第100話

文字数 2,858文字


源三郎江戸日記(弟二部)100

信濃屋に浪人2二人も入ったとのことだと言うので、それでは越後屋で待とうというと、連れ立って越後屋に行き、手代に源三郎だと言うと、木戸を開けて、こんな時間にと言うので、
中に入りタケと言う女中がいるじあろうと言うと、一人の女が立ち上がり逃げようとするので、三蔵が捕まえて縛り上げ、霞の女将の手下だとわかっておる、お前は引きこみじあろう、
と言って、

刀を突きつけて、霞の女将の本当の名をあかせば、江戸から逃がしてやると言うと、本当で御座いますかと言うので、ほんとうじあと言うと、ハイ、霞のお吉と言う口縄の平次の色で、
今は残った手下の頭を、やっていますと言うので、奪った2千両はと聞くと、料理屋の霞の床下に隠してありますと言うので、奴らを捕縛するまでここで、おとなしくするのだと言って、

手代に主人がいないのに大変な事になる所であったが、安心しろ全員ひつ捕らえてやると新之助が言ったのです、それでは、お前たちは一箇所に集まり、おとなしくしていろと言うと、
家人を全員集めて、奥の部屋に行ったのです、それではわしと、権藤はここで待つ、来たら木戸を開けて外に出るので、新之助達は奴が集まったら一毛打尽にしろと言うと、承知と、
店を出て行ったのです、

奥に行き酒と肴はないかと言うと、ご家老以前助けていただいた正造の娘ですと言うので、おう親父はと聞くと、町田に報告に行っていますと言うので、そうか、心配いらんぞ、皆も、
酒でも飲んでまっていろと言うと、今お持ちしますと台所にいったのです、部屋に戻ると酒とめざしを持って来たので、これは美味そうだというと、二人に酌をするので飲み干すと、

盗人が押入るのに酒を飲んでいて良いのですかと聞くとので、この権藤は示現流の達人じあ、ばかな盗人共じあよと言うと、そうですかご家老と二人いれば安心ですと言うので、おま、
えも飲めというと、湯飲みを持って来たので酌をするとゴク、ゴクと飲んだのです、腹も減りますねみなにも握り飯を出しましょうと言うと、女中を呼んで握り飯を作り、みんなに配、
ったのです、

そろそろ来るころじあな、そろそろ牛の刻じあがと言うと、表木戸をコン、コンと叩く音がしたので、来たぞと言うと、権藤と立ち上がり、木戸のつつかえ棒をはずし戸をあると男が、
はいてきたので、権藤が足で蹴飛ばすと、うわ~と言つて店の外で尻餅をついてのです、二人が表に出ると、なんだてめえたちはと言うので、霞のお吉バカメお前が料理屋霞の女将だ、
と分かっている、

まっていたぞと言うと、新之助が口縄の平次の生き残り神妙にしろと周りを取り囲んだのです、権藤頼むぞと言うと、刀を抜き峰で切り払って浪人二人に、お前たちが狂犬かと言うと、
刀を蓮に構えてえ~と振り下ろすと、一人の浪人が刀で受け止めようとしましたが真ん中から折れて肩をしたたか叩かれて、ぎや~と言って転がったのです、二の太刀を振り下ろすと、
二人目の浪人の肩に当たり、

この者をぎや~と言うと刀を落として転がったのです、見事じあと言うと、三蔵達取り方との乱闘となり、権藤と新之助が片っ端から手や足を打つてころがしたので、縄を打たれたの、
です、さあ後はお吉お前だけだというと、くそ~と言って小太刀を抜き切り付けてきたので、権藤が手をぴし~と打つと小太刀を落としたので、肩を打ちつけるとカクッと肘をついた、
ので三蔵が取り押さえたのです、

新之助が引き上げるぞと言うと全員を引き立てて引き上げていったのです、店に入り、全員捕縛された安心しろと言うと、有難う御座りました、さつそく越後屋に知らせますといった、
ので、それでは戸締りに気をつけろと言うと、タケを居酒屋に連れて行き10両やり、今日はここに泊まり、明日江戸を離れよ、横浜に行き居酒屋の女将にわしの知り合いと言えば奉公、
させてくれる、

これからはわしのテカとなり、盗人が横浜にあらわれたら知らせよと10両渡すと、ハイ、こんりんざい盗人の手先にはなりませんと言うので、おみよ、今日はここに泊めてやれと言う、
とハイと返事したのです、権藤がそれがしもご家老についていってはいけませぬかと言うので、構わんぞ、明日はタケを連れて陸路を行けと言うと、ハイ、頭と笑ったのです、それで、
はと言うと、

馬に乗り根岸に戻り、明日は出立じあ、又10日ばかりで戻ってくるぞと言うと、体に気をつけてくだされとお峰とお滝が言ったのです、部屋に入るとお峰が着流しを見て、肩を繕い、
又何をしたのです、これは刀キズでしょうというので、実はなと話すと、まあ、それでは新之助殿は手柄を立てられたのですねと言うので、そうじあよ、行きがけに少し助っ人した、
訳じあと言うと、

越後屋は良かったですねと、お滝が言ったのです、翌日に山形が藩士4名をつれてきて、今回お供する者で、みな鉄砲は撃てますと言うので、そうか、戦はないが宜しく頼むぞと言って、
疾風に乗り品川宿へ向かったのです、居酒屋に入るとご家老様と言うので、宿場の様子を聞くと、悪人がいなくなりましたので、安穏に暮していますと言うので、そうか、それを聞き、
に寄ったまでじあと言うと

店を出て川崎宿に向かったのです、ここも平穏そうです、網元の家に立ち寄ると、前の浜では沢山の人足が働いています、網元がお陰様で、工事は順調です一月あれば総て完成するそう、
ですと言ったのです、教えていただいた浜からの地引網もやっていまして、女子供が昼に一回引いています、イカ、カレイ、イワシ、アジが沢山とれて漁の助けになっていますと言った、
のです、

次に平間村の庄屋の家に寄ると、庄屋が出て来たので横浜へ行く途中じあと言うと、丁度良かった稲穂から実を落とす道具が出来ました、鉄で三角にしたものを作り、この丸い番に埋め、
つけてあります、これを回転させて稲穂を当てれば実がはずれる仕組みです、回転は足こぎとしました、これなら従来の千歯抜きに比べた何倍もの実を落とす事が出来ます、気をつけな、
いと、

手を巻き込まれるおそれがあるので、直ぐに手を放せばよいですが、力の弱い者では無理かも知れませんと言ったのです、なる程これは凄いな、もう少し工夫すれば使えるようになるな、
と言うと、精米は臼で大丈夫ですが、あまりやると粉になりますので時間を決めないと、水車でやるのは難しいですと言うので、それも少し工夫が必要じあな、時間を計る道具じあが、

樽に穴を開けて、水を入れて、なくなる時間で目盛りをつけて、時間を計ればよいなと言うと、そうですね、それを見て臼を代えればよいわけですねと言ったのです、まあ、色々試して、
くれと言うと、握り飯と漬物に水をもって行ってくださいと言うので、貰い、1両を出して、これは葵の刻印が打ってある珍しい物じあ、家の宝にするが良いと言うと、それは珍しい物を、
有難う御座いますと喜んだのです、

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