01話:絶対不気味な研究所
文字数 842文字
お、俺の武器を返せ!! 絶対に許さないからな!!!!
イヤだ…と言ったらどうします?
私を始末するのですか? 絶対にありえない話ですね…!
この武器は預からせていただきます。
絶対に取り戻してやるからな!!!
数時間後。
一匹のリリカルラビットがグライド研究所内をうろちょろとしている。
どうやら何かを探している雰囲気。
決して死んではいませんよ、このリリカルラビットは。
そう、この研究所のとある部屋で見つけた"羽根""輪っか"を興味本位で身に着けた結果…
まるで天使のような姿になってしまっただけの事。
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ここはグライド研究所、地下1階――。
慎重に誰にも見付からない様に向かうリリカルラビット、名はユメ。
雰囲気的に罪人を収容する牢獄が立ち並ぶ…。この研究所、色々とアブない…!
おそるおそる周辺の様子を伺いながらも何かの気配に感じたリリカルラビットは
ちょっと怯えながら牢獄の方を見る。
誰か俺の武器を取り戻して来てくれる人か来たかと思ったけど見当違いか。
お前…、ここにいると危ないぞ…!
コツコツと足音を立てて誰かがやって来る残響が、地下に行ける階段の方から聴こえ始めて来る。
咄嗟の判断で、彼が下した事とは…。
突然消えていくリリカルラビット。
"木漏れ日の森小屋""神秘の海""旋律の館"にいるウサギとは違って特殊な力が備わっている。
明らかになってないだけで、もしかしたら彼等にも特殊な力があるに違いない…
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地下1階に行ける階段を下りている謎の影…。