第43話
文字数 365文字
退屈を憎むことは世界を憎むこと、そして愛することである。
ぼくが働いている施設に、二十歳の利用者さんと、16歳の職員がいる。彼らは若い。そして退屈を知っている。彼らは退屈との戦いを始めたばかりなのだ。
こんなものなのか、人生とはこの程度のものなのか。
そうであるはずがない!!
その怒りが突如、爆発として現れる。
世界を壊すことは、若さのその手で優しく世界を抱きしめることである。二十歳のころ、ぼくは退屈を知っていた。そして何よりも退屈を憎んでいた。今ではそれがもう、分からない。
退屈の恐ろしさをもう、知らないのだ。それでいて面白いことはそれなりに知っている。否、知った気になっているにすぎないのである。
若い人たちからしか、老人は、退屈とは何かを学べない。
若人よ、ぼくがもしもまた退屈なものを書き始めたら、ぼくの頭を光線銃で撃ち抜いてくれ。
ぼくが働いている施設に、二十歳の利用者さんと、16歳の職員がいる。彼らは若い。そして退屈を知っている。彼らは退屈との戦いを始めたばかりなのだ。
こんなものなのか、人生とはこの程度のものなのか。
そうであるはずがない!!
その怒りが突如、爆発として現れる。
世界を壊すことは、若さのその手で優しく世界を抱きしめることである。二十歳のころ、ぼくは退屈を知っていた。そして何よりも退屈を憎んでいた。今ではそれがもう、分からない。
退屈の恐ろしさをもう、知らないのだ。それでいて面白いことはそれなりに知っている。否、知った気になっているにすぎないのである。
若い人たちからしか、老人は、退屈とは何かを学べない。
若人よ、ぼくがもしもまた退屈なものを書き始めたら、ぼくの頭を光線銃で撃ち抜いてくれ。