故郷の友と今の仲間

文字数 6,823文字

 ダームは夜明け前に目を覚まし、首だけを動かして周りを見た。すると、静かに寝息を立てる友人の姿があり、ダームは安堵の表情を浮かべる。その後、ダームは目線を左側に移し、リアンの様子を窺った。この時、リアンは彼に背を向けて眠っており、ダームがその表情を知ることは出来ない。そのせいか、ダームは天井を見て深呼吸すると、目を閉じて再び眠ろうとする。

 しかし、直ぐには寝付けなかったのか、彼は薄目を開けると体勢を変えぬまま目線を動かした。部屋の中に変わった点は無く、ダームはつまらなそうに目を閉じた。彼は、そのままゆっくりとした呼吸を繰り返し、再び夢の世界へ旅立っていく。
 
 夜が開けて暫くした頃、リアンは少年らを起こさぬよう寝室を出る。この際、ダームはうっすら目を開くが、フレンが寝たままでいることに気付くと目を瞑った。それから一時間程して、リアンは少年らを起こしに戻ってくる。彼女は、フレンの肩を揺すって起こし、ダームはその気配に気付いて目を覚ました。

 ダームはリアンへ挨拶をし、リアンは朝食の準備が出来たことを彼に伝える。リアンの話を聞いたダームは立ち上がって礼を言い、フレンは欠伸をしながら上体を起こした。二人が起きたことを確認したリアンは寝室を去り、その数分後に二人の少年も部屋を出る。
 
 寝室を出ると、パンの美味しそうな匂いが届き、ダームは思わず唾を飲んだ。一方、フレンはその匂いへ惹かれる様に進んでいき、朝食が並べられた机の前に腰を下ろす。机の上には、パン以外にもサラダや牛乳が並べられ、サラダには細かく刻まれたチーズがかけられている。ダームは、フレンの横に腰を下ろすと料理を眺め、静かに友人の動きを伺った。
 
 そうしている内にリアンも腰を下ろし、三人はそれぞれに食事を始める。少年らの会話は昨日の晩程には無く、代わりにフレンは何度か欠伸を吐いた。リアンは、フレンが欠伸をする度に注意するが、注意された当人は軽く受け流した。ダームは、そんな二人を眺めながら食事を続け、食べ終わったところで礼を言った。彼がそうした時、フレンは既に食事を終えており、ダームが言い終えた瞬間に立ち上がる。

「村に行ってみねえ?」
 フレンは、そう問うとダームの腕を軽く掴んだ。
「行ってみたい。だけど、ザ……仲間に連絡してからじゃないとかな?」
 彼の返答を聞いたフレンは顎に手を当て、難しい表情を浮かべてみせる。そんな中、少年らの会話を聞いていたリアンは、ダームの目を見つめ口を開いた。
 
「この町に宿は一件しか無いの。連絡をしたいなら、そこに向かえば会える筈よ」
 そこまで話すと、リアンはフレンに目配せをした。彼女の目線に気付いたフレンは頷き、先ずはそこに向かおうとダームに告げる。ダームは、その提案を受け入れ、二人の少年は直ぐに宿へ向かった。一方、リアンは彼らの背中を見送り、どこか悲しそうに目を細めた。
 
 フレンの案内で宿に向かうと、フロントにザウバーの姿が在った。ダームは、その姿を見るなり声を上げ、ザウバーは聞き慣れた声に反応して振り返る。ザウバーは、見慣れない少年を一瞥した後、ダームの元へ近付いた。
 
「どうした? 寂しくなって会いに来たのか?」
 そう話すと、ザウバーは口角を上げながらダームの頭を撫でる。頭を撫でられたダームはザウバーの手を払い、息を吐き出す。
「違うよ。村を見に行くから、言っておこうと思って。連絡しないで行ったら、後で殴られそうだし」
 そこまで話すと、ダームは楽しそうに笑ってみせた。ダームの様子を見たザウバーは安堵した様子で目を細め、目線をフレンへ移す。
 
