第24話

文字数 2,901文字


源三郎江戸日記(弟二部)24

ならば申し伝えよ、何人も許しなく米沢藩領内に入る事はならん、見つけ次第狼藉者として切り捨てると言うと、なにを~と刀を抜いたのでお峰が二人を切り払うと、ぎや~と言っ、
て刀を落としたのです、浅く切っておいたから命には別状ないが、腕の付け根を縛り止血しないと死ぬかもしれんぞと言って、早く領内から立ち去らぬとその首落すぞと言うと外に、
でて馬に乗り一目散に逃げたのです、

これで来なくなるぞ安心しろ、尚出口の治水工事は3日後から始める、今年は刈り入れできなかったので、秋祭りは出来なかっただろう、2日後には領内総ての村で来年の豊作を祈願、
して祭りを盛大に行うのだ、その費用1000両を下げ渡す明日取りに来てみんなに分配して盛大にやるのだ、尚水路の出口から半里以内には絶対に入るな、我々も治水工事の安全祈願、
の祭りをやると言うと、

ハイ、その中には百姓は、住んでいませんと言うので、佐倉藩の軍勢も参加するので、通行する道には気をつけるのだと言うと、わかりました祭りができれば、百姓、町人は喜びます、
明日みんなに触れて朝から晩まで、祭りを盛り上げますと言ったのです、ところでみんなの様子はと聞くと、みんな大変喜んでいます、水路の補修では一日2朱銀がもらえるのです、
これで米が一表買える値段です、

人数を調整するのが大変ですが、後10日もあれば完全に終ります、田畑の修復ですがこれも11月には終り、後は新田開発です来年3月までに、5000石は増えるでしょう、なんせ年貢が、
2分で良いのですから、みんな張り切っていますと言って、治水工事にも大勢が出ると言っておりますと言うので、1日200人とするのでそなたが、調整して送ってくれ、あぶれたら次、
の日に回して順ぐりに、

働けるようにしてもらいたいと言うと、承知しましたと引き受けたのです、それではと寺に帰ると、住職が夕餉を用意しておきました、御二人は坊主ではありませぬので魚も入って、
いますと言うと、小僧が膳を運んで来たので、お峰が急用できたので申し訳ありませぬと言ったのです、杯を重ねて今頃は稲葉に伝わり益々怒る事だろうと笑ったのです、そのころ、
稲葉は、

切られた藩士の報告を聞いて、それで逃げ帰ったのか役に立たない者め下がれと怒ったのです、高木に騒ぎはないのかと聞くと、今のところ騒ぎを起こす気配はありませぬ、今調べて、
いますと言うと、明日まで様子を見て騒がぬようなら町の無頼共を集めて、用水路の出口近くで騒ぎを起こせば、奴は必ず出てくる、わしはこの利根川の下流から藩兵800を率いて攻、
め登るぞと言うと、

この前は炸裂弾でやられました、騎馬は暴れて振り落とされて怪我人が続出しました、騎馬は殿の近習だけにした方が良いと思いますと言うので、わかった、前面に鉄砲20丁を並べ、
て銃撃すれば100人の軍勢などたいした事はないわ、後は押し包んで討ち取れば良い、こちらも戦支度しておる負けるはずはないと言うと、800対100では負けるはずは、ありませぬと、
高木も言ったのです、

翌日は千坂の手の者が指定の寺に千坂様が100人の藩士を連れて入りましたと言うので、七衛門を呼び装備と、兵糧をもっていくぞと言うと、用意は出来ていますと言うので、藩士の、
案内で指定の寺に行き、ご苦労で御座る装備を持ってきました、叉兵糧もありますと言って、花火の発射角度は角度計が一番下についており、角度を目盛りに合わせれば良いように、
なっています、

図面を渡し、明日はここに進出して隠れていてください、われわれが打ち込んだら、千坂殿も間髪を入れず100発を打ち込み、直ぐに移動してこの地点に回りこみ、旗を立てて声をた、
てて下され、敵が逃げたら間隔を取り追撃します、用水路に入ると水門を開けますので100人近くが流されるはずです、驚いて武器を捨てて逃げさるので、追わずに水路を渡り稲葉を、
取り囲み捕縛します、

緑の火矢で水門が開き、赤で閉ります、赤が上がったら一気に用水路を渡って下さいと言うと、承知と千坂が言つたので、今日はゆっくり旅の疲れを取ってくだされと言うと寺を出て、
戻ったのです、お蝶が部屋に入ってきて、奴らは無頼の者達を集めています、高木が地図を渡して扇動する場所を指示していました、用水路の傍の場所のようですと言うので、わかっ、
た、

そうすると利根川の下流からこの道を通り攻め登ってくるのか、姿が見えたらこの地点まで下がれば丁度ここが千坂殿が隠れている場所だな、お峰は船子5人とここに隠れて鉄砲隊を、
狙撃してくれ、10人が倒れたら一斉に花火を打ち込むので撤収してわしに合流するのだと言うと、承知と返事したのです、七衛門に5人はお峰が銃撃したら玉と火薬を込めて渡すのだ、
後はわしと一緒に行動するのだ、

合流したら追撃にはいるぞと言うとみんなが承知と言ったのです、翌日待っていると見張りから用水路の出口付近で騒いでいますと言うので、それでは行くぞと200人と七衛門の20人、
を従えて用水路の出口に向かうと無頼な者達は一斉に下流に向かって逃げたのです、その後から佐倉藩の兵が走って攻め登って来たので、撤退と言うときびすを返し予定の地点に向、
かい停止したのです、

敵は野原に入ると源三郎が停止したので横に隊列を整えたのです、鉄砲隊を最前列に並べて稲葉が進めというおうとした時に、どか~んと音がして鉄砲隊の一人が鉄砲を投げ出して、
たおれ次々と銃弾を受けてあっと言う間に10人が倒れたのです、源三郎が放てと言うと、ヒルヒルヒルと音がして800人の前列に4尺玉が落ちて、どか~んと大きな音がして爆発して、
糞が飛び散ると、

前列が右の方へ逃げようとするも200発が飛んできて次々と爆発して糞を撒き散らしたのです、稲葉は糞を被りその臭さと藩兵が逃げ惑ってと人とぶつかりバタバタと倒れる様を見、
て、何が炸裂弾だ大砲ではないかと言うと、藩士が側面におよそ1000人の伏兵がいますと言うと、何奴らは100人ではないのかと聞くと、多くの毘沙門天の旗がひ翻っています、

その軍勢も大砲を打ち込んできました、背後に回りこんでいますこのままだと全滅ですというので、撤退だと言うと用水路へ真っ先に逃げ出してのです、千坂が後ろに回りこみ歓声、
を上げて毘沙門天の旗を揺らすと、佐倉の藩兵も稲葉の後を追いかけたのです、稲葉達が水路に入り真ん中まで行ったので緑の火矢を放てと命令すると大空に緑の煙をなびかせて、
矢が飛ぶと、

水門が一斉に開き水が怒涛のごとく流れてきて稲葉の後についていった藩兵が4、50人流されたのです、これを見た藩兵はこんどは用水路の上流に向かい武器を捨てて雲の子を散らす、
ように逃げさり壊滅したのです、赤の火矢を放つと、水門が閉り水がなくなったので千坂隊が稲葉の下側、源三郎隊は上側の水路を渡り200人で遠くを取り囲み、七衛門が100間の、
距離から炸裂弾を構え放てと命令すると、

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