03話:旋律の館での出会い
文字数 1,912文字
ナギが通って来た道をたどると、
薄気味悪そうな場所にポツリと建っている
怪しそうな雰囲気を持つ洋館が見えて来た。
近くで見ると本当に不気味そうに見える旋律の館。
戦慄の間違いでは? と疑いを掛けながら中におそるおそる入っていくと
不思議な旋律が館内で響いていた…。
あ、あれ?
ナギじゃん。それに可愛いメスウサギさん…。
ここに来たと言う事は見つけたのか、帰れる方法!?
彼の名はヒョード。
兄が職員として働いているヒルハイドタワーに向かう最中
道に迷って、旋律の館に一時凌ぎでやって来ていた所、アルと合流する前に
館内を先に見学していたナギと知り合いになった。
その時、さっきまで雲一つない空だったのに
いきなり物凄い音を立てて雨が降って来た。
扉を閉めようとする際、雨に打たれながら荷物を持った一人の女性が走ってきたので
雨に濡れながらもナギとヒョードは素晴らしい対応を見せた。
彼女は本日の天気に愚痴を言い始める…。
彼女の名はティアラ。
全身ブランド物を身に着けていて、まるで何処かのお嬢様のような雰囲気を持つ。
帰り道に物凄い雨に降られ、一時凌ぎの雨宿りとして旋律の館へとやって来た。
楽しく会話をしていると、さっきヒョードが話していた
館を調査していたもう一人の女性が横入りして来た。
黙々とこの旋律の館を調査している口数が少なく、謎が多い女性。
名は『セイラ』と言い、怪しそうな気配を出している。