「あ、そっか」
 ザウバーの動きに気付いたのか、ダームは小さく咳払いをした。そして、左手を伸ばしてフレンに向けると、ザウバーの顔を見上げて口を開く。
「紹介するね、僕の友達のフレン。気が合うから、村に居た頃は良く遊んでたんだ」
 ダームはそこまで話すと左腕を下げ、フレンは軽く頭を下げた。それを見たザウバーも会釈をし、ダームは右手で仲間を指差した。

「で、こっちがザウバー。大人気ないし、いつも僕に絡んで来る」
 ザウバーは、ダームの話に眉根を寄せ、不機嫌そうに片目を瞑る。 
「でも、使う魔法は凄いんだ。ザウバーが居なかったら、僕は死んでた」
 ダームは、そう話すと微苦笑し、彼の言葉を聞いたザウバーは目を丸くする。
「それに……ううん、何でもない」
 フレンは首を傾げ、ザウバーは腕を組みながら頷いた。

「それに、頼り甲斐のある格好良い仲間……ってか?」
 その台詞を聞いたダームは、訝し気に目を細め、首を振る。ザウバーは、そんな彼の表情に気付きつつも、楽しそうな笑みを浮かべながら口を開いた。
 
「では、優しい仲間様が、村まで連れて行ってやりましょう」
 そこまで話すと、ザウバーは目を瞑って呪文を唱え始める。その見慣れない光景にフレンは目を丸くし、ダームの顔を見た。

 対するダームは、フレンに「大丈夫」とだけ返し、そうこうしているうちに三人の体は淡い光に包まれる。光に包まれたフレンは慌てた様子で目線を泳がせ、ダームは彼を落ち着けようと声を掛ける。しかし、ダームが言い終える前に彼らは転移を終え、フレンは様変わりした風景が信じられないのか大きな瞬きを繰り返した。フレンは、忙しなく目線を動かし、目を瞑って瞼を擦った。その後、彼は素早く瞬きを繰り返しながら周りの状況を確認し、興奮した様子でダームの両手首を掴む。
 
「すげー! ダームの言った通りだ!」
 そう言葉を発すると、フレンは両手を上下に振った。手首を掴まれているダームは彼の動きに翻弄され、その上体までもが揺れている。
「フレン」
 友人の声で手を動かすことを止め、フレンはダームの目を見た。

「やったのは僕じゃ無いから」
 ダームの言葉にフレンは頷き、友人から手を離す。
「ねえ、おじさん。どうやったら、こんな凄いこと出来るの?」
 ザウバーは、彼が発した一言で不機嫌そうに目を細め、そのままの表情でフレンを見下ろす。
 
「毎日毎日、体を鍛え」
 低い声で話すと、ザウバーは顎に手を当てて片目を瞑った。
「どんなに寒くても毎日滝に打たれ」
 フレンはザウバーの話に目を丸くし、ダームは不思議そうに首を傾げる。

「並み居る敵を、千切っては投げ、千切っては投げ」
 そこまで話すと、ザウバーは拳を握って力を込めた。
「滋養の為に蜥蜴を喰らい、ドラゴンを倒してその血を啜り」
 ザウバーの話を聞くフレンは息を飲み、その話し手は目を見開いて少年の顔を見つめる。
 
「あらゆる知識を蓄え、危険な場所に赴いて精神を鍛える」
 そこまで話すと、ザウバーは目線をやや上に動かし息を吸い込んだ。そして、彼は再びフレンの顔を見つめ、少年の小さな肩に手を乗せる。
「ま、素質の無い奴は、幾らやっても無理だけどな」
 そう言うと、ザウバーは悪戯な笑みを浮かべ舌を突き出す。それを見たダームは呆れた様子をみせ、細く息を吐き出した。
 
