により
シルディートを次々に追い詰める。
"女性嫌いになった過去"
それが彼を更に追い詰めるけれど皇帝の怒号が攻撃となり
エンディアを苦しませる事に成功さながら、嘲笑うかのように古城へと戻って行ってしまう……。
【悲報】エンディア、完敗――。
そんな最中、彼等の元にビアンラボから居なくなった筈のリフィーが現れ
暴露したのは"シルディートとの過去"。そう、彼女こそが女性嫌いになった過去を持つ原因……。
小町『エジェテール』郊外にあるお城――。
皇帝に連れ戻されて来たシルディートは再び関係者であるドルシードにより、
如何にも今までになく険悪なムードで説教されている……
皇帝から聞きましたよ。エンディアさんにもう少しの所で
改心させられる所だったんです。言いましたよね、私達は"悪の象徴"。
一方的にダメージを畜産する行為、いつか身を滅ぼしますよ……
ただ、彼もまた皇帝の父親。計画を遂行、そして成功させる為には貢献しなければならない……。
例えその方法が間違っていたとしても、悪の心を持つ者にしか絶対に響かないし届きもしない。
ドルシードが部屋から居なくなった途端、シルディートが先程対峙した
エンディアとの戦闘中の会話を思い出していた……
シルディート、彼こそがアルクを幹部「マイティーダーク」の
メンバーであるグレイザーの協力者に仕立てた張本人。
どのような経緯に至ったかは彼だけにしか分からないけれど、少なからず招き入れた際、近くに
後にノルドイドの協力者になった"オルガ"。そして妹リフィーが居た事は間違いない……。
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場所は同じく、古城。ここは王座の間――。
磔にされて刻印を入れられたクロスを見張るルディア。
そしてドルシードと共に何かを放している皇帝の姿が見受けられる……
彼はこの古城の所持者ですよ。私達の根城を得るには強奪する必要があったんです……
ここは小町『エジェテール』。キシャーロック一族…、有名じゃないですか。
知らないんですか、ドルシードさん?
そこに佇む氷塊の中に閉じ込められているのは
この古城の所持者である一族の息子。名前は「タナトス=キシャーロック」
此処を占領、そして強奪する際に皇帝に歯向かった罰として彼に下したのが「氷塊の刑」……
当時のまま、表情何1つ変えずに閉じ込められている。
ピキピキ と少しずつ音を立てながら氷に皹(ひび)が入り溶け始めている事、皇帝達は知らない……
タナトスの"ボクの家族"が何を意味しているか誰も知る由ないけれど、
この一言は"リリカルラビットの冒険譚"に置ける最重要キーワード。
そして"リリカルラビットの正体"にも繋がる――。
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小町「エジェテール」を囲む山岳地帯の近くにいる
インバとシルヴィンはこの周辺に関する"とんでもない秘密"を
目の当たりにしてしまい驚愕の目をしている……。
す、凄すぎる。ただ、1つ分かった事あるな。久し振りだな、インバ……
皇帝や暗躍組織「アンドルディシア」のメンバーを根城にしている
小町「エジェテール」の様子を見に来る最中、山岳地帯で足止めを
喰らっていたインバとシルヴィンの姿を見掛け、何とか無事で居る事とクロスの一件を伝え始める……。
インバ、よくこの絡繰り見破ったな。これは大いなる進歩だぞ!
少なからずエディールの方にも影響が出る筈だ。
そう…、何を隠そうこの小町『エジェテール』の山岳地帯は…、リオルドによる……
山岳地帯はザーッ と言う効果音と共に姿を消えて行く。
【朗報】小町『エジェテール』はビアンラボから北東の位置にある事が判明――。