第37話 年齢相応に生きるには

文字数 2,184文字

自分はいくつまで生きるんだろうと思う事があります。
病気や怪我で死ぬのは怖くて嫌です。
健康で自立して生きられるなら、せめて平均寿命まではと思います。

弥生時代の平均寿命は30歳だったそうです。
つい最近の昭和の初期で52歳でした。
いまや平均寿命は男で80歳、女で87歳です。
すごいものです。でもこれは経済的な豊かさと医学の進歩の結果といえます。

私が子供の頃、田舎では介護施設は確かありませんでした。
癌や心臓病でも延命治療はなかったような気がします。
私たちはお金と医学で無理やりに生かされているのかもしれません。
介護施設や病院の世話にならず健康的に生きることを健康寿命というそうです。

どちらにしても昔から比べるとずいぶんお得な現代です。
50歳を過ぎたらあとの人生は儲けものだと思って楽しく過ごせばいいのです。
健康的に生きていれば楽しい事がいっぱいです。
あんまりセカセカしないで、健康に注意して楽しく生きる事ですね。

それには適切な食事と適切な運動と適切な睡眠が大事だそうです。。
私自身はそんなに気にしていません。
言うと馬鹿にされそうであまり教えたくないのですが。
  ・睡眠時間は、4~5時間。・運動は嫌い。・野菜が嫌い。
  ・お酒は、まずまず。・焼酎はしょっちゅう。・煙草はプカプカ。
  ・病院には行ったことがない。(歯医者は別です)
こんな事を平気で言う性格も悪い。直そうとしない根性が悪い。
この性格を直す努力はしています。嘘じゃありません、本当です。

病気になったらそれはそれで諦めて、寝床の中でネットを楽しめばいいのです。
映画や音楽、過去のドラマやお笑い。小説や絵画、ブログやメール何でもありです。
今までとは違う楽しい世界が展開するかもしれません。

単純に人間の寿命を80歳だとすれば私も残すところ?年余りになりました。
第一の人生が生まれてから会社を退職した時までとすれば。
第二の人生は今のパソコン教室の時代です。
今年72歳ですが受講生はかなりいます。今年で22年目まだ現役です。
家族からは「変わり者」友達からは「利巧そうな馬鹿」と言われています。

創業の時はみんなから「パソコン教室なんてできっこないよ」と罵られました。
やってみてないとわからないものです。今でも現役で頑張っています。

パソコン教室は3年たつと90%が消えていくそうです。
10年続いているパソコン教室は3%くらいということです。
パソコン教室のおかげで少しは人間的に成長したような気がします。
おかげで性格も変わりました。少しは自信が付きました。
むっつり型だった自分がいつでも冗談の言える人間になれました。
これからはいかに楽しく生きるかを追求していくつもりです。
職業には年齢というものはないような気がします。
田舎のおじいちゃんは死ぬ前の日まで畑で草むしりをしていました。

若い人は覚えが早く記憶力もいいねと羨ましく思います。
みんな若いころはあったのです。比べても意味がないことです。
その分、若い頃は今よりもっと仕事や生活、人間関係で苦労していたはずです。
人は年相応にみな平等ですね。だから年相応に楽しんで生活するのが一番です。

悲しい、嬉しい、楽しい、辛い。これらの感情はみんな人間関係から生まれます。
社会生活をするためにはどうしても自分の思うようにはいかないものです。
何らかの形で周りの人からの影響を受けます。そこに喜怒哀楽が生まれます。
それでも過ぎてしまえばみんな楽しい思い出になっています。

最近まで私はそれなりの年齢なのに若く見せようとしていました。
人からよく見られようと背伸びもしました。本当に恥ずかしくなります。
年齢を重ねなければ出ない味わいもあれば、老いて輝くような生き方があります。
蓄積された人生経験もある。楽しい思い出も心の中にもいっぱいあります。
若さにこだわらないで年相応の生活状態が一番幸せだと思います。

残された日々が少なくても、幸せに過ごす為の努力はしておきたいものです
楽しく幸せな人生を送るには自ら努力しなければできないのです。
老いに任せてだらしなく生きながらえるのは一番みじめな姿です。
本当に人間って一生楽はできないんですね。

私は22年前に会社を辞め今の仕事につきました。
たいした資格や能力がないのに、命令される事の嫌いな性格です。
自意識過剰、利己主義、かっこマン。デブ、臆病、小心者、意気地なしです。
自分でも嫌な性格と言うのはわかっています。
とっさの時に出てしまうんです。親からの遺伝なのかもしれません。
こんな私が会社に入って、若い上司に命令される仕事はできそうもありません。
考え抜いてやっとこの仕事に辿り着きました。
自営業なら自分の好きなようにできる。誰からも命令されなと思いました。

私はエジソンみたいな発明はできないし、お釈迦様のような偉人ではない。
たいして頭も良くないし財産もありません。性格もいいとは言えません。
そんな凡人でも、先に覚えてた知識を、知らない人に教えることはできます。
相手のよい所をほめて嬉しい気持ちにさせたることはできます。
人の話に相槌を打ちながら、一生懸命に聞いている振りをすることはできます。
ボケて見せたり、冗談を言って笑わたりする事くらいはできそうです。

そんな努力が健康や人間性の成長につながるような気がしました。
結果として「幸せな人生」が送れるようになりました。


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