第84話

文字数 481文字

鬱!鬱!鬱!駆け抜けろ、鬱!

鬱を生き延びよ!!

マイナァな者、マイナァな存在として生きていくことが楽しい。マイナァの領域に活路を見出す。

メジャーな者には縁遠く、ルンペンのような生きがいしか持てはしない。そこに楽しさを逆に見出している。

生き延びる知恵と工夫。『ミルク』という映画を昔観て、大好きな映画になった。たしか、政治家になったゲイの話だ。すごく熱い映画だった。筋は忘れたけれど、もう一度見たい。

このあいだ図書館で借りた本に、ホームレスの女の人の話が載っていた。その部分はその本の中で、すごく、心躍るような部分だった。

なんだか、ド☆マイナーなところに、ぼくの生きる領域があるという気がする。

華やかな光の当たらない部分。文章の世界もまた、そうなのかもしれない。文章を書くという事は、本来マイナーな行為なのではないか。(読むことも、また)

人目はばからず生きる爽快さに、鬱の雲も晴れていくような。

なんにせよ、生きねばならないのだ。来年の正月を、少しでも晴れがましく迎えられるように、精いっぱい生きる。そして少しは働こうと思う。働くからには、少しはまじめになろうと思う。
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