第68話

文字数 2,727文字


源三郎江戸日記(弟二部)68

後は2年奉公して稼げは、自由の身になり、相当金もたまりますが、おっかさんが病気で金が必要なそうなんですと言うので、ひなげしに両親はと聞くと、おっかさんがひとりだけです、
深川八幡裏長屋に住んでいます、針仕事で、糧をえていましたが病気になり、朝鮮人参が必要なそうですというので、そうか、それは気の毒じあな、安くて良い医者を知っているので、
その医者に見てもらう事にしょうと言うと、本当ですかと言うので、

うら長屋と言うと、相模屋の長屋だなと言うと、ハイ、名前はこうといいますと言うので、まかしておけと言うと、10両を差し出すので、それはそなたが持っておけ、その医師には、
貸しが沢山あるのじあと言うと、施しは受けませんと言うので、それならわしがお前の客になろうと言うと、ハイ、と言うので、半助いいだろうと言うと、それはもう、ひなげし、
良かったなあ、

この方はと言うので、金儲けの上手いタダの浪人者じあと言ったのです、籠に乗り吉原に向かたのです、店につくと半助がここがあしの店ですというので、これは立派な店ではないか、
と看板を見ると花月楼となっています、半助が部屋に案内したので部屋に入ると、ひなげしが準備してきますと部屋を出て行ったのです、半助にわしが身請けするが幾ら出せばと聞く、
ハイ20両ですというので、

それではお前は儲からんではないかと言って25両包みと10両を出すと、本当に身請けするのですかと聞くとので、元吉原の浮橋太夫が深川で習い事の師匠をやっているのでそこで奉公、
してもらおうと言うと、あの浮橋太夫ですか、前田行部様が2000両で身請けなさったと聞きましたがと言うので、わしが引き取ったのだよと言うと、そうで、ござんしたかあの前田様、
は吉原でも評判の悪い人でして、

浮橋も良かったですねと言うので、ところでひなげしは芸事はと聞くと、三味線と小唄は出来ますと言うので、それは都合が良いと言ったのです、ひなげしが膳をもって入って来たの、
で、今お前を身請けしたぞ、お前はわしの者じあと言うと、ほんとうですか、だんなの色になるのですねと言うので、厭かと聞くと、金で買われる女郎です厭などと言えるはずはあり、
ませんと言って酌をしたのです、

借金も引き継いだのですかと言うので、そうだよと言うと、それではこれをと言うので、それは手当てだ取っておけと言うと、ハイ、旦那様と言ったのです、こんな汚れたからだで、
良いのですかと言うので、それは忘れよと言って抱き寄せて唇を重ねると、ダメですといって、私が奉仕するのですと言うと、フトンに手を引いていき、帯びと下帯を解き、自分も、
帯を解いて、

一物を加えてしごくと直ぐに大きくなったので、すご~いと言って敏感な部分を顔の傍に載せて、なめてくださいと言って一物を加えながらしごいたのです、なめるとあ~んと声を、
出すので、これはたまらんわい、ダメだ出そうじあと言うと、ダメですよと根元を、指で押さえて、又がり敏感な部分に、差し込んで激しく上下しながら、よがり声を出したのです、

行くぞと言うといいですよと言うのでたまらず放出したのです、わしの負けじあと言うと、討ち死にですかと笑い、一物を綺麗に拭き、自分も股に和紙を挟みこんで胸に顔をうずめ、
て、一回きりにしょうと旦那は思っているのでしょうと言うので、なぜ分かるのじあと言うと、身分の高いお侍が女郎を側室に出来るわけありませぬ、でもいいんです、一度でも、
抱いてくださりました、

身請けはやめて、ここに置いてくださりませというので、それはダメじあもう金を払うてしもうたと言うと、ここを出ても行くところはありませぬと言うので、母親がいるではないか、
と言うと、生きていく糧を稼げませんと言うので、お前は浮橋太夫をしっているかと聞くと、ハイ、小さい頃に売られて来たので、太夫の部屋子をやっていた事があります、その後、
下谷の水茶屋に移されたのですというので、

今深川で習い事の師匠さんをやったおる、お前も三味線と小唄は出来るじあろう、そこで、町衆に教えるのじあ、通いでよいぞ、給金も月に2分銀以上でるぞと言うと、本当ですか、
それだけあればおかさんと暮していけます、病気はきっと治る、その10両は何かの時につかえば良いというと、夢のような話です、やっとおっかさんと暮せますというので、精一杯、
親孝行するのじあと言ったのです、

よし行こうかと言うと半助を呼んできたのです、半助がこれが身請け書ですこれで自由じあな、ご家老の言う事をよく聞いて、おかさんを大事にするのじあよ、何かあればわたしを、
頼りなさいというと、半助の旦那お勤めもせず申し訳ありませんと言うので、良いんだよわしは儲かったのじあよと笑ったのです、それでは行こうかと言うと籠にのり深川に行った、
のです、

小雪の処へ顔を出して事情を説明すると、ようござんす、お引き受けしましょう、私一人で急がしかったので、助かります、ひなげし大きくなっねと言うと、また姉さんに会えるな、
んてと涙を流すので、もう、泣かなくて良いんだよ、ひなげしではまずいね、わたしが小雪だから、おあきと名乗りなさいと言ってお前の部屋だよと言って、1両渡しこれで必要な、
物を買いなさい、

給金は月2分銀だけど、金持ちが多いからご祝儀もくれますよ、でも、女郎ではいので寝なくていいのよ、後は自分で判断しなさいと言って、ご家老と出会って良かったね下働きの者、
もとてもいい人だから気がねしなくて良いのだよ、通いでもここに住んでも良いよと言ったのです、それではおかさんのところに医師を連れて行こうといって、おあきを借りるぞと、
言って家を出て、

玄庵の元に行き、事情をはなすと、わかりました私が往診しましょうと言うので、八幡裏の長屋に行くと、おっかさんがひなげしどうしたのだと言うので、玄庵が見てしんぜようと、
診察して、少し弱っているな、暫く入院させたほうが良いと言うと、長屋の住人に誰か大八くねるまはないかと聞くと、吉助が出てきてこれはご家老と言うので、事情を話すと、
大八車を借りて来たので、

フトンと一緒に車にのせて、あっしが引っ張りますと言うと、大八車を引き玄庵の診療所に連れていったのです、新しい布団と寝巻きに着替えさせて、ここで養生すれば元気になる、
ぞ、もう心配いらんと玄庵が言ったのです、おかさんに事情を話すと喜んだのです、玄庵が風をこじらせたのじあよ、悪い病気ではないが歳だから暫くは入院が必要じあと言うと、
おあきが10両を出すと、

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