第110話

文字数 3,180文字


源三郎江戸日記(弟二部)110最終

お律から繋ぎが来たので、新之助に今日牛時に押しいるそうなので捕り物の用意をしてくれと言うと、承知したと言ったのです、若狭屋に行きみんなは奥の部屋に隠れているのだ、心配、
するな奴らは一毛打尽だと言うと、若狭屋がわたしも戦にでますぞと言うので、鎖帷子は着ていますかと聞くと、勿論ですよと言うので、権藤今回も頼むぞ、おそらく浪人が5人はいるだ、
ろうと言うと、

まかせてくだされと言うので、お律も小太刀の腕を、みせてやれと言うと、ハイ、と返事したのです、女中が膳をだしたので、杯をかた向けるて、お律中々の、芝居だったな、音吉も形無、
しとだなというと、兄上が教えてくれた口上を言うて叩き潰しますと笑ったのです、そうだ火盗改めも手柄を立ててもらおう、源信、才蔵、新之助は東側、十文字左近殿には西側をかため、
てもらおう、

権藤今回は控えておこう逃げる奴を叩き潰してくれ、般若の白蔵は町方、狂犬の浪人者は火盗改めにまかして、若狭屋とお律は弁天の音吉を叩き潰してくれ、この胸を伝えてくれ、七衛門、
は船子と水路を塞ぎ逃げられないようにしてくれと言うと、承知と返事したのです、それぞれが配置について、もうすぐ牛時です、お蝶が入って来て、奴らは日本橋の水路出口で船3隻と、
合流して総勢20名でここに向かっています、

まもなく着くでしょう、皆は総て、配置についていますと言うと、暫くして裏木戸をコン、コンと叩く音がしたので、お律が戸を開けると、音吉が入ろうとしたので、お律が足でけ飛ばし、
店の外に尻餅をついたので、外に出ると、若侍姿をしているお律を見て、お前はいつたい誰だと音吉が言うと、お律が、知らざあ言って聞かせやしょう、根岸の寮の井戸の水、使って生ま、
れし20年、

深川あたりじあ名の知れた、若狭屋のお律とはあっしの事じあと言うと、くそ~と言って匕首をぬこうとすると、左側から火盗改めの十文字左近じあ盗賊どもおとなしく縛につけと言うと、
右から北町奉行所筆頭同心山田新之助である、般若の白蔵一党逃れる、すべはないぞと言うと、白蔵がうぬ~切り抜けろと言うと、一斉に刀を抜いたので、入り乱れた乱闘になったのです、

お律が小太刀を抜き音吉めがけて振り下ろすと、左顔のほほをかすめてぎや~と言って手で顔を押さえたのです、これで切られの音吉じあなと笑い、峰に持ち替えて肩をしたたか叩くと、
匕首を落としてガク~とひじをついたので、若狭屋が縄をうち縛り上げたのです、浪人達は火盗改めに切り結ばれ道に転がり捕縛されて、般若の白蔵は新之助に刀を叩き落とされ、三蔵、
がお縄にして、

ほかの者も総て取り押さえられたのです、十文字左近がこの狂犬共が何人殺害したか口を割らせて、町方に引き渡すと言って、村上殿今回はかたじけない、礼は後ほどと言うと、浪人を、
引き立てていったのです、源三郎が音吉、弁天小僧菊之助の役はその顔の刀キズでは出来んなこれからは切られ与三郎の役をやれば良い、お律が一枚上だったわけじあと言うと、くそ~、
あれは総て芝居だったのかと言うので、

お律が女子を騙す役目が、女子に騙されるとは、所詮おまえは三文役者なのだよと笑ったのです、町方に音吉を引き渡すと、般若の白蔵以下全員が捕縛されて、引き立てられて行ったの、
です、若狭屋に入りみんな安全だ出て来いと言うと、それでは勝ち戦の祝いの膳をと若狭屋が言うと女中が膳を並べたので杯を重ねたのです、七衛門、船子に玉屋に来るように言ってく、
れと言うと、

船子に呼びにいかせたのです、玉屋が何か大きな捕り物があったようですがと言うので、いいネタを教えてやると言って総てを話すと、書きとめていましたが、これはおもしれえ、明日、
の朝一番に号外としてだしやすと言うので、火盗改めも町奉行も大喜びするじあろう、お峰の口上も書くのじあぞ、わしと権藤の事は書かぬでもよい、町方と火盗改めが突き止めた事に、
しろと言うと、