「結局、何が言いたかったか分かんない」
 そう話すと、ダームはわざとらしい溜め息を吐く。一方、ザウバーはフレンから手を離してダームに向き直った。
「簡単に魔法が使えたら苦労しねえって話だよ。実際問題、お前らより小さい頃から練習してたんだ」
 そう返すと、ザウバーは呆れた様子で首を横に振る。話を聞いたフレンはザウバーの顔を見上げ、ダームは訝し気な表情を浮かべた。
 
「じゃあ、素質って」
「魔力の有る無しだ。鍛えようによってはどうにかなるらしいが、年を重ねるに連れてどうにもならなくなる。魔法じゃ無くても、年を取ってから何か習得すんのは難しい。その上、魔法は感性も重要だからな。感受性が豊かな内に練習し始めないと、基本的に使えないんだよ」
 そう説明を加えると、ザウバーは目を細めて息を吐き出す。彼の話を聞いたフレンは難しい顔をし、腕を組んだ。
 
「俺の場合、周りが使える奴ばかりだったからな。逆に言えば、魔法を使うところを見たことが無きゃ、覚えんのは難しい」
 ザウバーの話を聞いたフレンは肩を落とし、大きな溜め息を吐く。
「魔法を使えなくたって、死にゃしねえって。それより、せっかく転移したんだから、村を案内してくれよ?」
 フレンは少しの間をおいてから頷き、ダームは心配そうに友人の顔を見つめる。しかし、フレンは友人の目線に気付くこと無く動き始め、ダームは無言でザウバーの目を見据えた。

 ダームが最後に見た光景と異なり、炎に包まれた集落は事件以前の姿を取り戻しつつあった。草木はちらほらとしか生えていないものの、燃えた家屋は撤去され、簡素であるが木製の家も建てられている。また、集落の奥に村人達の墓標があり、そこに様々な花が供えられていた。フレンは、立ち並ぶ墓標の前に立つと、悲しそうな表情を浮かべ俯いた。そして、気持ちを落ち着ける様に深呼吸をすると、微笑しながらダームの方に向き直る。
 
「みんな安らかに眠っているんだ。だから……泣いて起こすんじゃ無いぞ?」
 フレンは軽く口角を上げ、ダームの肩を軽く叩いた。一方、友人の台詞を聞いたダームは頷き、墓標を見やりながら口を開く。

「うん……あ、僕もみんなに花をあげたいな。せっかく来たんだし」
 ダームの言葉に、フレンは困った様子で目を泳がせた。彼は、気まずそうに低い声を漏らすと、ダームの目を見て苦笑する。
 
「近くに生えているのは、もう無くてさ。あんなことがあった後だから、遠出するなって言われてるし」
 フレンは、そこまで話したところで手を合わせ、勢い良く頭を下げた。
「だから、ごめん!」
 この時、黙ってフレンの話を聞いていたザウバーが、少年らの背中を数回叩く。背中を叩かれた二人は突然の刺激に目を丸くし、揃ってザウバーの顔を見上げた。
 
「何処に何が生えていないって?」
 ザウバーの一言を聞いた少年達が周囲を見回すと、そこには先程までは無かった花々が咲いていた。それらは、生き生きと綺麗な花弁を広げ、時折吹く風に身を任せて揺れている。その不思議な現象を見たフレンは呆けた表情を浮かべ、ダームは無言でザウバーの顔を見た。それから暫くの間、三人は言葉を発することも動くこともしなかった。しかし、沈黙に耐えられなくなったのか、ダームは笑顔を浮かべて口を開く。
 
「こんな近くに花が咲いてるなら、わざわざ摘まなくても良いよね? その方が、花も生きていられるんだし」
 ダームの言葉にフレンは同意し、それへ続くようにザウバーが頷いた。二人の意見を受けたダームは柔らかな笑みを浮かべ、その表情のまま墓標を眺める。

