リリカルラビットの冒険譚

グラスの狙い!

エピソードの総文字数=1,812文字

くそっ…。くだらん、くだらんぞ…!!

何故ルドスの奴、頑なに武器の事を喋ろうとしないのだ!!

あの武器には必ず秘密があるに違いないのに!!

数ヶ月前の出来事…。

ここはヒルハイドタワー。

ルドスを捕えて武器を奪いなさい…。

武器の名前は『ブライドゼータ』。奴はとある使命を果たそうとしています。どんな手を使ってでも…!!

ブライドゼータって確か…!!

ここヒルハイドタワーの保管庫から姿を消したあの剣ですよね…。

まさか、彼が奪ったというのか…!!

研究対象の代物がなくなったと報告は受けていたけど

本当だったとは…。くだらん!!

くだらん!という事は、どういう事かなグラス君!?

す、すみませんっ…、失言でした。

それにしてもルドスは何を目的にその剣を奪ったのでしょうか!?

何か心当たりはありませんか!?

上の者に聞いたら、

とある使命を果たそうとしている事だけしか言っていなかったそうだ…

だからお前は急いで彼を探し出し武器を奪い、グライド研究所で調査せよとの事だ。

御意。

あの方の名に恥じぬように頑張る所存です。

調査の報告が出たら、ここに送らせて頂きます!

では失礼します…。

ルドスが所持している武器は『ブライドゼータ』という剣。

ヒルハイドタワーの保管庫にあった剣を強奪した様子。

ルドスはなぜその剣を強奪したのか、ヒルハイドタワーの職員、研究所で働く

グラス・ミフィール、さらには幹部達にも知る由もない。

(ルドスの一件と言い、後例の研究対象の行方も…。一体どうなっている!?)

再び、舞台はグライド研究所。

ここはグラスの研究部屋。様々な資料や、研究成果をまとめたノートが散乱している。

ちっ!武器を奪ったのはいいが…

絡繰りが分からん!!ルドスの奴、どうすれば口を割るのだ!?

焦りは禁物ですよ、グラスさん…

こんな時はお菓子でも食べて落ち着いて下さい!

チョコをちょこっと差し上げますわ。面白かったですか?

くだらん!

まあ、糖分欲しかったのは事実だ。頂く…。

ありがとな、ミフィール。

こちらこそ。

ただ、ルドスが口割らないという事は

あの武器に秘密があるのは間違いなさそうですね、グラス所長!!

彼女の名は『ミフィール』。

グラス同様、グライド研究所の職員で研究者でもある。

まあ、あの牢獄からは抜け出せないからな…。

武器持ってない彼はただの人間だ。何にも抵抗出来ない、フフフ…。

お前は3Fのラボに戻り、いつでも対応出来るように準備をしとけ!!
分かりました、グラス所長!!
グラスの研究部屋を後にするミフィール。終始笑顔で振る舞っていたが、彼女には…。
(ルドスの方はグラスに任せて、私は拝借したこの……を研究をしなければ!!)

早急に彼女が持っていたアイテムの調査をする為、3Fに向かうミフィール。

だが、そこにはスキル"透明"を使っていたユメの姿が…。

(見つけました。あの方が私の探し物、そしてグラスさんがルドス君の武器を…早く、伝えなければ!!)

地下にある壊した収容牢獄でユメの帰りを待っているルドス。

どうやらこの数時間前、ユメがルドスにこのような提案をしていた。

相棒…って言ってくれてありがとうございます。

ルドスさんの力添えになりたいので、私のこの透明のスキル使って

グラスの様子を見て来ますよ!!もしかしたら武器の在処をポロッと言っちゃう可能性も…。

あいつに限ってポロッと喋る可能性がないとも言えないからな…。

分かった!無茶だけはするなよ…!

ありがとうございます!!

無事にグラスとミフィールの会話をスキル"透明"を使って盗み聞きしていたユメが

ルドスの元に戻って、彼等のやり取りを一から話した。


ユメ、お前のスキルは便利だな!さすが、相棒!!

私だって、やる時はやるんです!!
お陰で俺の武器の在り処が分かったし、

お前も探し物の行方が分かったから一石二鳥だな!!

あっ!やっと笑ってくれましたね、ルドスさんっ…!!
うっ…!

ダメだ!笑っちゃ…!!笑わないって決めたのに!!!

笑顔を振り解くルドス。

そう、彼にはとある出来事があって笑わないと決めた過去がある。

お前の笑顔は人を不幸にさせる…。二度とやるんじゃねぇぞ、ルドス!!!

くそっ!!

分かったよ!!やらなきゃいいんだろ!!笑顔なんて…!!

(笑顔は大切だって言わなきゃ!だけど…。)
長話はここまでだ!

目的地は3Fのラボ。絶対ブライドゼータ取り戻してやる!

そしてお前の探し物も必ず俺が取り戻してやるから安心しろ!!

はいっ!!
行くぞ!反撃開始だ!!!

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