第７５話　なんでも１００回繰り返し　

はっきり言って私はそんなに優秀ではない。
パソコン講師だって、生徒より先に学んでいるので、少しは生徒より知識が多いだけ。
新しい事を覚える時でもでも１回や２回では覚えられない。少なくも１０回以上かかる。
暗記しようと思ったら最低１００回はやっている。その努力は見せていない。
生徒からよく知っているな～と思われるのは、秀才だからじゃあありません。
その陰で血のにじむような努力をしています？
何か挑戦しようとした時は１００回を目安にしています。
１００回やると、少しその事がわかってきて出発点に立つことができます。

断食修行は過去６回やりました。日数合計で１００回の修行をしました。
パソコン技能訓練も３ヶ月で約１００回訓練しました。
教室開業の準備も３か月以上１００日かかりました。
創作作品も１００回までは絶対やるぞという意思で始めました。

途中で嫌になることはあるけど、キリがいいから１００回は目指しやすいのです。
１００回ぐらいは頑張ってみるかという気持ちで続けています。
１００回繰り返すとそれが習慣になって頑張らなくてもできるようになります。
１００回やると少しは面白さもわかってきます。

長編小説なんかを読むときも、まずは１００ページまでは絶対に読むようにします。
それからが面白くなっていくんですね。そこまで行かずやめるのはもったいないです。
同じ事をを１万回するとその道の達人になれると、どっかの本に書いてありました。

カラオケもそうです。月に１～２度カラオケに行っています。
最初は嫌だったんですが。かれこれ１００回くらいになるでしょうか。
やっと面白くなりかけた所です。大分上手になりました。
好きな歌をちゃんと歌えるようになるには私は１００回練習します。
ほんとに好きな歌はヘッドホンをつけて１００回位聞きます。
寝る前に１曲だけをを繰り返して流しておきます。
ヘッドフォンで朝起きるまで聞いています。もちろん途中で寝てしまいます。
耳には音楽が流れているので夢の中でも歌っています。
こういう私は病気なのでしょうか・・？

フォークソングが大好きです。
趣味で集めた「昭和の歌謡曲」「フォークソング」がパソコンの中に約５０００曲入っています。
その中から自分でも歌えそうな歌を選びます。
歌詞を見ないで歌える歌が１００曲くらいになりました。

こういう私を家族は変人という。
変人でも奇人でもいいんです。何と言われようが楽しい人生のほう面白い。

物忘れが激しいと思ったら、覚える回数を増やせばいいんです。
幸いその時間が十分にある年齢になりました。
努力は人に見せるものではないのですから、陰で努力しています。
他人から見たら、物覚えがいい優秀な人だと思われます。
少しだけ気持ちのいい思いができます。そんなもんでいいじゃないですか。
どんな分野でも人より優秀だと思える人は、陰で努力しているのかなと思います。

年を取って、あれもできないこれもできないと言っているのもいいでしょう。
年を取って、忘れっぽくなった、覚えられないと嘆いているのもいいでしょう。
腰が痛い、頭が痛いくらいは当たり前。病院に行っても「老化ですね。はい次の方」です。
目が悪い、耳が遠くなった。しょうがないじゃないですか、年齢なんだから。
それより何か頭を使ったり、体を動かした足りして、繰り返していればずっと充実感がありますよ。

１００回くらいやっていればそのうち、はたから羨ましがられるようになります。
少なくとも私はそうしたい。
生き生きと暮らしているほうが、自分も周囲も気持ちがいいと思います。
自分だけを考えれば、今が一番若いのです。だんだん日を追うごとに老けていきます。
できるうちに、他人と比較しないで、やれることを見つけてみましょう。
そして１００回挑戦してみましょう。面白くなければ、また次の事の挑戦しましょう。

やることは身の回りを見れば、かなりあるはずです。
やりたいことは自分の心の内にあります。無理だろうと諦めているだけです。