第97話

文字数 1,014文字

暑が夏い。冬が好きか、夏が好きかは好みのわかれるところだが、昨今の暑さは異常で、とはいいつつも、Tシャツに短パンで過ごせてしまう夏が、ぼくは好きだ。

仕事もこのスタイルで通勤して、このスタイルで仕事をしている。だからTシャツのデザインにちょっと凝ったりして。

といいつつも、UTかしまむらなのだが。

かせぎのすくない(割にはいろいろとお金も使う)ぼくには、UTは高級品である。しかしながら、UTのXXLという、他ではあまり見ないサイズ感が絶妙で、ちょっと癖になっている。お給料が出たら、また二着買わせてもらおうかなと考えている。

そういえば、今日は七夕だった。利用者さんに混じって、ぼくも願い事を書いた。

『貯金が出来ますように』と。

今年は、十万円は貯金した状態で年末を迎えたい。少しずつ、本当に少しずつ、老後に備えていこう。ADHDだったり統合失調症だったりで、微妙な不利と愚かさを抱えながらも(この社会で)生きてきて、いま47歳。生物学的にはもう、完全な『余生』だそうである。

それでも、この余生になって、やっと、やっと、まともに(?)働くことが出来るようになってきた。人としても生活としても、落ち着いてきた気はする。

年末、十万円、残っているか?残っていたら、来年は二十万円残したい。そうやって、気長に少しずつお金を貯める。そして働けなくなったら、さっさと死にたい。

この国の生活保護は、体験したことがあるが、本当に最低レベルで、老後に生活保護ってのは、きっついだろうと思うからだ。少し、貯金して、その少しの貯金がなくなる前に、夫婦ともこの世からおさらばできたらば、と思う。

大してイイコト、しなかった人生だけれど。

少しは面白いことも、あったかもしれない。(そのすべてが幻だったような気も、今となってはするが)。

幻、という言葉も、ぼくの特性?病気?の中に入ってくる、キーワードである。人生はすごく、夢に似ている。たまに夢の中で、『癒し手』に出会うことがある。そんなこんなを考えると、意味などないかのようなところにも、やはり意味は宿っているのだと思う。

自殺や、無動機殺人のことをたまに考える。この二つには共通点があるように思う。無意味という『幻想?』が、まるで病気かのように繰り返し襲ってくるのだ。意味と無意味。たまにはそのことを考えたい。

ちなみに今日は、七夕。にんげん存在という、寄る辺ないものが、一年に一度、『意味』に出会う日。なんてね。
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