113 慈母星のイヅメ
文字数 1,406文字
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白虎、青龍、玄武、朱雀、そして麒麟か。古代中国の四神のパクリか。
えーと。
朱雀はバーミリオンバードなんだ。レッドバードじゃないんだ。赤色がセンターじゃないんだ。黄色がセンターなんだ。黄帝の伏線なんだ。麒麟は英名もキリンなんだ。キリンだから笑いかたもキキキなんだ。オリオンがアンドロメダの鎖を使うんだ。四神に鳳凰はいないんだ。朱雀と鳳凰は同じじゃないんだ。鳳凰はフェニックスなんだ。色々なツッコミはあるけれど。まあ、おいといて(笑)。
「ワタクシたちはこんな天ツ軍に負けたんですね」オオクニヌシさんが悔やむ。
「はい、古(イニシエ)の戦と時代が変わりました」ワカフツヌシさんが悔やむ。
「ワカフツヌシさん、時代のせいにしないで。こんなふざけた設定は、今はだれも考えないから。一昔前の設定だから」
「ツーちゃん、ナンの設定なの。ボク、コドモだからワカンないよ」ワカヒコくんが嘯く。
「1800000歳の老人(老神)がコドモのふりしないで。だいたい、こんなふざけた設定を考えるのは、……」
なんとなくわかるけれど。訊きたくないけれど。
「六星隊と言ったけれど、あとの1柱はどうしたの」
「キキキぃ。慈母星のぉイヅメ様は戦わないぃ」
やっぱイヅメか。同人誌で書くような、ふざけた設定。
「神衣が金色に変わったけれど、どうしたの」
「キキキぃ。イヅメ様の唾液でぇ、ぼくはぁ聖なる神衣を纏う将星のキリンとなったぁ」
緑色でなく青銅色か。金色でなく白金色か。血でなく唾液か。権利者も気づかないような、ふざけた設定。
「ならばッ。ツクヨミが、……」剣を構える。
「権利者に代わっておしおきをッ」走る。
国ツ軍の総軍将のスサノヲさん、東の軍の軍将のオオクニヌシさん、高天原の最強剣神のワカフツヌシさんも走る。
「ネビュラぁチェーン」
将星のキリンが私に鎖を放つ。
だけど。鎖は私の前で大きく曲がり、放った将星のキリンの後頭部に当たる。
「キッキキぃぃぃ。ま、まちがったぁ」まちがったようだ。
どうも鎖はキリンと意思と逆に動くらしい。本人(本神)は気づいてないらしい。
ほんと将星なのか。やっぱアホなのか。
将星のキリンは鎖を扱えず、5柱の連携攻撃を乱す。
戦果はスサノヲさんとオオクニヌシさんとワカフツヌシさんの3柱に、仁星のホワイトタイガアと義星のブルードラゴンと殉星のブラックトータスと妖星のバーミリオンバードの4柱は倒され、将星のキリンだけとなる。
「キリンだけダ、キリンだけ」ワカヒコくんが憐れむ。
「ツクヨミ様。イヅメは、本当に天ツ軍東の軍の軍将なのでしょうか」
「古の戦に私はいなかった。いたのは昔のツクヨミ。だけど、……」
「イ、イヅメはナニを、考えてるのか。こんな戦果は、か、考えついただろう」
「はい、ヒメも、イヅメはなにを考えてるかわからないと言ってました」
「うーむ」
「爺様、考えてるふりか」
「オ、オレは、考えてるぞ」
私は剣鋒を将星のキリンの顔に向ける。
「イヅメはどこにいるの。なんで出てこないの。なんでイヅメは私達の居所がわかるの。なんでこんなふざけた戦をしかけるの」
だけど昔のツクヨミは東の軍に殺さる。東の軍の軍将はイヅメ。私は考える。
「イヅメは考えてる。どうしたら戦を楽しめるか」
「……」オオクニヌシさんが私を見やる。
「なんで、そんな、……」
