第12話 臆病者は健康な体?

文字数 2,548文字

私は今まで病気も事故もなく歩んでこられました。
その大きな要因は「臆病者」だからだと思っています。
事故が恐いので、できるだけ車は運転しません。
自転車と徒歩で十分生活はできています。
加齢により視界・判断力・運動能力は誰でも低下してきます。
だから運転する時は必要以上に車間を開けます。
路地からの不意の飛び出しに備えてゆっくり運転します。

健康も「臆病者」が幸いしています。
病気になるのが恐くて、くしゃみが出ればすぐに市販のパブロンを飲みます。
腹が痛いと思ったら胃薬を飲みます。悪くならないうちに病原菌を退治してします。
それと、痛み止め(バッファリン)も常備薬です。腹痛ければすぐに飲みます。
大体それで治ってしまいます。

健康診断も自覚症状がない限り行きません。病気が見つかるのが恐いからです。
人間は最強の生物です。あらゆる免疫機能が備わっています。
生命は35億年前に前に地球上にあらわれた微生物から始まったそうです。
そして今から7千万年前に人間らしい姿になったということです。
それからどんな過酷な状況にも順応して生き残ってきました。
人間は最強の遺伝子を持っているのです。

どんなにきれいに野菜を洗ったって菌やウィルスはいっぱいいます。
空気中にだって微生物やウィルス、カビ等の細胞がウヨウヨしています。
それを体内の免疫作用で健康に保ってくれているのです。
風邪で熱が出るのは体内で抗体がウィルスと戦っているからです。

それからだんだんとボケてしまうのが一番怖いですね。
だからできるだけボケないように運動をしたり学習をしたりしています。
脳を活発にするには「新しい事に挑戦・会話・笑い」が3原則だそうです。

<健康と睡眠>
私の睡眠時間はだいたい4~5時間です。
パソコン教室を開業して約20年になりますが
もうずっと短眠を継続しています。特に昼間は眠いという事もありません。
体調も良く精神的にも快適です。
そこで睡眠時間の事をインターネットで調べてみました。
最適な睡眠時間は7~8時間だそうです。
意外だったのは4時間睡眠も10時間睡眠も特に健康的には同じらしいです。
4時間の睡眠で体と脳の疲労回復には十分なようです。

横になってリラックスしている状態なら睡眠と同じだそうです。
睡眠は脳と体の疲れをとるためなのです。
頭も使わず労働をもしてなければ、少ない睡眠でも十分疲れは回復するとそうです。
「眠れない」と悩みでストレスを作る方がずっと健康には良くないという事ですね。
睡眠時間が少ない人も本能的に休んでいると思います。
電車の中や仕事の合間合間にどっかで居眠りしていると思います。

短眠の有名人は、明石屋さんま(2時間)孫正義(3時間)ナポレオン(2時間)
森鴎外(3時間)等以外に多いです。気にするほうが体に悪いのです。
昼寝をいっぱいしているおばあちゃんが医者に行って相談しました。
「先生、私夜眠れないんです。不眠症ですか」という笑い話もあります。

年齢を重ねる毎に健康は大事なことはわかっています。
私も70代。いつどこが悪くなってもおかしくない年齢です。
病気になる前に、調べて未然に防いだほうが良いにはよくわかります。
いつも家族から人間ドックを受けたほうがいいと言われます。
健康の事となるとあまり人に話したくないのです。
病気になるような気がしないんです。病院が嫌いです。
どこかにある病気を探したくないのです。時間もお金もかかるからです。
支障がなく仕事ができていればそれでいいのじゃないかと思っています

93歳でなくなった父ちゃん。89歳でなくなった母ちゃん。
病院に行った思い出がありません。
亡くなる前は病院に行きましたが何日も入院せずに亡くなりました。
貧乏人には病院は無縁でした。4人兄弟でしたが全員病院の思い出はありません。

腹が痛い、頭が痛い。みんな正露丸で治っていました。
歯が痛いのも、正露丸をつぶして歯の間に詰め込んでいました。
あと、太田胃散もありました。そんなもんです。
貧しかったので、粗食がよかったのかもしれません。
貧しかったので、腹いっぱい食べたこともありませんでした。
貧しかったので、1日中家の手伝いしていました。
貧乏がこの強靭な肉体を作ってくれたのかもしれません。
今思うと運命は先の事まで考えているのだと思いました。
父ちゃんは「うまいもんばっかり食っていると長生きできねえ」
と口癖のように言っていました。
私もそのDNAを受け継いでいるようです。
歯が痛いとか、転んで骨を折った時等は病院に行きます。
それ以外は病院に行く発想がないのです。

人間ドックは最新機器で体や脳をチェックします。
小さな兆候から病気を未然に防ぐ事にあるのはわかっているのです。
昔は人間ドックなんてなかった。
年老いて体が弱るのは自然だし死ぬ事は寿命と思っていた。

親父の時代はみんな動けなくなるまで働いていた。
それでもけっこう長寿だった。毎日の食事はいい物を食べていなかった。
冷暖房のついたようないい所に住んでいなかった。
それが当たり前だった。自然のままに生きていた。分相応の生活だった。

働く事は「体の健康」のため。
考える事は「頭の健康」のため。
感動し共感することは「心の健康」のため。
この三つの原理原則は健康な人生を送るための基本です。

<あくせく悩まないで過ごす>
1日を自然に生きることが一番健康ではないかなと思っています。
だから、私はあまり病院に行きません。病院に行く症状が無いのです。
もし怪我をしたら外科に行きます。
もし風邪をひいたら内科に行きます。
もし目がおかしければ眼医者に必ず行くつもりです。
そして少し大げさに言って治してもらいます。
歯が痛ければ歯医者へ行きます。痛いとと仕事にならないからです。

そしてまた快適な日々に戻ります。
癌になったらどうするの、目が見えなくなったらどうする。
心配したら頭の天辺から足の先まで何万という部分を心配しなければなりません。
病気には症状が出ます。それに合わせて病院に行くのが一番だと思っています。
「タラレバ」の心配ばかりしていたら楽しく日々が送れません。

私は例外かもしれません。断食の時30日も水だけで生活して今も生きています。
心配の方は早めの検診で安心して過ごして下さい。
健康管理はみんなそれぞれ自分の責任です。




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