2-9
文字数 595文字
「ん? なんか変なにおいがしない?」
鼻をすんすんと動かすキャットを見て、みんなも周りを見渡す。
「……このにおいはガス? 元栓は!?」
瑞希さんの指示で、近くにいた御堂が確認する。
「ガスコンロじゃない。これは……どこからだ!?」
ハンカチやネクタイで口を塞ぎ、身体を屈めているとテレビがついた。
『はぁ~い、みなさんお待たせ! 次の試験だよ~! 誰かがドアを開けようとするの、待ってたんだよね。それを合図にしようと思ってたから』
「! わ、私のせい……!?」
りえかさんは口を押えて壁に背中をつける。
ミホさんはそれを鋭い目つきでにらんでいる。
誰かを責めたってこの状況は変わらない。ガスだかなんだか知らねぇけど、今度は何をしろっていうんだ!?
「ミスターEPIC!? 面接なんだろ? 質問はどうしたんだよ!」
俺が声を上げると、画面の中から笑い声が聞こえた。
『いや~、質問ばっかりじゃつまんないでしょ? ここではみんながどういう行動をとるかを見せてもらうよ。さ、みんな、どうやって生き残るかなぁ~? ちなみに制限時間は10分……くらいかな?』
ミスターEPICの放送が切れると、窓のシャッターが閉まる。窓を破っても出られないってことか。
「くそ、どうすれば……!?」
「今度の質問は『どういう行動をとるか』。きっと生き残る手段はあるはず」
瑞希さんはそんなことを言うが、この状況で一体どうすればいいっていうんだよ!
鼻をすんすんと動かすキャットを見て、みんなも周りを見渡す。
「……このにおいはガス? 元栓は!?」
瑞希さんの指示で、近くにいた御堂が確認する。
「ガスコンロじゃない。これは……どこからだ!?」
ハンカチやネクタイで口を塞ぎ、身体を屈めているとテレビがついた。
『はぁ~い、みなさんお待たせ! 次の試験だよ~! 誰かがドアを開けようとするの、待ってたんだよね。それを合図にしようと思ってたから』
「! わ、私のせい……!?」
りえかさんは口を押えて壁に背中をつける。
ミホさんはそれを鋭い目つきでにらんでいる。
誰かを責めたってこの状況は変わらない。ガスだかなんだか知らねぇけど、今度は何をしろっていうんだ!?
「ミスターEPIC!? 面接なんだろ? 質問はどうしたんだよ!」
俺が声を上げると、画面の中から笑い声が聞こえた。
『いや~、質問ばっかりじゃつまんないでしょ? ここではみんながどういう行動をとるかを見せてもらうよ。さ、みんな、どうやって生き残るかなぁ~? ちなみに制限時間は10分……くらいかな?』
ミスターEPICの放送が切れると、窓のシャッターが閉まる。窓を破っても出られないってことか。
「くそ、どうすれば……!?」
「今度の質問は『どういう行動をとるか』。きっと生き残る手段はあるはず」
瑞希さんはそんなことを言うが、この状況で一体どうすればいいっていうんだよ!