第18話

文字数 2,747文字


源三郎江戸日記18

小船に乗り込み桟橋に行き、全員いるかと言うと、物陰から13人が出て来たので旅籠に連れて行き、まずは湯に入って来いと言うと、お蝶がつれて行ったのです、お峰が上手く行き、
ましたねと言うので、源蔵もお峰も見事であったと言うと、新吉と船頭がすげ~人たちだと言うので、船頭に5両渡し何も見なかった事にしてくれと言うと、おおきに、胸がす~と、
しやした、

それではこれで失礼しやす、又船が必要なら言ってくだせえと部屋を出て行ったのです、女達があがってきたので、まずは茶漬けでも食べろと言うと、ほっとしたらしく、みんなで、
茶づけを食べたので、町屋のものかと聞くと、町屋の娘が6人で後は女郎が7人と言う事です、いずれもかどわかされたと言ったのです、女郎に店に戻るかと言うと、それぞれの田舎、
に帰りたいと言うので、

田舎を聞くと大阪の近郊だと言う事なので、一人10両づつ渡し、新吉にお前が1人づつ故郷に送り届けよと言うと、ヘイ、承知しましたと言うので、新吉にも手間賃だと10両渡すと、
いりやせんよと言うので、邪魔にはならんよと言うと、それでは預かりやすと受け取ったのです、それでは今日はゆっくり休めと言って部屋を用意させたのです、女将に迷惑、
かけて済まんと言うと、

いいんですよ、しかし、相模屋はとんでもない悪人ですねと言うので、この事は見なかった事にしてくれ、奴らは極悪人だ、女将に災難がふりかかるやも知れんと言うと、ハイと、
言って、明日は女子達に弁当をもたせましょうと言ったのです、新吉が着物も買ってやりますよと言ったのです、さて後は町屋の娘子だがお前達も災難だったな、10両づつ渡すの、
で持って帰りなさいと言うと、

お武家様はどうして赤の他人にそこまでしてくださるのですかと言うので、この金はあの船にあった金箱から持ってきたものだ、あくどく儲けた金だ遠慮はいらんと言うと、これだ、
けあれば助かりますと皆が頭を下げたのです、お峰が明日は相模屋は驚くでしょうと言うので、さて金蔵の金を何処に移すかだなと言うと、痛い目にあったので船には移さないので、
はとお峰が言うと、

お蝶が見張って行き先を掴みますというので、行き先がわかったら源蔵に知らせてやれというと、源信が承知とうなずいたのです、女将が皆さんもお腹がすいたでしょうと、握り飯、
に酒と肴を持ってきたので、かたじけないといって、みんなで杯を重ねたのです、女将にも10両を渡して、世話になったなと言うと、まあこんなに、おおきにと嬉しそうに受け取り、
私は何も見ておりませんと言って部屋を出て行ったのです、

翌日は相模屋の番頭が船に行き、血を流して縛られているのを見て、縄を解き店に帰り事情を話すと、何ムササビかと聞くとはげたかだ今度は金蔵だと言っておけと言っていたそう、
です、船にあった禁制品の金の飾台と200両を持っていったそうですと番頭が言うと、くそ~、何がはげたかだ源蔵の奴に違いない、やはり大阪に来ていたのか、まだ火盗改めの、
役人はつかないのかと聞くと、

江戸はとっくに出ているそうです、陸路だと10日はかかりますと言うので、どうして船で来ないのだ、ムササビの居所はわからんのかと言うと、義賊と言われているので誰も蜜国する、
ものはいないので、奉行所も皆目見当はつかないのだそうですというので、まったく奉行所もあてにならんのか、金は一旦長崎にもって行くぞ金蔵から運び出し、船に乗せろ、警戒を、
厳重にしろ、

先生方お願いしますよと言うと、やられた浪人が奴らは尋常なうでではない、悪いがおれは降りる、あんな奴と戦っても勝ち目は無いといい、店を出て行くと、まったく役に立たな、
い奴だ、柴田先生2人の口を塞いでください、下手に喋られるとまずいというと、わかったと言い5人を連れて出て行ったのです、源三郎は投げ文に相模屋のかどわかしと抜荷の事、
を書き、

金の飾台を紙に包み奉行所の中に投げ込んだのです、同心が見つけて奉行に報告すると、投げ文と金の飾台をみてビツクリして、馬ひけと言うと相模屋へかけつけ、こんなものが、
投げ込まれたぞと言うと、早くムササピを捕まえないからこう言う事になる、この事が柳沢様に知れたら切腹ですよと言うと、どこにいるか皆目見当がつかんのだと言うので、しか、
たないので金は総て長崎に移すというと、

それが良い、大阪で奪われたとなると、わしどころか城代も切腹になるでな、早く持って言ってくれと言うと、奉行は帰っていったのです、まったく、どいつもこいつも役立たづめ、
と相模屋は唇を噛んだのです、相模屋が番頭に昼は目だつので、日が暮れたら運び出して船に積み込め、明日の朝に出航して、長崎に向うぞと言うと、女子はどうしますかと聞くと、
金を運ぶのが先だと怒鳴ったのです、

参勤交代の行列は大阪の蔵屋敷で2日程休養を取り船にて大阪湾から瀬戸内海を抜けて、豊後に行く事になっており、出発は明後日となります、源三郎達は若狭屋の大阪の出店の番頭、
が世話してくれた、豊後への千石船に乗る事になっていたのです、大阪の飛脚問屋には同心の山田から火盗改めの与力中田とあと二名の同心がムササビを捕縛するために向ったが、
役に立たない同心との事で、

火盗改めの知り合いは十文字の頭は、源蔵はわなにはまったのではないかと思い、とても源蔵を捕らえる事など出来そうにない者を上方に送ったのではと言っていると書いてあった、
のです、十文字左近は気骨な人と聞く、柳沢様の高飛車な命令に腹を立てているのだろう、意外と源蔵の味方は多いという事だなと言うと、お峰がヤッパリ神様はちゃんと見ている、
んですねと言うので、

あがけばあがく程自分の喉首がしまるわけだねと笑ったのです、日が暮れるまでは何の動きもなく、日が暮れると源信が動き始めました、金蔵から千両箱を運びだし始めたそうです、
お蝶が後をつけており、私も追いかけますと傍を離れたのです、程なくお蝶が戻って来てヤツパリ船に運びこんでいます、おそらく明日の朝船出して長崎に向うと思いいます、源信、
殿が、源蔵殿に知らせに行きましたといったのです、

源蔵がやってきて、大胆な事をやるもんだな、お陰で相模屋は船を襲ったのはわしだと思っている、船に千両箱をはこんでいるそうなので、今夜船を襲うというので、それでは犠牲、
が大勢でるぞと言うと、何かいい手でもあるのかと聞くので、江戸から火盗改めの与力と同心二名が、お前を捕縛するために上方に向ったとのことだ、もつとも火盗改はお前を捕ま、
えるつもりは無いので、ゆつくりと上方へ向っているそうだ、

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