ⅩⅡ Another Universe① 異星体① 捕食者の挽歌 紹介文

文字数 805文字

 惑星イオスで全身の皮膚だけが残された皮剥事件が続く。ある夜バスコは三本指の男四名を倒した、記憶の無いマリーと出会う。

 監視隊が不審者を捜査するがバスコはマリーを妻と言って監視隊を欺く。本部への帰路、監視隊は正体不明の粒子ビームスキップ(時空間移動あるいは時空間転移、ジャンプとも呼ぶ)攻撃を受ける。監視隊は本部内に潜入したスパイから、異星体・アイネクがヒューマ(人類)を捕食するため、バイオロイドの管理官を社会に潜入させてヒューマを管理監視し、三本指のバイオロイド処理官がヒューマを捕獲し、反逆者を抹殺しているのを知る。

 監視隊が得た情報から、バスコとマリーと電脳意識・クピは、アイネクの処理官がマリーを抹殺してアイネク壊滅手段が記録されたマリーの通信機を奪おうとしていると知り、アイネク壊滅を決意する。マリーは他銀河のテレス連邦共和国にいるマリー・ゴールドに通信機を渡さねばならないと記憶していた。

 アイネクの飛行艇をハッキングして乗っ取ったバスコ達は飛行艇の記録からアイネクの弱点を知り、アイネクの母船を巨大太陽光集光装置で壊滅する。アイネクはゴキブリに似た巨大生物だった。生き延びたアイネクは飛行艇で惑星イオスの地上に逃げて産卵し、孵化したアイネクの大群がヒューマを襲った。

 マリーの全記憶が戻り、バスコ達はテレス連邦共和国のマリー・ゴールドがアイネク壊滅の兵器を持っている事を知る。アイネクはヒューマを全宇宙の食物連鎖の頂点に立つ捕食者と見なし、ヒューマ絶滅を計画していた。

 アイネクの大群に捕食され、惑星イオスのヒューマは危機に瀕した。バスコたちは電脳意識・クピをあらゆる電脳空間に複製してアイネクの群れをシールド捕獲焼却する一方で、マリー・ゴールドに会うため他銀河のテレス連邦共和国へ飛行艇でスキップ(時空間移動)したが、アイネク壊滅の手段を講じた時、惑星イオスのヒューマは壊滅状態になっていた。
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