「今度来る時は、村で手に入らないものを沢山持ってきます。だから」
 ダームは、そう話したところで手を合わせ、目を瞑った。彼は、十数秒そうした後に目を開き、踵を返してザウバーやフレンの居る側へ体を向ける。
 
「二人共お待たせ。挨拶は済んだし、行こう」
 その言葉を合図とする様にフレンは歩き始め、ダームは友人の横に並んで歩いた。ザウバーは、少年らを見守る様に後を追い、三人は再建の進んだ一角に到着する。その一角は、何人か住める程度の小屋があり、その周りを木製の柵が囲んでいた。しかし、その小屋の中に人の気配は無く、変わりに建築用らしき工具が入れられている。また、小屋には硝子制の窓も嵌められ、フレンは背伸びしながら室内を覗き込んだ。
 
「今日は、まだ居ないか」
 そう呟くと、フレンはダームの居る方に向き直る。そして、彼は残念そうに首を振り、ダームの目を見つめながら口を開いた。
「ここ、作業するのが楽になる様に作って、みんな来てたりするから」
 フレンは、そう話すと苦笑し、やや悲しそうな表情を浮かべる。

「だから、ダームはみんなに会えるし、みんなもダームを見たら安心するかなって思ったんだ」
 友人の話を聞いたダームは小屋を眺め、それからフレンへ目線を移した。
「ありがとう、フレン。気持ちだけでも嬉しいよ」
 ダームは、そう返すと柔らかな笑みを浮かべ、周囲を見回す。

「それに、村を回ったら、その間に誰か来るかも知れないし」
 ダームの言葉にフレンは頷き、まだ回っていない場所に向かおうと提案した。ダームは友人の提案を受け入れ、ザウバーも二人だけでは心配だと後を追う。そして、村の半分程を回った時、ダームは何か感じ取った様に目を見開く。
 
「二人共……何か聞こえない?」
 ダームの発した言葉でフレンは立ち止まり、耳を澄ませる。一方、ザウバーは立ち止まると目を瞑り、小さな音を聞き逃すまいとした。

「何も聞こえねえけど」
 ザウバーは、そう言うとフレンを見下ろし、その意見を窺おうとする。
「俺もなんにも」
 二人には聞こえない音を聞いたダームは首を傾げ、納得がいかない様子で口を開く。
 
「僕の耳がおかしいのかな?」
 少年の言葉にザウバーは再び耳を済ませ、音を聞き取ろうとする。しかし、何も聞こえないのか、無言のまま細く息を吐き出した。ザウバーとフレンが不思議がっていると、ダームは何かに惹かれる様に走り始めた。二人は直ぐに彼の後を追うが、ダームは木々が立ち並ぶ森の中へ進んでしまう。
 
「あの馬鹿!」
 そう言い放つと、ザウバーはダームを追う為に森へ入った。フレンもダームを追おうとしたが、それに気付いたザウバーから制止される。
「見つけ次第連れ帰る。だから、お前はここで待ってろ」
「嫌だ! 俺だってダームのことが心配なんだ!」
 フレンの台詞を聞いたザウバーは溜め息を吐き、少年の肩を掴んだ。
 
「遠出するなって言われてんだろ? それに、万が一の場合、誰かを呼ぶ奴が必要だ。それは、余所者の俺には出来ない」
 ザウバーは、そう言い聞かせるとフレンの目を真っ直ぐに見る。彼の話を聞いたフレンは小さく頷き、それを見たザウバーは笑顔を浮かべた。

「じゃ、任せたぜ?」
 それだけ言い残すと、ザウバーはフレンから離れて走り始めた。一方、残されたフレンはザウバーの背中を見送り、不安そうに空を見上げる。

 森の中はそれ程暗く無かったが、乱立する樹木のせいで見通しが悪かった。しかし、人の通れる道は限られている為、ザウバーは迷うことなく進んでいった。十分程探した後、ザウバーは前方に人の気配を感じとる。彼は、その気配へ導かれるように進み、一人で佇む少年を発見した。

