第11話

文字数 2,848文字


源三郎江戸日記(弟二部)11

七衛門がお屋敷と隠居所に江戸土産をお運びしておきました、お峰様とご隠居様、奥方様が喜んでおられましたと言うので、そうか、それは良かったと言ったのです、源信が入って、
きて、江戸の仲間から繋ぎが来まして、高木達5人が江戸を発ったそうです、中山道を大宮に向かったそうですので、此方に向かうとおもわれますと言うので、稲葉が怒ってわしを、
討ち取るまでは帰ってくるなと送り出したのだろう、

肩のキズはいえてないはずだが、どこかの温泉で湯治をして回復したら米沢に現れるだろう、懲りない奴だな、ほうって置けばよい、どうせ千坂殿の元に上杉を潰したら二千石位で、
旗本に取りたてる等と言うエサを持たしたのだろう、さて、千坂殿と一門がどう係わるのかだなと言うと、千坂様は乗りますかねと七衛門が言うと、大石殿みたいに担がれて厭と言、
えなくなる事もあるだろろうと言うと、

女将が千坂様は良い人なのに気の毒ですと言うので、多分稲葉や一門の味方はしないから安心しろと言うと、そうですか、それならいいんですがと言ったのです、早く財政を立て直、
して、千坂殿に受け渡してお役ごめんになりたいものじあと言うと、ご家老は欲のないお人ですねと言うと、七衛門がそれが殿のいい所なんだよと酒を飲み干したのです、源信に、
お蝶もいるのだろう、

ここに来て飲めと言うと、お蝶が入って来たので、女将が膳を用意して、白菊と菊奴が注ぐと飲み干したので、みんなで足は崩せと言って、お蝶の三味線も中々だぞ、お蝶が三味線、
を弾き、みんなで踊ってくれと言うと、お蝶がそれではやつこさんを、と言つて弾き始めると、5人が立って踊ったのです、中々の三味線に踊りです、終るとみんなが拍手したのです、

源三郎が見事な三味線じあな、鳥追いで十分食うていけるぞと言うと、くの一は小さいころから、三味線、踊りを習い、何にでも化けられるように修錬させられるのですというので、
なる程そうか、これは今のお足だと1両を渡すと、いつもごひいきにして頂き、ありがとう御座いますと言うので、色々世話になっているので飾り物でも買うといいと言ったのです、

源信どうだ、お蝶と夫婦にならないかと言うと、それは殿の命令ですか、と聞くので、そうじあ、お蝶はどうじあと聞くと、命令なら従いますと言うので、よし、これで夫婦じあ、
生まれた子供は忍びにしなくて良いぞ、源信には50石にて上杉藩士に取り立てよう、屋敷もやるぞ、但しわしが高鍋藩に戻れば高鍋藩で50石をやるので、わしと一緒に戻るのじあ、
と言うと、

承知致しましたと言うので、父上には手紙にて知らせておくというと、源之丞様には殿に一生仕えよと言われておりますと言うので、そうか、それなら良いなと言って、三々九度、
じあと言うと、女将が大きめの杯を出したので、白菊と菊奴が酒を注ぐと二人が飲み干したので、みんながおめでとう御座りますといったのです、早く子が出来ると良いなと言う、
と、

お蝶がそれは奥方様が先ですよと言うので、もうそろそろ出来ても良いはずじあがと言うと、女将が仲が良すぎると中々出来ぬそうで、御座いますよと言うので、どうしてじあと言、
うと、白菊が酒を水で割って、飲むのと同じですよと笑うので、そうか薄くなるわけか、暫く我慢して一気に突撃させるわけじあ、戦と同じかと言って、それでは試してみるかと言、
うと、

みんながどっと笑ったのです、ボタンが人との戦は上手でも自分の戦はヘタなんですねと言うので、こいつめ、よしボタンに突撃するかと言うと、本当ですかいつでもお相手をおば、
致しますぞと言ったのです、女将がほんにご家老様は気さくな方ですね、私もいつでもお相手いたしますよと言うので、これは困った色々選ぶのに頭を悩ませねばと言うと、七衛門、
がまとめて突撃すれば宜しいかとと言うので、

それだけは最初の二人位で討ち死にするかもと酒を飲み干すと、菊奴が一日一人に突撃すれば大丈夫ですよと酌をしたのです、そうか、それも良い策じあなと言うと、菊奴が私にも、
突撃するのですよと笑ったのです、それでは源信とお蝶は今日は家に帰り、戦の準備をするのじあと言うと、二人がそれではお先に失礼おば致しますと言うと、席を立ち部屋を出て、
行ったのです、

さてわしも帰るとするよ、家に帰って戦でもするかと席を立ち、お前たちはゆつくしして行くのじあ、白菊頼むぞと言うと、ハイ、まかしておいて下さいといったので、部屋を出て、
屋敷に戻ったのです、屋敷に帰るとお峰が夕餉は頂ましたよと言うので、それで良い、茶づけを頼むと言うと、湯殿に行くと、腰元のお春がはいて来て、お背中を流しますと言う、
ので、

そうかと言って座ると、ゴシ、ゴシと擦るのでもう少し優しくと言うと、武士はこれ位擦れと父に言われていますと言うので、そなたの父親はと聞くと、徒歩組30石の諸井半兵衛で、
御座いますと言うので、今回の開墾にはと聞くと、真っ先にお願いしたそうに御座いますと言うので、そうかそれで豊かになるだろうと言って、兄弟はと聞くと、兄と弟と妹がおり、
ます、

母上と妹は物産会所に奉公するそうですと言うので、ありがたい事じあ、わしが宜しく頼むと言うていたと伝えてくれ、給金は貰っているのかと聞くと、ハイ奥方様が全員に下さる、
そうですと言うので、そうか、それは何よりじあと言うと、今までの奉公先では貰えなかったので、とても嬉しいですと言ったのです、新田開発に成功すれば50石は増えるだろう、
さすればみんなが楽になるのうと言うと、

みんなが張り切っているそうですと言うので、そうかと言うとお湯を流すのでいい気持ちじあと言って、湯船に入りさっぱりして上がると、体を拭くので、それはわしが自分でやる、
と言って拭くと、お春が下帯を締めなおしたのです、部屋に戻ると茶づけの支度が出来ているのでかきこみ、人心地ついたというと、お峰が酌をして、お春はどうですかと聞くので、
わしに手をつけさせようと言う策じあなと言うと、

1000石のご大身です側室の一人位必要ですというので、本人は了承しているのかと聞くと、勿論ですよと言うので、お峰は良いのかと聞くと、勿論ですよ、悋気はしませんので安心、
してくだされ、今日は夜伽させます、断るとお春が悲しみますと言うので、ならば仕方ないが、お峰も夜伽するのじあぞと言うと、ハイ、たまにはお相手してくださりませと言った、
のです、

明日から郎党共に剣術を教えてやれ、あれでは役に立たんと言うと、ハイ、わかりましたと言うので、あんまり厳しくするなよ厭になって逃げるかもしれんからなあと言うと、わか、
っておりますと笑ったのです、それでは私はこれでと膳を持って出て行ったのです、寝酒を飲んでフトンに入ると、お春が入ってきて行灯を消してフトンに入って来たので、腰紐を、
解き、

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