第86話  人生の面白さは対極現象

文字数 1,657文字

全ての事柄は「プラスとマイナスの対極」でできています。
この対極があるから、人生に変化があり「幸せ」があるような気がします。
自分の身に起きる事柄は、すべて今の反対の状態に向かって進んでいます。
この「対極の現象」が人生の面白さを作っているという気がします。

(生と死)   →「生」は「死」に向かっている。「死」は別の世の「生」になる。
(幸せと不幸) →「幸せ」と「不幸」は繰り返されている。
(不安と安心) →「不安」は工夫して改善すれば「安心」になる。
(希望と失望) →「希望」は叶わないと「失望」になる。失望は次の希望の源になる。
(貧しいと豊か)→「貧しさ」をのりきれば「豊か」になる。油断すると貧しさに戻る。
(成功と失敗) →「成功」は「失敗」の積み重ね。失敗は成功の前の段階なのだ。
(善と悪)   →「善」も「悪」も自分の意識しだいでいつでも逆転する。
(正しいと間違い)→自分は「正しい」と思っても他人からみれば「間違い」もある。
(優れると劣る) →自分は「劣る」と思っていても、他人から見れば「優れている」
(嬉しいと悲しい)→悲しいあとには、そのうち嬉しい事がやってくる。
(楽しいと苦しい)→食べる時は「楽しい」腹いっぱいになると「苦しい」
(失うと得る)  →なにか「失う」と新しいものを探す。得たものはいつか「失う」

どんな事柄にも必ず両極があります。そのままが永遠に続くことはありません。
不幸だなあと思っている時は、幸せに向かっているのです。
これらが人生の変化や楽しさを作っているのです。

「幸せ」と「辛い」は横棒1本で全く状況が逆転します。
その一本の棒を得るか失うかで、「幸せ」と「辛い」の状況が逆転します。
辛いに"一"を足せば「幸」なる。
辛い事があれば勇気を出して一歩先に進む。何か一つ工夫してみる。そこに幸せがある。
その横棒は、創意工夫で獲得するか、時間が解決する場合もあります。
その横棒は、気持ち一つで見えたり見えなかったりします。
はたから見れば幸せな人なのに、自分は不幸だと思っている人。
ずいぶん不幸な境遇なのに、生きているだけで幸せと感じている人。
現在の状況はそのまま永遠に続くという事はあり得ません。

「吐」という漢字も横棒一本で「吐く」が「叶う」に変わる。
思い切って心の内を吐けば、願いが叶いそうな気がします。
心のどっかにつっかえている「マイナス」の横棒をとれば、望みが叶いそうです。
思い切って気持ちを吐けば、老い楽の恋が叶うかもしれません。(独り者だけ)

現在の事柄は、10分後、明日、来月、来年、10年後には必ず変化していきます。
永久に幸せで長生きできるなら、何も創意工夫等の努力は必要ありません。
学習も必要ありません。向上心や人間性の成長も空しいものに思えます。
悩みがあるからそれを解決した後の幸せがあります。

「悩む」の反義語は「考える」ですが、小学生なら「悩まない」と答えるでしょう。
その通りです。「悩む」も「考える」も同じ脳の活動です。使い方次第です。
「悩む」は堂々巡りですが、「考えて」答えが見つかると楽しくなってきます。
楽しいことをしばらく続けていると。あきてつまらなくなります。
もっと楽しくできないかと考えます。この繰り返しで生活も人間性も向上していきます。

悲しい映画を見ても、見た後では「ああ楽しかった」と思います。
辛い人生を生き抜く小説を涙を流しながら読みます。
主人公に身を重ねて辛い気持ちになります。
読み終わった後には不思議に「面白かった」という爽快感が残ります。
全てが自分の意識次第という事がわかります。それは心の内にある感情だからです。
辛い作業でも、頑張って達成すると幸せな気分になります。
幸せや、楽しさはすべて自分が作っているという事がわかります。
唐辛子は辛くてつらいのに、なぜうまいと感じるのか、不思議ですね。

喜怒哀楽もあと少しです。生きているうちは楽しい気持ちで過ごしましょう。

行きつく先はみんな一緒です。今日一日を楽しい気持ちで過ごしましょう。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み