第104話

文字数 2,850文字


源三郎江戸日記104

紀州様の件はこれでよしと、後は国に帰えられている脇坂様にお頼みするだけだと言って居酒屋に入ったのです、おみよに酒と肴を注文すると今日は一人ですかと聞くので、一人で、
飲んではまずいのかと聞くと、お足はだれが払うのかと思ったんですよと言うので、そこじあよ、すまんが日本橋小網町の博多屋に使いをやり博多屋源蔵をここに連れてきてくれと、
言うと、

その人にたかるのですかと聞くので、貸しがあるのさ、呼び賃も払うぞと言うと、わかりましたと言うと、小雪を呼び日本橋小網町の博多屋の旦那に源三郎様が起こし願いたいと言、
ってきておくれと頼むので、小雪に2分銀を源三郎が渡すと、こんなにと言うので籠にのって行きなさいと言うと、ハイと返事したのです、おみよがなあんだお足は持っているじあ、
ないですかと言うので、

お前にもやろうと2分銀を渡すと、いいんですかと言うので、いつも世話になっているからなあと言うと、一杯おまけしますと喜んだのです、新之助と三蔵が入ってきたので、まあ、
座れと言うと、見回りの途中だと言うので、いいでは無いか今源蔵を呼びにいかせたというと、江戸に戻っているのかと聞くので、日本橋小網町に出店を出すので来ていると連絡が、
あったと言うと、

そうかそれは懐かしいと言うので、二人におみよが酌をして杯を重ねたのです、新之助がこんど米沢藩の主席家老になったそうではないかと言うので、訳を話すとそれは又難儀だな、
と言うので、そこでまず天満屋を叩きつぶそうと言うわけだと言うと、稲葉様がついているんだぞと言うので、だから面白いのさと言うと、相変わらずだなと笑ったのです、源蔵が、
入ってきて、

お久しぶりですと言って、これは新之助に三蔵ではないかと言うと、新之助が冤罪が晴れてよかったなと言うと、源三郎のおかげだよと言って席に座ったのです、改めて乾杯して、
呼んだのは頼みがあるのじあがと言って、金沢藩の行列を襲い賂金と番頭から書付を奪ってほしいのだが、日時はおって教えると言うと、新之助がおい、おい、おれは町方だぞ、
と言うので、

やるのは府外だ管轄外だろうと言うと、それはそうだがと酒を飲み干したのです、源蔵がそれは面白いネズミ退治と行こう、お主には世話になっているので協力しょう、20人でかか、
ればわけないと言うので、人足、番頭には怪我させるな、藩士は行部の手の者だ、手に余れば切るのはしかたないだろうと言ったのです、積荷は足が着くので手を出すな、賂金は、
1000両くらいだろう、

それはお前にやると言うと、そんなはした金はいらんよと言うので、ほう、儲かっているみたいじあなと言うと、七衛門に儲けさせて貰っているよと笑うので、ならばわしが貰おう、
米沢藩は貧乏じあから助かるよと言うと、抜荷も足がつかないように処分してやるよと言ったのです、荷車5台なら4、5千両にはなるだろう、金沢から江戸だと一旦直江津にでる、
はずだ、

ここは天領だ役人はたたが知れている、船を待機させておきそれに積み込めば簡単に博多に運べる、ついでに銭屋の抜荷船を襲えば1万両にはなるだろうと言うと、無理はするなと、
言うと、わしも千石船は2隻もっている、改造してあり、方位磁石計も七衛門より買って搭載してある、だれも追跡できんよ、船籍は布を被せて隠すので大丈夫だと言うので、そう、
かそれなら大丈夫だなと言ったのです、

ところで奥方はと聞くと、実家から引き取り博多で奥を取り仕切っている、これもお主のおかげだ何か礼をせねばと思うているののじあと言うので、ここの飲み代を払ろうてくれと、
言うとお安い御用だと言って、新之助と三蔵にもお世話になったこれはお礼だと、新之助に50両三蔵に25両を渡すと、新之助がいらんよと言うので、源三郎が何も頼まないので賂、
ではない、

貰ろうておけと二人の袖口に押し込むと、新之助がそれでは貰ろうておくよと受け取り、三蔵も盛ろうておけと言うと、ありがとう御座いますと受け取ったのです、新之助達がそれ、
では見回りがあるのでと店を出てったったのです、源三郎が瀬戸内では上手くいったな、相模屋はまだ気づいてはおらんよと言うと、あれから大分儲けているらしいではないかと、
言うので、

20万両からの蓄財があるとの事だと言うと、あの船を16隻ももっているのだ、それは儲かるだろうと言うので、ともかくお前も元気でよかったと言うと、源三郎の為にはなんでも、
するぞ、遠慮なく言うてくれと言うので、それは助かるよ、世の中の掃除でもやるかと杯を重ねたのです、抜荷もやっているのかと聞くと、幕府だけに設けさせるのも癪だからな、
と笑い、、

禁制品は扱っていないぞ聞かなかった事にしてくれと言うので、加賀、薩摩、肥前もやっておるのだ、自由に交易してはいけないと言う方がおかしいのだよと言ったのです、それで、
は七衛門に会ってくるよと言うと源蔵は1両をおみよに払い、つりはいらんと言って店を出て行ったのです、儲かったではないかと言うと、源三郎様は良い金ずるを持っていなさる、
のですねとおみよが笑ったのです、

翌日紀伊国屋文左衛門は七衛門と一緒に佃沖に泊まっている千石船に乗ったのです、船頭が帆を上げろと言うとイカリを上げて帆を張ると勢いよく江戸湾を浦賀水道向けて走り始め、
たのです、風はやや斜め方向から吹いています、文左衛門がなる程斜め前から風が吹いているのに前に進んでいますなこれは凄いと言ったのです、真正面から吹いても進めますと、
七衛門が言ったのです、

次に方位磁石計を見せてあの赤いハリが向いているところが北になります、細かく目盛がいれてあるので正確に航行できるのですと言うと、何とこれも源三郎様の工夫ですかと聞くの、
で、七衛門がそうです、これと同じものはほかの者では作れませぬ、ゆれない為の工夫も沢山してあるのですと言って、次に帆柱をみせて鉄のわつかで繋いでありますが、台風に会っ、
たら、

素早く帆をおろしあの鉄の棒をまわして緩め滑車で吊り下げて下に降ろし甲板に固定します、こうすれば転覆する事はありませんと言うと、これもですかと聞くので、これは手前の、
工夫です、もう一つは船倉の重しです、起き上がり小帽子みたいに船体が復元できるのです、これだけ工夫してあれば少しのシケ、風向き、夜も走れますので通常の3倍から5倍の早、
さで目的地につけますと言うと、

文左衛門がこれはすごい、この船2隻あればみかん収穫時には絶え間なく江戸に完熟みかんが運べ、大商いになります、七衛門殿是非お願いしたいと言うと、承知しましたと返事する、
と、さつそく、みかん畑ほ増やしましょう、苗は3年で実をつけます、どんどん増やして全国に送ります、大阪、江戸は手前がやりますが、他の場所は七衛門殿にお願いしたいと言う、
ので、出店で売る事にしますよと言って、

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