エピローグ
文字数 500文字
マルンに戻った後、ベネットの魔法によってダームは細かい傷までも治された。また、ダームは破けてしまった服も着替え、消耗した体力を回復させる為に直ぐにベッドで横になった。
ザウバーやベネットもまた、ダームの様子を確認してから各々のベッドで眠りについた。疲れ切った彼等は直ぐに眠りに落ち、直ぐに目覚めることはなかった。
その翌朝、ザウバーは目覚めるなり着替え、顔を洗った。それから、彼は転移魔法を使い、兄だった欠片の近くに移動した。
「墓標なんて、無くても俺は忘れない。だが」
ザウバーは、兄だった欠片の傍に小さな木を生やした。その木には数枚の葉しかなく、枝も細い。
「それと」
ザウバーは、手に持っていた七色の花を天高く掲げた。そして、彼は目を瞑り、ゆっくりと言葉を紡いでいく。
「我、願う。古の遺跡を覆う草花をここに」
ザウバーの持っていた花の花弁は粉々になって消え、代わりに淡い光が周囲を包んだ。その光が消えた頃、遺跡の在った場所には、色とりどりの草花が広がっていた。
ザウバーは、暫くした後で目を開き、景色の変化を確認した。彼は、暫く穏やかな景色を楽しんだ後、和やかな笑顔を浮かべて涙を流すのだった。
ザウバーやベネットもまた、ダームの様子を確認してから各々のベッドで眠りについた。疲れ切った彼等は直ぐに眠りに落ち、直ぐに目覚めることはなかった。
その翌朝、ザウバーは目覚めるなり着替え、顔を洗った。それから、彼は転移魔法を使い、兄だった欠片の近くに移動した。
「墓標なんて、無くても俺は忘れない。だが」
ザウバーは、兄だった欠片の傍に小さな木を生やした。その木には数枚の葉しかなく、枝も細い。
「それと」
ザウバーは、手に持っていた七色の花を天高く掲げた。そして、彼は目を瞑り、ゆっくりと言葉を紡いでいく。
「我、願う。古の遺跡を覆う草花をここに」
ザウバーの持っていた花の花弁は粉々になって消え、代わりに淡い光が周囲を包んだ。その光が消えた頃、遺跡の在った場所には、色とりどりの草花が広がっていた。
ザウバーは、暫くした後で目を開き、景色の変化を確認した。彼は、暫く穏やかな景色を楽しんだ後、和やかな笑顔を浮かべて涙を流すのだった。