第98話 これが凡人の生き方だ!

文字数 2,729文字

一人の人間が生涯に経験する喜怒哀楽などはたかが知れています。
世の中には自分では体験できない事や、考え方がいっぱいある筈です。
面白い事、感動する事、癒される文章等を多く知れば知るほど楽しくなります。
自分では考えられない体験。自分では考えられない感動。自分では考えられない悲劇。
できるだけ多くの人の生き方を知って、人生を有意義なものにしたいものです。

多くの先人達の金言、名言、処世訓には「なるほど」と思うものが数多くあります。
それで楽しくなるのなら、それで幸せになるのなら、それで悲しみが癒えるなら。
知っておいたほうがいいじゃないですか。所詮私は凡人。人生経験には限りがあります。

私は他人の文章の中から、「なるほどそうか」と思える文章を集めています。
自分に合うものは生活や考え方の中に取り入れていきます。
パクリでも真似でもなんでも、幸せにつながるんだったらいいと思います。
もともと優秀な頭脳ではない事はもうすでに自覚しています。
小学生の頃から自分の資質はこんなものかと感じていました。
人間を諦めたわけではありません、努力しなければ生きられない事を自覚しました。

真似をする事は学習です。学習してこそ足りない資質を補えます。
同じ一生ですから、それでいいじゃないかと思います。凡人にはそれが必要です。
努力してやっと100点取る凡才、ちょっと勉強すれば100点取れる天才。
どっちも結果的には同じですが、達成感や充実感は凡才のほうが多いと感じています。
私は凡才に生まれた事を喜んでいます。もちろん負け惜しみです。
凡才は目立たないから、ゆっくりとマイペースで暮らせるのもいいですね。
私は「馬鹿だか利口なのかわからない奴だ」とよくほめられます。
私は学習しなければ、「バカ」の分類に入ります。学習した後は「りこう」になります。

今、私は「幸せ」を感じています。幸せになる事をいっぱい真似しています。
だって、自分だけではどうすれば幸せになるかなんて考えつかないんです。

頭のいい人は、学習や体験をして、新しい考え方や発見を著書にして残しています。
読んで貰いたいから書いたのです。多くの人に知って貰いたいから著書にしたのです。
それぞれの人が、その中から自分に合ったものを選んで読めばいいのです。
文学、哲学、心理学、科学、音楽、芸能、宗教、童話、小説等色々なものがあります。
先人が書き残し、後世の人がそれを学習するから学問の進歩があります。
天才や秀才は、その考え方をさらに前進させることができるでしょう。
凡才や鈍才は、その恩恵を受けて幸せな気持ちになれば、世の中はバランスが取れます。

私のような「凡人の生き方」にもそれぞれの役割があります。
みんな自分の立場や資質に応じて貢献しています、社会はうまくバランスが取れています。
私が共感する金言名言は、私に不足しているものです。
「なるほど」と思うものがあれば、真似をします。
学ぶという事は、真似るという事に通じると思います。
先人の真似をして教養が高まり、人間性の向上につながるなら、積極的に真似をします。

人は環境や能力に応じたそれぞれの役割分担を持っています。
「駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人」という諺があります。
(かごにのるひとかつぐひとそのまたわらじをつくるひと)
駕籠に乗れる裕福な身分の人もあれば、その駕籠をかつぐ人もいる。
さらに、その駕籠かきの履くわらじを作る人もいる。
世の中には貧富の差があり、さまざまな境遇の人がいます。
それぞれの立場の役割分担で社会が成り立っていると思います。

資質能力も優劣の差は運命のようなもので、どうにもならないもあります。
色々な人がいて、それぞれの役割があり、うまくバランスがとれていています。
病人がいれば、医者がいる。老人が増えれば介護施設も増える。社会はすべてバランスです。
小説に例えてみれば、いい小説を書いても読む人がいなければ意味がないものになります。
作者の自己満足だけで終わってしまいます。別の職業を選択しなければ生きていけません。

「小説を、書く人、読む人、ほめる人、そのまた本を作る出版社」
「小説を、売る人、買う人、運ぶ人。そのまた優劣つける評論家」
バランスよく役割分担しないと、いかに名作でも埋もれたままになります。
こうしたネットの投稿作品でも、評価がなければ作者の才能は埋もれてしまいます。
それぞれの役割分担の意識を明確に持つ事です。
読む専門の人であれば、いいと思った作品は「いいね」を押して評価をしてあげる事です。
私のエッセイに「いいね」催促しているわけではありません。
「いいね」をもらった作者はもっといい作品を書く勇気が出ます。
読者の反応のない作者は、悲観して諦めるか、違った内容の作品に挑戦するでしょう。
私はあきらめて、別の趣味探すと思います。だって書くというのは結構大変なんです。
あらら、本音の愚痴が続いてしまいそうなので、本題に戻ります。

・・・・・今回私が選んだ名言・・・・・・

● 議論は知識のやりとり、口論は無知のやりとり。(ロバート・クィレン)

● 君の立場になれば君が正しい。僕の立場になれば僕が正しい。(ボブ・ディラン)

● 賢者は真実を発見して喜び、凡人は間違いを発見して喜ぶ。(ジョセフ・マーフィ)

● やさしくなりなさい。そうすれば勇敢になれる。
  慎ましくなりなさい。そうすれば広い心を持てる。
  人の前を行かないようにしなさい。そうすれば人を導く者になれる。(松下幸之助)

● おれがおれがの「我」を捨てて、おかげおかげの「下」でくらせ(良寛)

● 背負わされたと思えば荷物は重くなる、背負わせて頂いたと思えば感謝になる(了寛)

● あいつが悪い、こいつが悪い。我が身一人が善人になって誰も周りにいなくなる

● 例え明日この世の終わりが来ようとも、今日私はリンゴの木を植える(ルター)

● 駄目な親と親自らが気がつけば、息子はその親を誇りに思う

● あんなにしてやったのに「のに」がつくとぐちが出る

● あれこれ言い訳するよりもゴメンと素直に謝ろう

悩み抜いて努力して、自分なりの人生観を見つける人がいます。
先哲の人生観や、著書の中の光る言葉を真似して取り入れる人もいます。

天才や秀才は学習を発展させ、新しいものを生み出します。
私はその中から自分に合うものを、生活の中に取り込みます。
先に知った私は、さらに知らない人に教えます。
社会はそれでバランスが取れていると思います。

パソコン教室だって、私が先に学習しただけです。
私が少し多く知っているだけです。それを知らない人に伝えているだけです。
「これが凡人の生き方だ」と思って納得させて生きています。

幾つかでも参考になればと思います。
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