07話:真実を掴め!新たな旅立ち!!
文字数 3,256文字
グレイザーのスキル「枯渇」によって
亡くなったアルクの元にやって来た謎の男性エディール。
そしてアルム、ティム、ティーネも彼には逆らえないようなので言う通りにやって来る。
全て枯れ果てていますね…。
そしてアルクも…。見事ですね、グレイザーさん。
そういう言い方は止めて下さい!
アルクさんは私達をかばって亡くなったんです!
グレイザー…様がやったんですよね。何でそんな事したんですか?
生意気なガキですね…、グレイザーさんに挑発するなんて。
なかなか肝が据わっていますね…!
例え貴方達がリリカルラビットの保護者と言えども、私達のアジトに
招くのはどうかしてるんじゃないのか?
幹部の一人でさえ、この方には頭が下がらない。そもそも彼との関連性は一体何?
その時、アルムが彼等に向かってとある言葉を出す。
あ、あの…。この二人には指一本たりとも触れないでくれませんか?
ティムさんとティーネさんには色々と不甲斐ない自分を助けてくれた恩があります…
若い芽をつぶさないでくださいっ!!
アルムさん、初めて怒っている姿を見たよー。もう困っているじゃないですか!
グレイザーさん、こいつ等を枯らして下さい…
もうこっちには記憶の断片、アルムは我らの手中にある。用済みです…。
嫌いなんですよ、口答えするガキは…。
例え子供でも私は容赦しません。やりなさい、グレイザーさん…!
ティム、ティーネにグレイザーのスキル「枯渇」の魔の手が差し伸べる…。
このまま死んじゃうのかな?と二人は急に足が震え出し、泣き始めてしまう…
グレイザーの怖さに足が竦んで動けない二人。ゆっくりと目を瞑ろうとした瞬間…
女の子二人に対してやる行為ですか、グレイザー…そして、ディゼールさん…。
グレイザーのスキルを彼の持つ自分のスキルを駆使して食い止め始める。
【スティード】
俺はスティード。ビアンラボのスタッフだ!!!
ビアンラボの事知っているんですね、じゃあ話は早いです。
今すぐアルム、ティム、ティーネを解放し、記憶の断片を渡して貰えませんかね…。
怒られる?
ま、まさかお前達のバックに誰かいるのか…?
ふん。言いませんよ…。ただ邪魔する奴は容赦はしないという事だ!
これでも喰らって下さい…。
エディールは初めて自分のスキルを出す。
ただ…手から黒い禍々しい弾を発射して攻撃する為、何のスキルかは分からない様子。
ましてや彼の口から絶対にその詳細を語ることも一切しなさそうだ。
だが、スティードも負けじと自分のスキルを発動し、すぐ食い止める。
俺のスキルは「鎖」。使い方次第で攻撃したり、逃げた相手を捕獲する事も可能…。
あっ、あの…。貴方は私達の味方…ですよね?
お願いです! 助けて下さい!!
た、確かスティードさん…でしたよね。
何で私達の名前を知っているんですか?
あっ、そうか。
ティムさん、ティーネさんのお二人はビアンラボの事を知らないのか!
ビアンラボはクロスウッドの平和を守る施設で、
この大陸に住む全ての住民のデータが集約されている。
その他に、お前達みたいな悪事を行う奴を捕まえるのも我等の仕事さ…。
聞き捨てなりませんね…。また私のスキルを食らいたいのですか…?
だったら思い存分味わさせてやるぜ!!
再び手から黒い禍々しい弾を複数出す。だが鎖のスキルで弾き飛ばして
さっきグレイザーが枯らした死の森の樹木に当たり、砂埃を撒き散らしながら倒れていく。
だけど、ディゼールは卑怯にも…
グレイザーさん、貴方も加わってくれませんか? 彼を倒しましょう…
グレイザーもスティードを倒す為、二人掛かりで彼を相手にすると、
何処からか『スライドウェーブ!』と聞こえてきて、スティードは何かを察してその攻撃を交わし
見事にグレイザー、エディールに当たりクリーンヒットする。
ご苦労様。無事にブライドゼータが戻ったみたいだな、ルドス…。
【ルドス】
はい、お陰様で…。
ただ…、クロスがヴィルゼートという幹部の1人に連行されてしまいました…。
俺もお前の事許さない。見ろよ、この左頬の傷。お前に傷つけられたんだよ!
痛てぇんだよ…!!!
グレイザーさん、体力は温存しといて置いた方が良いです…
余計な体力は使うだけ無駄です。
その時、スティードの耳に装着している機械に別のビアンラボのスタッフからとある連絡が入る。
スティードさん、こちらグライド研究所ですー。
これからグラスさんとミフィールさんをビアンラボへと連れて行きます。
それと非常に言いにくいのですけど…
クロスさんが幹部のヴィルゼートに連行されてしまいました。指示の程お願いします!
こちらスティード…。
了解した。とりあえず二人の聞き込みが最優先だからビアンラボへ戻ってくれ…!
それと例の物はあったか?
はい! 3Fラボに…。
スティードさんの言う通りでした!
制圧していたグライド研究所にいるビアンラボのスタッフと連絡を終えると
スティードはニヤリとディゼールに薄気味悪く話しかける。
お宅の幹部のヴィルゼートさんが置き残した
データ…、我等ビアンラボのスタッフが確保させて頂きました。これで
お前達が何を目論んでいるのか、確信へと近付けます…。
ご協力ありがとうございます…フフフ。
ヴィルゼートの奴…。くそっ!
えーと…、ルドスさんが連れているのは…。
……! 私の事ですか?
こ、怖いです…。あまり見ないで下さい…。それに貴方も
私と同じリリカルラビットですよね…。名前は何て言うんですか?
自分はアルムです!
他のリリカルラビットに会えるなんて嬉しいよー。
好都合ですね、グレイザーさん…。
あのリリカルラビットも捕らえて、ルドスから記憶の断片を奪いなさい。
ルドスが連れていたリリカルラビットを見られてしまい、スティードはスキルを発動して二人の
攻撃を防ぐ。だけどこのままじゃティム・ティーネはもちろん
リリカルラビットの二匹、二つの記憶の断片が奴らの手に渡ってしまう…。
そんな時、スティードがルドスにこう託す。
良いか、ルドス。お前の指令はまだ終わってない!
急いでティム・ティーネ、そしてリリカルラビットを連れてここを離れてくれ!
ここにいつまでもいるのは危険だ!!!
俺は大丈夫だ。こいつ等を食い止めて後で必ず合流する!!
ルドスはティム・ティーネ、リリカルラビットの二匹を連れて
木漏れ日の森小屋、いや死の森を後にする。そしてティムとティーネは後に起きる大事件に
巻き込まれるなんて思っていないだろう。その様子を見るスティード…
ここは、ヒルハイドタワー…じゃなくまた違う何処かのお城の中。
皇帝!
リリカルラビットの正体って一体何なんですか…?
それを知る為に、
マイティーダークを結成させた。
グレイザー、ノルドイド、ディゼール、ヴィルゼート…。
彼等は優秀な幹部だ。失敗する事はないだろう。
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