第108話 老後の過ごし方

文字数 1,230文字

今までは「人生とは何か」「幸せとは何か」などと考えすぎていたのかもしれない。
どうもこの頃老後の暇を持て余している。
それなりに仕事もしているが。以前ほど忙しくない。
年齢なりに仕事を減らしている。減っているといったほうが正確かもしれない。
お客様を増やす努力はしていない。年齢なりにという意識は働いている。
この年までよくやって来たと思っている。
せっかく人として生まれてきたのだから、生きがいのある人生を送りたいと頑張ってきた。
多少でもいい暮らしをしたいと思って創意工夫をして豊かになろうと努力をしました。
思ったようにはいかなかったが、贅沢をしなければ老後の生活は大丈夫だと思う。

「幸せな人生は」これからだという年齢になっている。
じゃあこれから何をしようと思うと、なかなか目的が見つからない。
老後のために映画や音楽も集めた。インターネットの麻雀も上手になった。
将棋も初段くらいにはなったと思う。へたな小説もまあまあのファンがいる。
お金のかかるような「飲み、打つ、買う」等家族を困らせる事はしていない。
健康についてもこれといった病気はない。(健康診断はしていない)

自宅は駅の近くで、夫婦2人でマンションに住んでいる。
お風呂やトイレや台所をリフォームしました。
生きている間はなんとか暮らせそうだ。
食べるものや着るものは多少贅沢してもたかが知れている、

新聞、固定電話はとうの昔に解約した。パソコンで全て事が済む。
高齢の運転は危険なので車は1年前に手放した。
旅行やドライブなどは、駅から出ているバスツアーでどこへでも行ける。
長い年月をかけて、なんとか計画通りにここまで来た。

う~ん。今のままでも何も心配はない生活なのだが・・・・・・。
「人生はこれでいいのか」という気持ちがくすぶっている。

暇な時間ができると、何かやる事がないか、いい趣味はないかなと探している。
俳句、川柳、詩吟もいいかなと思う。たまにはスポーツでもしようかとも思う。
どっかのボランティアにでも入って、有意義な活動に参加でもしようかとも考える。
思うだけで興味が湧かない。
人生は過去の延長戦だ。新しいことに挑戦するには少し遅い気がする。
でも何かやってみるか?
あれこれ妄想してみるが思いつかない。
何もないと悩みが出てくる。

「ユーチューブ」等で同世代の他人の老後の生き方を調べてみる。
(著名人の老後の生き方)で探すといっぱい出てくる。
五木寛之、和田秀樹、武田邦彦、斎藤一人等が参考になった。
多くの著名人は「老後の人生は死ぬまでの暇つぶし」と言う。

今の生活にこの言葉を当てはめると、これで悩みがなくなり全て解決してしまう。
目的や計画がなければ悩みはない。生きているだけで幸せなのだという。
老人はおとなしく、時間の消費や財産の消費をすればいいという。
老後の人生は特にやることがあってもなくてもいいようだ。

明るく穏やかな人生ならいいか・・・。
しばらくはこのテーマで悩みそうです。
なんかつまらない悩みでストレスがたまりそうだ。

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