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文字数 595文字

「ん? なんか変なにおいがしない?」

鼻をすんすんと動かすキャットを見て、みんなも周りを見渡す。

「……このにおいはガス? 元栓は!?」

瑞希さんの指示で、近くにいた御堂が確認する。

「ガスコンロじゃない。これは……どこからだ!?」

ハンカチやネクタイで口を塞ぎ、身体を屈めているとテレビがついた。

『はぁ~い、みなさんお待たせ! 次の試験だよ~! 誰かがドアを開けようとするの、待ってたんだよね。それを合図にしようと思ってたから』

「! わ、私のせい……!?」

りえかさんは口を押えて壁に背中をつける。
ミホさんはそれを鋭い目つきでにらんでいる。

誰かを責めたってこの状況は変わらない。ガスだかなんだか知らねぇけど、今度は何をしろっていうんだ!?

「ミスターEPIC!? 面接なんだろ? 質問はどうしたんだよ!」

俺が声を上げると、画面の中から笑い声が聞こえた。

『いや~、質問ばっかりじゃつまんないでしょ? ここではみんながどういう行動をとるかを見せてもらうよ。さ、みんな、どうやって生き残るかなぁ~? ちなみに制限時間は10分……くらいかな?』

ミスターEPICの放送が切れると、窓のシャッターが閉まる。窓を破っても出られないってことか。

「くそ、どうすれば……!?」
「今度の質問は『どういう行動をとるか』。きっと生き残る手段はあるはず」

瑞希さんはそんなことを言うが、この状況で一体どうすればいいっていうんだよ!
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