第33話 行きつく先はみな同じです

文字数 2,968文字

だれでも50歳を過ぎたころから老後の事が気になり始めてきます。
ようやく子供の事から解放され、自分の人生が気になり始める頃になるからです。
自分の老後の生活はどうすればいいのかが気になり始めます。
人は生きがいがないと老化が早まります。老化し孤独になっていくのは不安です。

それでは生きがいとはなんでしょうか。
趣味や学習で新しい事に挑戦し、自分を向上させる事も生きがいにつながります。
ただ一人よがりの自己満足では「生きがい」は感じないような気がします。
誰か自分を認めてくれる人があってこその生きがいです。
何をやっても誰にも気にされず、無視されたら生きがいは感じないと思います。

できれば気心の知れた仲間に囲まれて過ごしたい。
趣味も学習も一人ではつまらなくても皆でやれば楽しいものになります。
「赤信号、みんなでわたれば恐くない」ということですね。
頼れる仲間と趣味や学習を一緒に楽しめるような憩いの場が欲しいですね。
人は人の輪の中でこそ生きがいがあるように思います。
叶うなら人の輪を少しずつ広げたいですね。

新たな人との出会いは心を刺激します。
そのドキドキ感ワクワク感が気持ちを活性化させます。
旅行でも、麻雀でも、映画鑑賞でも、勉強会でも世間話でもなんでもいいのです。
いきいきと生きがいを感じられるような「憩いの場」が人を人間らしくします。

私の教室は憩いの場です。世間話なら月謝はいりません。
日曜日でも何人かは教室にやってきます。ネギや大根を持ってきます。
ネギや大根には領収書は書きません。楽しい話でお返しします。
だから日曜日でも朝から晩まで教室にいます。

ここには20年の歴史がある。壁の張り紙一つ、床の傷一つに思い出がある。
すべての人が私の歴史を刻んでくれた。全員の方の思い出を日記に書ける気がする。
いつか仕事がなくなる日が来る。そんなに遠くない未来だと思う。
その時はゆっくり思い出しながら書くつもりです。
人はそれぞれ私以上の歴史を抱いている。会話からその人の人生が想像できる。
どんな人も頭の中に印象が残っている。名前を見るとその人の顔が脳裏に浮かぶ。
画家が人物や風景を描写するように、私は人の生きざまを書いてみたい。
今はこの教室が生きがいとなっている。生活の糧にもなっている。
体が動かなくなったら、思いつくままに思い出日記を書いてみたい。

西の窓からの陽射しが強くなってきた。眩しいほどの光だ。
カーテンを閉めるのは惜しい。このままこの陽射しを浴びていたい。
コンビニでビールとつまみを買ってきて、この陽射しの中でビールを飲もう。
(アル中ではない)
パソコンに保存してある好きな映画を見ながらうたた寝をする。

こんな怠惰な過ごし方が肥満を作る。やがて減量の地獄の苦しみがやってくる。
地獄、極楽はみんな自分の内にある。現在は必ず未来につながっている。
ふとったり、やせたり。泣いたり笑ったりの人生が面白いと屁理屈で納得させる。
諸行無常です。どんな事でもやっていれば必ず進みます。必ず変わります。

近頃、月日の経つのが非常に早く感じています。
1秒1分の時間の長さは変わりないはずですね。
熱いお風呂の30分は長いです。ぬるいお風呂ならあっという間の30分です。
面白い小説なら1時間は本当に短く感じます。間違いなく体感的に違いますね。

アインシュタインはそれを「相対性の原理」といっています。(?)
ある時アインシュタインは、相対性理論の意味を聞かれて、こう答えたそうです」
「熱いストーブの上に手を置くと、1分が1時間に感じられる。
でも、きれいな女の子と座っていると、1時間が1分に感じられる。それが、相対性です!」

この事を研究した人もいる。「ジャネーの法則」というそうです。(うそジャネ~)
                
ジャネーの法則によると、時間の経過の早さは年齢に比例して加速する。
例えば、同じ一年間でも
・1歳のときの一年は、全人生の1/1
・2歳のときの一年は、全人生の1/2
・5歳のときの一年は、全人生の1/5
・50歳の時の一年は、全人生の1/50
このように年を取るごとに人間が体感する1年は相対的に短くなります。

例えば、50歳の人間にとって一年の長さは人生の1/50ほどですが、
5歳の人間にとっては一年の長さは人生の1/5だそうです。
5歳の人にの1年間は50歳の人の10年間に相当するようです。

でも理論や理屈なんかよりも実際に肌で感じますね。
苦しい時間は長く、楽しい時間は短く感じられる。
退屈な時間は長く、面白い時間は短く感じられる。
心配する時間は長く、くつろいだ時間は短く感じられる。
不幸な時間は長く、幸せな時間は短く感じられる。
時が経つのが早いと感じる人は「幸せな人生」なのでしょう。

「1年が短く感じる」という人は幸せで楽しいからでしょうか?
いや、辛い時間も過ぎてしまえば短いですね?
以前、水だけですごした断食修業も1ヶ月があっという間でした。
もしかしたらですが、時間が早く感じるは、残りの人生が短いからなのかもしれません?

コップの中のお酒が半分になると「まだ半分もある」「もう半分しかない」という感覚です。
同じ時間でもその人の置かれた状況や価値観によって変わる思います。
「たった1回しかない命」だから残された年月が少ないと感じるのかもしれない。
思いという現実ではないから、過去が短く、未来は長く感じるのでしょう。
そうだこれが真理だ。残り少ない命だから短く感じるんだ。

行きつく先はみんな同じだ。今のうちに好きなことをしておきましょう。
お金は残さずに使ってしまいましょう。(葬式代は残す)
行きたい所には行っておきましょう。(天国は最後にしよう)
好きな人がいれば告白しておきましょう。(独り者だけです)

こういった気持ちを日記に書いておけば、遺言としても有効になります。
それを書き続ければ、直木賞も顔負けの作品になるでしょう。
でも理論や理屈なんかよりも実際に肌で感じますね。
苦しい時間は長く、楽しい時間は短く感じられる。
退屈な時間は長く、面白い時間は短く感じられる。
心配する時間は長く、くつろいだ時間は短く感じられる。
不幸な時間は長く、幸せな時間は短く感じられる。
時が経つのが早いと感じる人は「幸せな人生」なのでしょう。

「1年が短く感じる」という人は幸せで楽しいからでしょう?
いや、辛い時間も過ぎてしまえば短いなあ?
何年か前、水だけですごした断食修業も1ヶ月があっという間だった。
もしかしたらですが、時間が早く感じるは、残りの人生が短いからなのか?

コップの中のお酒が半分になると「まだ半分もある」「もう半分しかない」
同じ事実でもその人の置かれた状況や価値観によって変わる。
「たった1回しかない命」だから残された年月が少ないと感じるのかもしれない。
そうだこれが真理だ。残り少ない命だから短く感じるんだ。

行きつく先はみんな同じだ。今のうちに好きなことをしておきましょう。
お金は残さずに使ってしまいましょう。(葬式代は残す)
行きたい所には行っておきましょう。(天国は最後にまわす)
好きな人がいれば告白しておきましょう。(独り者だけです)

こういった気持ちを日記に書いておけば、遺言としても有効になるかもしれません。
それを書き続ければ、直木賞も顔負けの作品になるでしょう。




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