第3話 楽しい人生を送るには

文字数 1,266文字

私は筋金入りの臆病者です。
しかも根っからの小心者。常に頭の中には不安が浮かんでくる。
病気になったらどうしよう。ボケたらどうしよう。
車で人を傷つけたらどうしよう。きりがなく不安と悩みが浮かんでくる。
いつもではない。何もすることがない時に浮かんでくる。
だから毎日 仕事、趣味、音楽、映画やインターネットなどで忙しくしている。

70才を過ぎたころから「死とは何か」についての不安と興味が湧いてきた。
人の一生は「生老病死」死は誰にでも訪れるものとは知識ではわかっている。
本当に自分にもやってくるのだろうか。死ぬとどうなるのだろう。
あの世というものがあるのか。悩み始めるときりがない。

世界の哲学者や心理学者は「死」について深く研究しています。
そして、老後の生き方や考え方を凡人に示してくれている。

そして、これから何をしようかと考える。
いくつになっても、次は何をしようと考える事が生命力につながる気がしています。
最初は夢みたいな妄想をする。その妄想はだんだん希望に代わる。
希望は目標に代わり。目標が決心になり。決心は行動になり。
その行動は現実に変わる。
何かしなくては何も変わらないのです。
とにかく考える事と行動することはボケない為の基本です。
これから先どう生きるか。人に言えるようなものではないですが、
また来年も私にも新しい目標ができました。

自分だけは違うということが間違いだということを自覚しようと思います。
人は自分が老いたということをなかなか実感できません。
それは若いころからの連続で今日があるからなのだと思います。
人間は時間とともに老いていきます。肉体も知力も衰えます。
自分だけは若いと思っていても傍から見れば年相応の老人なのです。

私は70歳を超えられただけで幸せだと思っています。あとはおまけの人生です。
自分の年齢を認めて「年齢相応の生活」を目指します。
これから先の人生を楽しくするのも、つまらなくするのも自分の気持ち次第です。
できれば楽しくて幸せな人生を送りたいと思います。

老後の生活で大切なのは好奇心です。
好奇心があるとそれを知ろうとネットで調べたり本を読んだりします。
そうすると自然に心と体が活発に動き始めます。
生きがいも出てきますし人生に輝きが出てきます。
今や平均寿命は男性で81歳、女性で87歳です。90歳以上は当たり前の時代です。
ただし生きているだけの「寝たきり老人」が多いことも事実です。
日本の医学はどんなに高齢でも一日でも長く生かす為に高額の延命医療に走ります。
「どんな状態でもいいからでも生きてほしい」というのは家族側の「願望」でしょうか。

意識あるうちに家族と「延命医療について」相談しておくのも大切です。
延命医療は本人の意思で選択できます。(リビングウィル)
この事を知るか知らないかで大きな違いが出てきます。
そのためには、日ごろからちょっと先のことを考えて
好奇心を持って調べて見ることが大切になってきます。

わらなければ聞いてみる。知っていることは惜しみなく教えてあげる。
これが楽しい人生を送るための基本かなと思います。


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