第5話 幸せには創意工夫が必要

文字数 2,233文字

確定申告の時期がやってくると憂鬱です。自分で計算しています。
数字はあまり強い方ではありません。むしろ苦手な方です。
それでも必要な事となれば神経が集中し、脳にスイッチが入ります。
そして最後には何とか完成させられます。
無理だと思ってあきらめるとそれで終わります。
とにかくやってみようかと始めると何とか完成できます
脳は筋肉と同じですね。使えば使うほど強くなります。

脳細胞は60兆個あるといわれています。脳細胞は年齢とともに減少します。
しかし。考える、思い出すという作業が繰り返すと頭の回転はよくなります。
頭の回転がよくなると不思議なことに目つき顔つきまで変わってきます。
そして若々しく聡明な顔になります。

いくつになっても脳は働いています。脳の消費期限はありません。
あらゆる細胞は「使わない部分」から減少していくそうです。
老化により脳細胞が減少しますが、それは使っていない脳細胞の減少です。
使われている部分の脳細胞は活発に活動を続けています。
だから趣味でも学習でも仕事でも家庭生活でも脳を使うチャンスはあります。
疑問や悩みを持ち改善工夫をすると頭の回転が良くなり脳の劣化が防げます。

若い人は覚えが早く記憶力もいいねと羨ましく思いますが、
みんな若いころはあったのです。比べても意味がないことです。
その分、若い頃は今よりもっと仕事や生活、人間関係で苦労しているはずです。
人はみな平等ですね。だから年相応に楽しんで生活するのが一番ですね

「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
一休宗純(一休さん)は狂歌でこんな風に表現しました。
人生を旅に例えた時、正月に立てる門松は人生の旅の道程の一里塚のようなもの。
正月はめでたいと言うけれど、裏を返せば一歩冥途に近づく
めでたくもあり、めでたくない日でもあるのです。
でも誰にでも与えられた平等な一生です。
どうせ同じ一生を送るなら悔いのない一生を送りたいものです。

悲しい、嬉しい、楽しい、辛い。これらの感情はみんな人間関係から生まれます。
社会生活をするためにはどうしても自分の思うようにはいかないものです。
何らかの形で周りの人からの影響を受けます。そこに喜怒哀楽が生まれます。
それでも過ぎてしまえばみんな楽しい思い出になっています。

「あの頃は辛かったけど今思うと楽しかったな」同窓会等でよく耳にする言葉です。
一生懸命に打ち込んでいる時の苦しさ辛さは後になって楽しい思い出になります。
我々中高年世代はもうすでに子育てやローンも終わり大きな責任はないと思います。

好きなことをして気の合う人だけと付き合っていけばいいのです。
気の合わない人から嫌われても、会わなければストレスはありません。
「喜怒哀楽」の怒哀を除いて人生を喜楽(きらく)に生きましょう。
人生の生きがいは「楽しく生きる」ことが根源であるように思います。

世の中がどんどん変わってきていますね。
新しい道ができ、新しい店ができ、新しいマンションが建ち、パソコンやスマホ。
環境の変化が大きな波のように渦を巻きながら押し寄せてきています。
それでも自分だけは変わらない。毎日の繰り返しは特に変化がない。
朝起きてご飯を食べて、なんとなく1日を過ごして、夕飯を食べて。
お風呂に入って、そして布団にもぐりこんで寝る。
これはこれで幸せなのかもしれない。
何も知らない、何もできない。やる気がしない。面倒なことはしたくない。
これは老化を早め認知症の確率が高くなります。

 ある本に書いてありましたが。やることがある人は長生きしますが、
何もする事がない人は長生きができないようです。
人生って、用が終わったらからもういらないって事なのでしょうか。
今まで頑張ってきたのにそれはないですね。

働いていても脳は衰えるのですから、働かなくなったらあっという間に退化します。
働くという事は決められた仕事を決められた時間だけやって報酬を得る。
さらに工夫しながら改善する事が仕事なのです。
お金じゃなくても、感謝されたり、褒められる事もりっぱな報酬です。
お金は生活を豊かにします。感謝されることは心が豊かになります。
さらにそれが誰かの役に立ち、感謝される事に仕事の意味があるのです。
人の役にたつ仕事があって、いきいきとした生活ができれば幸せです。
ボランティアのようにお金が貰えなくても仕事は仕事です。

でもじゃあ何をすればよいのでしょうか。
さがす方法はあります。パソコンとインターネットはその情報探しには最適です。
調べたい事や疑問なこと、殆ど考えていた事は目的に近い答えが返ってきます。

問題は健康です。仕事をしていると何故か病気にならないのが不思議です。
最近まで私はそれなりの年齢なのに、若く見せようとしていました。
人からよく見られようと背伸びもしました。本当に恥ずかしくなります。
年齢を重ねなければ出せない味わいもあれば、蓄積された人生経験もある。
老いて輝くような生き方がある。
シワがあっても白髪でも生き生きとした表情や身のこなしがずっといいと思う。
若さにこだわらないで年相応の状態が一番幸せだと思うほうがいいですね。

楽しく幸せな人生を送るには自ら努力しなければならないのです。
本当に人間って一生楽はできないんですね。
私は20年前に会社を辞め今の仕事につきました。
たいした資格や能力がないのに命令されることの嫌いな性格でした。
私には選べる殆ど会社はあまりありませんでした。

考え抜いてやっとこの仕事に辿り着きました・・・。
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