第22話 生老病死は平等の運命

文字数 2,263文字

「生老病死」はすべての生物に与えられたに平等の運命です。
どうせ同じ一生ならできるだけ明るく楽しく生きたいものです。
そして何でも興味を持って経験し、好奇心旺盛に生きてみたいです。
生活の変化は若さを保つ源です。

私はあるきっかけで36歳の時に30日間の断食を経験しました。
そしてその経験から、大概の事は我慢できるという気持を持ちました。
最初はこのままでは死ぬのではないかという恐怖感がありました。
同じ断食道場の人達が20日以上断食しているのにピンピンしている姿を見て安心しました。

空腹感の限界を超えると腹がすくどころか、
心身共に快適になり体に力がみなぎってきます。

今は毎年、千葉県の成田山新勝寺で1週間の断食修行を体験しています。
ただ医者の診断書がなければ入れません。
だから事前に体調を整えておく必要があります。
入場後は水だけの生活になります。
急に断食をすると危険が伴いますので、私は1か月前から準備します。
入場3日前からはほぼ水分だけの生活で過ごします。
下着や洗面道具以外すべて持ち込み禁止です。
寺から外へ出ない、門限は午後6時、4時起床等々
色々決まりがあります。お風呂もないし、暖房もクーラーもありません。

古い建物のお堂の中での生活です。
昨年は24畳の薄暗い部屋で一人だけでした。
夜になると浮遊霊がいっぱいいるようで恐怖感がありました。
小心者で臆病な性格なのでなかなか眠れませんでした。
ギシッと音がしたり、窓からの月あかりが霊に見えたりしました。
1週間まるで地獄で生活してきたような気分でした。

終了して桶川に戻った時は天国のようでした。
体重ですか?10kg減量できました。体調は絶好調です。
精神的にもリフレッシュして体中にパワーがみなぎっています。
パワーは伝染します。
この教室が幸せを招くパワースポットになりたいのです。

<認知症の予防>
厳しい冬ですね。
それでも毎年のことですからあまり心配しても仕方ないですね。
少し工夫して寒さをしのげば一冬なんてあっという間に過ぎてしまいます。
それよりもっと心配なのが認知症と寿命です。
認知症のほうはメリハリのある生活をすればどうにかなりそうです。

寿命はどうにもなりません。
いっそ覚悟を決めて生きているうち好きなことして楽しもうと思います。
好きなことといってもなかなか思い当たりません。
パチンコだとか競馬などはやりたくない。
旅行やスポーツも毎週のようにやっていると仕事のようになってしまいます。
趣味や娯楽はたまにするから楽しいような気がします。
1日中何もせずにのんびりするのも一案ですが、
老化に拍車がかかってしまうような気がします。
恋愛がいいと色々な心理学者が言っていますが、
すでに誰にも相手にされない年齢になってしまいました。
じゃあどうするの! 
はい、今までの延長線上で今日と同じ日を過ごします。

<人生を後悔しないためには>
誰でも行きつく先は一緒です。
これからは人生最大の幸せな日々を送ろうと思います。
過去に蓄積したすべてを使って「幸せな日々」を過ごそうと思っています。
幸いに健康でこれといった病気は見当たりません。
年齢に応じた「もの忘れ」はありますが、認知症とまではなっていないようです。

ただこれから先、幸せな生き方とはなんだろうと考えると、
特にこれといった確かなものが見つかりません。
今までのことを思い出すと一番楽しかったことは、仕事がうまくいった時です。
一番幸せに感じたことは自分のしたことが人に喜ばれたたときです。
一番生甲斐を感じたことはこのパソコン教室をずっとやってこられた事です。
これからの幸せもこの延長線上にあるような気がします。
幸せとは何年か先を見て、計画し目標を作り実行している事自体なのかもしれません
幸せとは人生の最後に「ああ、楽しかったな」と言える事なのでしょう。

ルターの名言にこうあります。
「明日死ぬことが確実に分かっているとしても、
明日のために、今日も自分のいつもの仕事をする」とあります。

この頃ふと思うことがあります。
人間の一生は短いのだろうか、それとも長いのだろうかと。
今は毎日が瞬く間に過ぎてゆき、一日、一日が早く感じられます。
過去を振り返ると、長かったような気もするし、短かったような気がします。
まだこれからも今の続きがあり、さらにまたその続きがあります。
この連続がいつまで続くのだろうかと考えることがあります。
ダラダラと生きているだけで価値があるのだろうかと思います。

生物としての人間は息をしているだけで二酸化炭素を植物に供給しています。
神様から見れば、人の世界の悩みなんてどうでもいいことが多い。
「そんなに頑張らなくても、生きているだけで人は価値があるのだ」
ということです。深呼吸一つで救われている生命もあるのです。

<死とは眠ること>
人は夜寝て朝起きます。
熟睡をして死んだように眠るとその間のことは覚えていません。
眠りから覚めるとまた新しい朝が来ています。
もし起きてこなければ「永眠」となります。
その時は自分にはわかりません。
それはそれで自然な事ですから死が怖いとは思いません。
死後の世界もありそうな気がしますが、
行ったことがある人が見当たらないので誰にもわかりません。
あると思えば気持ちが楽になりそうです。

ガンジーは
「毎晩眠りにつく度に私は死ぬ。そして翌朝目をさます時、生まれ変わる」
といいました。なるほどと思いました。

毎日が死後の新しい世界です。
毎日が新たな人生の始まりということなのです。
気持ち一つで今日1日が寂しくもなり、楽しくもなります。




ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み