第28話

文字数 480文字

ぼくはひどく弱く、怠け者で、感性も、時に安逸なものへと流れてしまう。

いまだに、時々ゲームがしたくなる。46歳の今でも、風俗に行くことを夢見たり、思い切り(三国志のような)時代小説にはまってみたいと願ったりする。退屈しているのだ。

山登りが好きなのだが、最近行っていない。ぼくが一番好きなコースは、高野山の町石道。自分の内的空間を歩いているような気持ちになる、そんなコースが好きだ。

クラブとか、ダンパとか、そんなところは、昔何度か女の子目当てで行ったが、委縮してしまうし、場違いのようにも想う。そういう時、自分は『おたく』なんだな、と思う。

風呂に入らない日もある。

感性が、オタクに近いところをうろついている。けれどもアニメ、ゲーム、漫画からはほとんど卒業しているので、おたくと社会人の合いの子か。イケメンではないのだ。

生き生きと生きるのが苦手で、面ッ(!)ばかり取られている。

(酒も飲まない。酒さえ飲めれば、無頼派を気取ることができるかもしれないが、ほとんど飲めないし、そもそも酒の味が嫌いなのだ。そのかわり自販機のジュースの味と値段についてならば、少しうるさい)
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