第35話

文字数 745文字

統合失調症の影響をひきずっているなと思う一番の点は、孤独という事で、どうにも人が寄り付かない、友だちがいないってことだが、

それ以外にもう一つあるとしたなら、ぼくの場合は睡眠だ。睡眠時間が異様に長くなる時があるのだ。

そういえば『べてるの家』(北海道の浦河にある、精神病の人のためのグループホームで、福祉として先進的でユニークな取り組みをしており、本も多く出ている)の本の中でも、統合失調症の人は睡眠時間が長いと書いてあったように記憶する。

ぼくの睡眠は特殊で、六時間でパッと目が覚めて活動する日もまれにあれば、一日十時間寝ても寝たりないってこともままある。ことに、今のような、生活介護の仕事をしていると、エネルギーを多く使うからだろうか、家に帰ってご飯を食べると速攻で寝てしまう日が多くなる。

病気になる前から、睡眠時間は多い方だったし、歳を取ると基本、寝不足には弱くなるようだが、今はそれに輪をかけて、なんだか安心してぐうぐうすやすやと寝ている気がする。

仕事をして、寝て起きて、たまに勉強もしたり本を読んだりも、少しはする。起きていてもそれほどためになる活動をみんなしているわけではないだろうしって感じで、どこか安心しているのだ。寝たほうがまし。寝れば、少なくとも頭はすっきりとする。

そんなわけで、睡眠時間は多い。たまにはどこかに出かけたりもする。今日は木下クリニックで診察の日だった。そのあと寝屋川の大利神社にお参りして、門真で海洋堂と門真市立図書館に寄って帰ってきた。(帰ってからさらに猫砂とノートを買いに近所のライフに行った)

文章と猫と妻とがぼくの生活である。漫画も読む。落ち着いている、安定している、そう簡単に乱れはしない、と思う。充実と安定からしか、落ち着いた実りは生まれないと思う。
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