第57話
文字数 387文字
人生を、どうにもこうにも讃えることが出来ない心境に、なることがある。
そういう時には、神仏に祈る気持ちすらなくなる。家で一緒に住んでいる可愛いはずの猫のことも、邪魔に思えてきたりする。
人生が好きだ。生きる事が好きだ。と、同時に、『自殺したい!!』と心の中で、心から叫んでしまう、そんな辛い部分がぼくにはある。
最近好きな作家チェスタトンは、自殺を「最大の悪」だと言ったらしいが、その最大の悪と、心の中では、時々戯れながら生きてきた。
感情がもやもやして、安全かつ合法的にそれを爆発させる手段がなかなか見つからないのである。感情に、ひきずられるようにして、極北まで生きたい。能面のような顔に封じ込められた、極度の感情。
生き切りたい。吐き出したい。からだは、億劫なだけだ。龍の背に乗るように、荒々しい感情を乗りこなして、高い崖の上に生えた一本の木になる果実をつかみ、しゃぶりつきたい。
そういう時には、神仏に祈る気持ちすらなくなる。家で一緒に住んでいる可愛いはずの猫のことも、邪魔に思えてきたりする。
人生が好きだ。生きる事が好きだ。と、同時に、『自殺したい!!』と心の中で、心から叫んでしまう、そんな辛い部分がぼくにはある。
最近好きな作家チェスタトンは、自殺を「最大の悪」だと言ったらしいが、その最大の悪と、心の中では、時々戯れながら生きてきた。
感情がもやもやして、安全かつ合法的にそれを爆発させる手段がなかなか見つからないのである。感情に、ひきずられるようにして、極北まで生きたい。能面のような顔に封じ込められた、極度の感情。
生き切りたい。吐き出したい。からだは、億劫なだけだ。龍の背に乗るように、荒々しい感情を乗りこなして、高い崖の上に生えた一本の木になる果実をつかみ、しゃぶりつきたい。