第89話

文字数 2,884文字


源三郎江戸日記(弟二部)89

沢山出回っていますので直ぐに手にいれられますと言ったのです、こんな事に船を使うんですから、みんなが驚いていますと笑ったのです、中々の工夫じあこれなら工期も短くて済むな、
と言うと、ハイ、楽しみですと言ったのです、岡に上がり、江戸屋に様子を聞くと、縄張りはおわりました、奉行所ははずれに起きますというので、それが良いだろうと言うと、じきに、
小屋は終わりますので、

人足小屋が終わったらまず長屋から初めて、銭湯、めしと居酒屋、女郎屋、を先に作りますと言ったのです、富蔵がわたしは寺を基点として横浜、町田、矢部を行き来します小屋が出来、
れば人足に集まるように繋ぎをとります、江戸、川崎、品川の口入屋に頼んであります、すでに400人は集めたそうです、横浜200人、町田200人、矢部は近隣の者だけにしますと言った、
のです、

金寸は幾ら使ってもよいぞ、今日当たり銭屋が上屋敷に5万両を、運び込んでいるじあろうというと、あの戦は軍資金稼ぎだったのですねと言うので、悪銭が良銭に替わるわけじあよと、
言うと、江戸屋が銭屋がもっと暴れてくれれば、江戸からの街道も綺麗になりますなと言ったのです、明日は陸路子安、川崎、品川と検分して、どの位かかるか見てこようと言ったの、
です、

銭屋に佐々木が片手を吊って帰って来たので、どうしたんだと聞くと、襲撃は失敗したと言うのでたつた5人に負けたのかと驚くので、奴は5人ではなく20人以上いたぞ、しかも鉄砲に、
炸裂弾まで持っていやがった、お陰でわしも肩を打ちぬかれた、他に10人が肩を打ちぬかれ、後の者は肩の骨を砕かれて、いずれも深手をおった、奴はお前の首は5万両で許すそうだ、
今日中に上杉家の上屋敷に届けろと言っている、

届けない場合は店を取り潰して、財産没収の上、八丈へ島流にする事を上様に頼むと言っていた、あんな恐ろしい奴はこの世にはいない、わしは降りるぞ、貰った金は治療代として貰、
っておくというと、店を出て行ったのです、くそ~だらしない奴らだと言うと、番頭がどうしますと聞くと、逃げても無駄な事じあ、相手は将軍様を、味方につけておると言うので、

それでは和解なさるのでと聞くと、奴が許すもんか、こうなれば、船で襲撃するしかない、蝦夷の玄海屋を、叩けばきっと蝦夷に向かうだろう、二隻の船で火矢で襲い船を燃やせば海、
に逃げるしかない、全員鉄砲でい殺せば良い、博多の番頭に言うて、南蛮船から鉄砲40丁を買い付けろ、一月もたてば相模原の開発も落ち着くだろう、その時に騒ぎが起これば必ず、
奴は蝦夷に行くはずだと言って、

5万両を荷馬車に積み込め、参ったふりをするしかないだろうと言ったのです、銭屋が上屋敷に行くと次席家老が聞いてはおらんが、ご家老の申しつけなら蔵に運び込むのじあと言うと、
5万両を蔵に運びいれると、受け取りは書かぬぞと言い、ハイ、結構で御座いますと言うと屋敷を出て行ったのです、蔵奉行が銭屋め機嫌の悪い顔をしておりましたなと言うと、相模原、
でご家老に何かしたのだろうその、

お詫びじあよ、しかし、今度は5万両とはいったいどうなっているのじあと言うと、もう蔵には入りきりませぬがと勘定組頭が言うと、蔵方頭に言うて新しく建てるが良い、金蔵は地下、
じあぞ鉄パンで蓋をして火事でも燃えないようにするのじあ、屋敷が燃えても金寸が助かれば屋敷はすぐに作れるからのうと言うと、今回付いて行った者が手柄を立てたのですねと言、
うので、

行かせて良かったな、皆がついて行きたがるので参るよと言うと、それがしも付いて行きたいもので御座いますと言うと、そなたはソロバンは得意じあが、剣の腕がなければ護衛には、
ならぬよと言うので、今道場に通っております、腕が上がったら是非推挙してくだされというと、考えておこうと次席家老が言ったのです、飛猿に繋ぎが来たので、姉さん横浜に戻れ、
と言う事なので、

明日横浜に向かいます、ご家老は陸路で明日江戸に戻られるそうですというので、わかった、気をつけて行くが良いと言うと、途中で出会ったら銭屋が5万両を上杉屋敷に運び込んだ事、
と船を襲う事をお知らせよと言うので、承知と返事して、しかし、銭屋も懲りない奴ですねと飛猿が笑ったのです、その頃博多では源蔵の配下が今日は月夜なので銭屋の抜荷船が出航、
しました、

抜荷の仕入れに対馬に向かったのだと思いますというので、よし、入れ札は後五日後だ、長崎の港に南蛮の品を積んだ船があれば、抜荷だと言う事になる、入れ札は6ケ月停止になる、
じあろう、いい機会じあと言うと、小頭がいっでも出航出来ますと言うので、後を追いかけて抜荷を買ったら襲撃するぞ、南蛮船との取引は今夜だろう、南蛮船は夜も走れるので取引、
が終われば、

シナに帰るはずじあ、その後襲うぞと言うと、船に乗り出航したのです、奴らの取引場所は飛島の湾じあったな、沖を通過して遠眼鏡で監視しょう、あの近辺は抜荷船が航行している、
ので抜荷に行くと思うはずじあ、見張りがいれば近づいて眠りクスリの筒を弓で甲板に落として始末する、慌てて出てきたら直ぐに眠るだろう、船を横づけして乗り移り、船倉に筒を、
落として、

半時待ち中に入る、かかってくる者が入れは叩き潰せ、峰うちにしろよ、顔は覆面をして濡れタオルを口と鼻に当てろ、それでは帆の博多屋の印に布を被せろというと、小頭が承知と、
言って、命令して帆の印を隠したのです、4時で飛島に着き沖を通過して遠眼鏡で覗くと、南蛮船が横付けしています、通過したら湾の入り口の外側に停泊しろ、南蛮船が帰るのを待、
っと言うと、

舵を右に切り島影に隠れると帆を降ろしたのです、2時待つと南蛮船が湾から出て行ったのです、よし、後2時まとう、出てくるなら追跡して襲うぞ、多分今夜は湾に停泊して明日の、
朝博多に帰るはずだと言って、2時間っても出てこないので行くぞと言うと帆を揚げて湾に入り銭屋の船に近づいたのですが、見張りは見えません、横づけするとガシヤンと音がし、
たので、

配下が乗り移ると、船倉からかけ上がって来たので、一斉に攻撃して船倉に戻したのです、眠りクスリの筒を二発落として、様子をみると、誰も上がってきません、半時待ち行くぞ、
と言って、船倉に行くと、16人の船子と船頭に浪人5人が転がっていたのです、全員縛りあげて、積荷を運び出して船にせたのです、1万両近くの南蛮品があったので2千両分は残し、
たのです、

積荷を調べると、禁制品は混じっていません、曳航するぞと言って縄をかけて、一路長崎に向かったのです、朝が開ける前には着くなと言って、まずは祝杯だと言うと、全員に湯のみ、
に酒を注ぎ杯を重ねたのです、3時で長崎湾に着き様子をみると、町は寝静まっています、岸壁から500間の処にイカリを降ろし、もやい綱を外して、静かに湾を出て行き、湾を出ると、
帆を一杯に張り博多に戻ったのです、

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み