第10話

文字数 2,645文字


源三郎江戸日記(弟二部)10

良く一門が言う事を聞きましたなあと言うので、私と殿に逆らえば命ではなく財力を失うのだと言うと、なる程それが一番辛い事ですねと言うので、今日にも玄海屋が2万両を江戸表、
から運んでくるはずじあ、新田開発と物産会所の段取りを頼むぞと言うと、試算して金を渡しますと言ったのです、そなたはソロバンははじけるのかと聞くと、勿論で御座いますと、
言うので、

それは感心だなと言ったのです、部屋に戻ると、沢山の藩士が待っているので、紙に名前と石高を書かせて集め、これを勘定奉行にもっていけば、開発資金と場所を指示してくれる、
今日からでも現地に行き、住む小屋を作り開発するのだ、家族とはしばし別れる事になるだろうが、そのうちに屋敷を立てて移り住めばよいと言うと、一生懸命開墾しますと言った、
のです、

用人に後は今やったとおり割り振るのじあと言うと、承知しましたと言うので、何人来たのじあと言うと、およそ200人ですというので、そうか初日にすれば上出来だなと言って、
高禄の者から厭がらせを受けたら、直ぐにわしに言うのじあと言うと、ハハ~と言うので、後を頼み城下の玄海屋の出店に行くと、番頭がもう直ぐ旦那さんが着くころですと言う、
ので、

居酒屋にいると言ってくれと頼み、中に入ったのです、そのころ正行は一門を集めて、主席家老はすご腕じあ、わしが言うまで、手を出すなと厳命して、開発が失敗すれば失脚する、
だろうと言うと、武士に百姓になれとはと憤慨しているものが大勢いますと言うので、その連中に余計な事はするなと申し伝えよ、今余計に手を出すと、切腹させられるぞ奴は恐ろ、
しい奴だ、

反対派を結集して旗頭は千坂にやらせようと言うと、千坂が動きますかなと言うと、主席家老を罷免させられたのだ、腹の中では怒っているだろう、今江戸の手の者に奴の事を探ら、
せている、その内に何者かはっきりするだろう、それからゆつくり料理するのだと言ったのです、源三郎が酒と肴を頼み飲んでいると、七衛門が顔を出したので4人はと聞くと店に、
いますと言うので、

店に行き座敷に上がりよく来たなと言って座ると、七衛門が2万両をお持ちしましたがと言うので、早速勘定奉行に引き渡してくれと言う、承知しましたと言うので、後で料理屋に、
来いと言って店を出て、4人をそれぞれの屋敷に案内して、女中、小者に引き合わせて、荷物を置かせて、物産会所に向かったのです、ここが会所にする屋敷だ看板を用意して、
銘々に準備するのだ、

桑山新作は名主の得衛門を訪ねて、桑畑になる場所を探してくれと言うと、承知しましたと言ったのです、桑山と織部は後で料理屋に来い、米沢源才と緒方光臨はわしについて来い、
隠居と奥方は少し褒めて上手く使うのだと言うと、承知しておりますというので、隠居所に行き二人を紹介すると、綱紀が待っておったぞ、心へのある者に習ろうて焼いてみたの、
じあと言うので、

源才が見て中々上手く出来ておりますよ、もう少し手をいれれば更によくなりますと言うと、喜んでいたのです、奥方の彫った人形を見て光臨もよくここまで上達なされたと褒める、
と、何回も指を怪我したが、何とか彫れるようになったと言うので、もう少しで御座います、時々見に来て指南いたしますと言うと、二人が頼むぞと言って、何かをやってると日時、
が達のが早いのおと笑って、

源三郎良い物を教えてくれたと言うので、物産会所の指南を二人に、やってもらいますと言うと、わし達も助力するぞと言うので、よろしゅうお願いします、今日は挨拶に来ました、
江戸より土産が着きましたので、後ほどお届けします、江戸の菓子も入っていますと言うと、そうか、それは楽しみじあなと言ったのです、料理屋に戻り座敷に入ると、桑山と織部、
も入って来たので、

膳を囲み杯を重ねたのです、七衛門が入ってきて、勘定奉行様に届けておきましたと言うので、そうかご苦労じあったさあ飲めと酌をすると、飲み干し、米沢はどうですかと聞くの、
で、黒いネズミがうようよいるぞと笑うと、そうですか、その者が食い荒らしているのですねと言うので、女将が早速5匹を退治してくださりましたと言うので、そうですか、馬鹿、
なネズミですね、

殿は猫ではなく虎なのにと笑ったのです、相馬から米沢は二日半もかかるからなあと言うと、江戸から3日半ですから大した事はありません、陸路は10日もかかりますよと言うので、
そうなのじあ、ここまでは遠かったぞと言うと、稲葉様はと聞くので、会津の前で30人を戦で蹴散らしたぞ、今頃は憤慨しているであろうと言うと、懲りないお方ですねと言うと、

源蔵様がいつやるか聞いてきてくれと言っていましたがと言うので、帰ったら早速かかってくれと言ってくれと言うと、越後からも同じ距離ですからお宝を運んで来てくれますよと、
言うので、それがあれば開発に拍車がかかるだろうと言うと、手前も米沢の物産で儲けさせてもらいますと言うので、おおいに儲けてくれと言ったのです、4人があんな屋敷を拝領、
しても良いのですかと言うので、

物産会所の足軽大将じあ大勢の配下を持つ事になるのでいいのじあよ、女中、小者が足りなければ雇うが良いと言うと、たけた者を弟子にしましょうと言ったのです、さて戦の開始、
じあ、芸子を呼んでくれと言うと、女将が用意してありますと言って、フスマを開けると、白菊、菊奴、椿、すいせん、ボタンが入って来ておいでませと言って傍に着き酌をすると、

女将が今日は先日のお礼です、料理に花代のお足は頂きませんと言うので、それは儲けだなと言って、あれで足りたのかと聞くと、十分ですよ余りましたのでお返ししますと25両包、
を置くので取って置けばよいと言うと、宜しいんですかと言うので、今日の花代もはずんでやれと言うと、みんなが喜んだのです、七衛門がミズミから巻き上げたのですかと言うの、
で、

人聞きが悪い自ら寄進したのだよと笑うと、済みませぬ口が過ぎましたと笑ったのです、ネズミは痛めつけるより金を巻き上げた方が、懲らしめになるのだよと言うと、違いないで、
すねと七衛門が言ったのです、あれから奴らはと聞くと、家でおとなしくしているそうですと言うので、親父におお目玉を食らったのだろうと言うと、白菊がおかげで米沢の旦那衆、
も安心して飲んでなさいますと言ったのです、
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