第107話  人をほめて生きる!

文字数 659文字

ボケてわからなくなる前に晩年の生き方を決めておきたい。
人をほめて生きる!・・・・それを老後の生き方にしたい。
これから人の役に立つのはこれが一番のような気がする。

それが老後の幸せな生き方だと思う。
過去のトラブルは他人に本音を言って失礼な事を言った時だった。
この先穏やかに暮らしたければどんな事がってあっても人を認めて生きていく。

全ての事は全部そのまま自分に帰ってくる。
正しいかどうかが問題ではない。
相手にとって少しでも役に立っているかどうかだ。
人に役立つことが、生きている証になっていく。

年老いて社会とのつながりが少なくなっていく。
存在感もなくなっていく。
人に自慢できるようなたいした人生ではなかったが
何とかここまでたどりつけた。

刑務所に入るような事もなく、ホームレスにもならなかった。
自分なりの幸せな人生だったような気がする。

思い出話、自慢話、お説教は言わないほうがいい。
知っている事があっても。聞かれたら答えればいい。
時代が違うのだ。
楽しい思い出は日記の中だけでいい。
自我を出して、老害にならないようにしたい。
もうすぐ後期高齢者になる。
惨めな老人にならないように、これまでに蓄積してきたものを使って生きていく。
贅沢や楽はしたくないが、楽しく生きていきたい。

誉められれば、誰でも気持ちがいいと思う。
お世辞だとわかっても悪い気はしない。
老後の日常会話にたいした意味はない。
意見の違いはあっても、「ああそうですか、よくわかります」でいいと思う。
年老いてもそのくらいはできそうだ。

あと何年でもない。幸せな気持ちで暮らしたい。


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