 少年は、一点を見つめて立っており、近付いてくるザウバーに気付く様子は無い。ザウバーは、そんな少年に近寄ると、大声でその名前を呼んだ。声に気付いた少年は振り返り、ザウバーの姿を認める。この時、ダームの胸元は光っており、それに気付いたザウバーは目を丸くした。
 
「何が起きてんだ?」
 青年の問いにダームは胸元を押さえ、ザウバーの顔を見上げて口を開く。
「僕にも良く分からない。だけど」
 ダームは、そこまで話すと目線を動かした。彼が目線を動かした先には、少年の身長より大きめの石版があり、そこに文字が刻まれていた。それらの文字は、雨風で風化したのか所々が読みにくくなっている。ところが、ダームが石版へ近付くにつれ、それらの文字は不思議と読みやすくなっていった。
 
「ここに、何かがある気がするんだ」
 そう話すとダームは上着を捲り、隠し持っていた短剣を取り出す。その短剣は、全体的に強い光を発しており、ダームがそれを石版に翳すと、刻まれた文字までもが光り始めた。石版の文字は、脈打つかの様に明滅し、それを見たザウバーは息を飲む。一方、石版の前に立つダームは、落ち着いた様子で短剣の鞘を握り締めた。
 
「空間を切り裂きて待つが良い。さすれば道は開かれん」
 ダームは、石版の文字を読み上げると、ザウバーの目を見ながら首を傾けた。
「良く意味が分からないけど、ここに何かあるってことだよね?」
 そう話すと、ダームは短剣の柄を右手で掴む。少年は、短剣の刃を鞘から抜くと、右手を石版の在る方へ向けた。
 
「ちょっと待て、お前は何を」
 ダームは、ザウバーが話し終えるよりも前に短剣を高く掲げる。彼の行動を見たザウバーは声を失い、瞬きもせずにダームの行動を見つめた。その後、ダームが掲げた短剣を振り下ろすと、それは乾いた音を立て、風を巻き起こす。その風は、短剣の軌道を中心に広がっていき、まるで周囲の景色を吸い込んでいる様だった。

 風が吹き始めてから暫くした頃、石版の上方に空間の歪みが生じる。その歪みは、握り拳程度の大きさだったが、時間と共にその領域を広げていく。歪んだ空間が二人の眼前まで到達した時、ザウバーはダームへ逃げるよう声を掛けた。ところが、ダームはゆっくり首を横に振り、その体は歪みに飲み込まれていく。ザウバーは苦々しく舌打ちをすると、ダームの手首を掴んで逃げようとする。しかし、その決心が遅かったせいか、二人の体は増殖の勢いを増した歪みに飲み込まれてしまった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ダーム・ヴァクストゥーム

 

ファンタジー世界のせいで、理不尽に村を焼かれてなんだかんだで旅立つことになった少年。
山育ちだけにやたらと元気。
子供だからやたらと元気。
食べられる植物にやたらと詳しい野生児。

絶賛成長期。

ザウバー・ゲラードハイト

 
自称インテリ系魔術師の成年。
体力は無い分、魔力は高い。

呪詛耐性も低い。
口は悪いが、悪い奴では無い。
ブラコン。

ベネット

 

冷静沈着で、あまり感情を表に出さない女性。

光属性の攻撃魔法や回復術を使いこなしている。



OTOという組織に属しており、教会の力が強い街では、一目置かれる存在。

アーク・シタルカー


ヘイデル警備兵の総司令。

その地位からか、教会関係者にも顔が広い。

魔法や剣術による戦闘能力に長け、回復術も使用する。

基本的に物腰は柔らかく、年下にも敬語を使う。

常にヘイデルの安全を気に掛けており、その為なら自分を犠牲にする事さえ厭わない。

魔物が増えて管理職が故の悩みが増えた。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み