随神を戦わせ、じぶんは高い処で見おろす戦の女神。
将星のキリンが、ゆっくりと天を仰ぐ。
白虎、青龍、玄武、朱雀、そして麒麟か。古代中国の四神のパクリか。
えーと。
朱雀はバーミリオンバードなんだ。レッドバードじゃないんだ。赤色がセンターじゃないんだ。黄色がセンターなんだ。黄帝の伏線なんだ。麒麟は英名もキリンなんだ。キリンだから笑いかたもキキキなんだ。オリオンがアンドロメダの鎖を使うんだ。四神に鳳凰はいないんだ。朱雀と鳳凰は同じじゃないんだ。鳳凰はフェニックスなんだ。色々なツッコミはあるけれど。まあ、おいといて(笑)。
「ワタクシたちはこんな天ツ軍に負けたんですね」オオクニヌシさんが悔やむ。
「はい、古(イニシエ)の戦と時代が変わりました」ワカフツヌシさんが悔やむ。
「ワカフツヌシさん、時代のせいにしないで。こんなふざけた設定は、今はだれも考えないから。一昔前の設定だから」
「ツーちゃん、ナンの設定なの。ボク、コドモだからワカンないよ」ワカヒコくんが嘯く。
「1800000歳の老人(老神)がコドモのふりしないで。だいたい、こんなふざけた設定を考えるのは、……」
なんとなくわかるけれど。訊きたくないけれど。
「六星隊と言ったけれど、あとの1柱はどうしたの」
「キキキぃ。慈母星のぉイヅメ様は戦わないぃ」
やっぱイヅメか。同人誌で書くような、ふざけた設定。
「神衣が金色に変わったけれど、どうしたの」
「キキキぃ。イヅメ様の唾液でぇ、ぼくはぁ聖なる神衣を纏う将星のキリンとなったぁ」
緑色でなく青銅色か。金色でなく白金色か。血でなく唾液か。権利者も気づかないような、ふざけた設定。
「ならばッ。ツクヨミが、……」剣を構える。
「権利者に代わっておしおきをッ」走る。
国ツ軍の総軍将のスサノヲさん、東の軍の軍将のオオクニヌシさん、高天原の最強剣神のワカフツヌシさんも走る。
「ネビュラぁチェーン」
将星のキリンが私に鎖を放つ。
だけど。鎖は私の前で大きく曲がり、放った将星のキリンの後頭部に当たる。
「キッキキぃぃぃ。ま、まちがったぁ」まちがったようだ。
どうも鎖はキリンと意思と逆に動くらしい。本人(本神)は気づいてないらしい。
ほんと将星なのか。やっぱアホなのか。
将星のキリンは鎖を扱えず、5柱の連携攻撃を乱す。
戦果はスサノヲさんとオオクニヌシさんとワカフツヌシさんの3柱に、仁星のホワイトタイガアと義星のブルードラゴンと殉星のブラックトータスと妖星のバーミリオンバードの4柱は倒され、将星のキリンだけとなる。
「キリンだけダ、キリンだけ」ワカヒコくんが憐れむ。
「ツクヨミ様。イヅメは、本当に天ツ軍東の軍の軍将なのでしょうか」
「古の戦に私はいなかった。いたのは昔のツクヨミ。だけど、……」
「イ、イヅメはナニを、考えてるのか。こんな戦果は、か、考えついただろう」
「はい、ヒメも、イヅメはなにを考えてるかわからないと言ってました」
「うーむ」
「爺様、考えてるふりか」
「オ、オレは、考えてるぞ」
私は剣鋒を将星のキリンの顔に向ける。
「イヅメはどこにいるの。なんで出てこないの。なんでイヅメは私達の居所がわかるの。なんでこんなふざけた戦をしかけるの」
だけど昔のツクヨミは東の軍に殺さる。東の軍の軍将はイヅメ。私は考える。
「イヅメは考えてる。どうしたら戦を楽しめるか」
「……」オオクニヌシさんが私を見やる。
「なんで、そんな、……」
随神を戦わせ、じぶんは高い処で見おろす戦の女神。
将星のキリンが、ゆっくりと天を仰ぐ。