第39話 平凡な老人の役割と幸せ

文字数 2,335文字

人は生まれてきたからには何か役割を持っているのだと思います。
一部の優秀な人達は発明や発見で人類の発展に役立つという役割を持っています。
文学や音楽も天才的な人達が才能のある創造力で作品を作ります。
その作品で人々を感動させ、心を癒すという役割を持っています。
それでは我々凡人はどんな役割を持っているのでしょうか。

実は、我々凡人こそ優秀な人たちよりずっと大事な役割を持っているのです。
どんな作品もそれを作る人、それを売る人がいます。
さらにそれを買う人がいなければ何の役にも立たないのです。
これが凡人の役割です。
どんないい商品でもそれを使う人がいなければ何の役にも立ちません。

買う事や遊ぶことは大きな役割です。
映画を見たり音楽を聴いたり、観光や娯楽等も大きな社会貢献になっています。
物を買えば税金を納めます。我々その他大勢の人が世の中を動かしているのです。

病院も介護施設も高齢者がいるから繁盛しているのです。
年老いてやることがなくなると「必要のない人」と言われそうです。
ちがいます。生活をしているだけで社会に貢献しているのです。
一人一人が楽しい生活を送る事が「生きる役割」だと思います。
今日も「楽しい事」を探して実行しましょう。

私は今まで病気も事故もなく歩んでこられました。
その大きな要因は「臆病者」だからだと思っています。
事故が恐いので、なるべく車は運転しません。自転車と徒歩で十分生活はできます。
加齢により視界・判断力・運動能力は誰でも低下してきます。
だから運転する時は必要以上に車間を開けます。
路地からの不意の飛び出しに備えてゆっくり運転します。

健康も「臆病者」が幸いしています。
病気になるのが恐くて、くしゃみが出ればすぐに市販の風邪薬を飲みます。
健康診断も自覚症状がない限り行きません。病気が見つかるのが恐いからです。
人間は最強の生物です。あらゆる免疫機能が備わっています。
生命は35億年前に前に地球上にあらわれた微生物から始まったと言われています。
そして今から7千万年前に人間らしい姿になったそうです。
それからどんな過酷な状況にも順応して生き残ってきました。
人間は最強の遺伝子を持っているのです。

どんなにきれいに野菜を洗ったって菌やウィルスはいっぱいいます。
空気中にだって微生物やウィルス、カビ等の細胞がウヨウヨしています。
それを体内の免疫作用で健康に保ってくれているのです。
風邪で熱が出るのは体内で抗体がウィルスと戦っているからです。

それから、ボケてしまうのがこわいですね。
だからできるだけボケないように運動をしたり学習をしたりしています。
脳を活発にするには「新しい事に挑戦・会話・笑い」が3原則だそうです。

年金が貰える65歳を過ぎると、ボケの事が気になってきます。
でも意外とその割合は低いです。70前半で5%以内です。
80代後半でも2人に一人です。思ったより少ないですね。
面倒がらずに何かしていればボケないようです。
とにかく今日までは安心です。人は使わない所が退化します。
毎日の運動も効果的です。まだ間に合います。
できるだけ自転車や歩きで行動しましょう。
それから「認知症」と「老化による物忘れ」は全く違うということです。 

★電話で話した相手を思い出せない→もの忘れ
★朝食で何を食べたか思い出せない→もの忘れ
★電話したこと自体を忘れている・→認知症
★朝食を食べたことを思い出せない→認知症

私も気が付かずにボケが始まっているかもしれません。
毎回同じような内容を書いているような気がします。
以前に書いたかどうか調べるのも大変なので、気にしないようにしてます

小説などは、流れがありますからダブることはないですが、
エッセイ的なものはどうしても繰り返しになりやすいと思います。
そのうち整理して内容が重複しないように考えます。大目に見てください

年金をもらえる年代になると、あまり厳しい状況がなくなってきます。
ぜいたくをしなければ何とか過ごせる人生になります。
厳しさがなければ、脳も努力をしなくなります。それはそれで幸せかもしれません。

私は暇な時間が多くなると不安も多くなります。
何か世の中に必要のない人のような気がして寂しさを感じるのです。
だから自分で少し高い目標を作ります。
そうすると、やる気が起きて、毎日にメリハリができてきます。
それなりに充実感があって生き生きと過ごせます。
毎日気が張っていますので病気も寄ってきません。
この頃記憶力や理解力が少し衰え始めたのか、中々新しい事が覚えられません。
しょうがないので、年の数ほど繰り返します。

私も人生の集大成の年代に入ってきました。
これからは人生最大の幸せな日々を送ろうと思います。
今までの経験、知識、人間関係、趣味を使い「幸せな日々」を過ごします。

「幸せな日々」とは何だろうと考えると、これという確かなものがわかりません。
そんな時は今までの自分の過去を思い出して参考にします。
一番楽しかった事は、仕事がうまくいったときです。
一番幸せに感じたことは自分のしたことが人に喜ばれた時です。
一番生甲斐を感じた事はこのパソコン教室をずっとやってこられた事です。
「幸せな日々」は過去の延長線上にあります。

「幸せな日々」は、目標を作り実行している事自体なのかもしれません。
「幸せな日々」なんて考えている暇がないよと言うのが一番幸せです。
「このままでいいよ、なるようなるさ」という過去の延長線上も幸せです

ルターの名言に「明日死ぬことが確実に分かっているとしても。
明日のために、今日も自分のいつもの仕事をする」とあります。

よ~く考えると、幸せなんて考えた事がないという人が一番幸せなんでしょうね。
そうすると、私は限りなく不幸な人間という事になる。


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