ヘイ、面白おかしく書きますと言うと、帰っていったのです、お律がお父上に叱られませぬかと言うので、若狭屋が心配いりませんぞ、源之丞殿は褒めてくださりますよと言うと、タダ、
嫁の貰い手てが、あんな、女弁慶はいやじあと言うかも知れぬぞと源三郎が言うと、そんな軟弱な男には嫁に行きませぬと笑ったのです、暫くして、お律それでは戻ろう、若狭屋殿お手柄、
出御座った、

みんなに自慢しなされと言うと、店を出て籠で根岸に戻ったのです、部屋に入ると母上がお律怪我はないのかと聞くので、ありませぬ、盗賊は総て捕らえましたと言うと、それは良かった、
と言うので、母上それがしの心配はと言うと、源三郎殿が怪我するわけありませぬ、盗賊相手に怪我などすれば部門の恥じですぞと言うので、これは手厳しいと言うと、みんなが大笑いし、
たのです、

茶ずけの用意が出来ていますと言うので、二人はかきこんだのです、お峰がお律殿手柄はなしを聞かせてくだされと言うと、しからばと立ち上がり、センスを持ち、知らざあ言って聞かせ、
やしょう、根岸の寮の井戸の水、使って生まれし20年、深川あたりじあ名の知れた、若狭屋のお律とはあっしの事じあと言って、音吉を叩き潰すと、若狭屋が召し取って町方に引き渡した、
のですと言うと、

勇ましい口上に御座りますなあと言って、三人が拍手をしたのです、翌日朝一番で、さあてお立会い、昨日深川で大捕り物があり、般若の白蔵一味が若狭屋とお律殿、火盗改、町方の手に、
より全員捕縛された、お律殿は一味の弁天小僧菊之助を気取っている弁天の音吉に、知らざあ言って聞かせやしょう、根岸の寮の井戸の水、使って生まれし20年、深川あたりじあ名の知れ、
た、若狭屋のお律とはあっしの事じあと言って、

引導を渡しなさったそうだ、詳しくはこれに書いてあるよ、さあ買った買ったというと、町衆はこれをこぞって買い求めたのです、町奉行は新之助に、大手柄であったな、これで備前の守、
様は大喜びされるであろう、しかし、若狭屋の娘はよく町ち方に協力してくれたな、後ほどそなた達共々褒美をとにせようと言うと、瓦版をもち登城して京極備前の守に渡すと、捕らえた、
か、

それは大手柄じあ、火盗改めも大手柄じあなと喜んだのです、さつそく老中に話すと、みんなが御座所に集まり、綱吉が出て来て、そうか、捕らえたかそれは、手柄であったなと言うと、
瓦版を差し出し、これに詳しく載っておりますと吉保が渡すと、ほう、若狭屋の娘が芝居をして音吉をはめたのじあな、この口上は勇ましいのおと言うと、この話は江戸の芝居小屋で、
はやりますと言うと、

これは源三郎の仕掛けであろうと言うので、それには書いてありませぬが多分そうだと思いますと言うので、備前の守と左近に気を使ったのであろう、奴は芝居の筋書きを書くのは上手、
いからのうと言うと、備前の守が手柄を譲ってもらいましたと言うので、何を言うかひつ捕らえたそなたの手柄じあぞ、これからも励んでくれ、おって褒美を取らせるぞこの瓦版を綱豊、
にも見せようと御座所を下がったのです、

京極殿お手柄で御座った、源三郎はどうやら街道の掃除にでるつもりじあろう、手始めに中山道を荒らし回っていた、般若の白蔵を戦の血祭りに上げたのでござるよと言うと、芝居をやる、
者には芝居で叩き潰すわけで御座るな、面白い奴でござるなと京極が笑ったのです、・・・・・・源三郎江戸日記(弟二部)・・・・完、


源三郎江戸日記(弟二部)の完了です、いよいよ源三郎は諸国巡察視としてまずは日光街道、奥羽街道、中山道の掃除の旅に出る事にしたのです、源三郎江戸日記(弟三部)にご期待ください。

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