第98話

文字数 2,574文字


源三郎江戸日記(弟二部)98

5人に御座る、いずれも果し合いにて御座れば闇討ち等ではござらん、剣の腕の覚えの無い者は、断っておりもうすと言うので、なる程剣客同士の勝負と言うわけですな、わしは一刀流、
でござるが、戦剣法でござるぞと言うと、構いませんぞと言うので、もし負けたらそなたの命はわしの物じあがと言うと、負ければ命はなくなり申すと笑うので、それでは死んだ遺体は、
わしの物ですなと言うと、

何に使われるのでと聞くので、生き返らせて手下に、使うので御座るよと言うと、妖術も使われるのかと聞くので、そうで御座ると言ったのです、しかし、大枚の金を受取っているので、
あろう、それは使ってからの方が良いのではないかと言うと、そうですな死ねば使えないのですなと言うので、使うのに何日かかるのじあと聞くと、40両なれば吉原に入り浸りになって、
も5日は持つだろう、

後は葬式代にすれば良いと言うので、ならば6日目の正午にここで待ち申そうと言うと、わかり申したと言うので、杯を重ねると、負けるとは思うておられんのです、なと聞くので負ける、
はずは無いので御座るよと言って、それでは外にでなされと外に出して、本当の立会いは6日後で御座るが、わしが負けぬ理由を教えましょうと言って、センスを取り出しさあかかって、
来なされと言うと、

ここで死んでは6日後には立ち会えませぬぞと言うので、生き返るので御座るよと言うと、権藤は刀を抜き示現流の構えをしたので、センスを持ち間合いを詰めると、え~いと権藤が振り、
降ろすと頭を少し横にずらすと左肩に当たりガツンと音がして止まったので、センスで左胸を突くと後ろにひっくり代えったのです、これが小太刀なら心の蔵を一突きで冥土に行ってお、
る、

センスなれば生きかえったであろうと言うと、刀を仕舞いなされと言うと、立ち上がりもう一度と言って店に入らせ、小上がりに上がると、キョトンとしているので酌をしてさあ飲みなさ、
いと言って、これを防ぐ手立てを考えて、立ちあわなければ、必ず負けますぞと言って、しかし、さすがの太刀筋だな左肩の、骨が折れたと思うたぞと笑うと、なぜわしが示現流と分かり、
防御が出来たのだと言うので、

妖術の中に千里を見通す術も含まれているのじあよと言うと、とてもそれがしのかなう相手ではない、この首はねてくだされと言うので、立会いはよろしいのかと聞くと、先程は肩では、
なく頭に振り下ろしたので御座るが、それをよけて肩にあたるようにされたので御座ろう、示現流の太刀を左に交わすとは、通常ありえませぬ、肩に防御が無くとも一の太刀はかわされ、
て、

それがしが袈裟切りに会うでしょう、到底それがしのかなう相手では御座らぬ、それがしも剣客なればそれ位わかりますぞと酒を飲み干したのです、しかし、わしを殺さんとそなたが命、
を狙われるぞと言うと、狙うなら返り討ちにするまでで御座ると言うので、ならば今日よりわしの手下じあが良いのかと聞くと、約束に御座るこの身はいかようにともお使いくだされと、
言うので、

そうかと再び杯を傾けると、一人の男が店を出て行こうとすると、鳥追いがぶつかり、尻餅をついたので、源三郎が刀を抜き首元に付きつけ、白根の源治の手下だなと言って、立たせて、
席に座らせるて、見張っておったのじなと言うと、知らんと言うので、言えばお前も口封じに会うわけかと言って、仕方ない白根の源治を片付けるしかないなと言って、ついて来なされ、
と言うと、

おまえもだとその男を立たせて、船に乗り隅田川から、外堀に入り竹芝につけて、芝神明の白根の源治の家に行くと、驚いているので、ヤシの元締めと裏家業をやっている事は知ている、
残念ながら、権藤は死んだので、わしが生き返らせたて、今わわしの手下と言うわけじあ、お前を生かしておくと、狙われるのでここで死んでもらう、まずは見張っていた、お前の手下、
からだと言うと、

刀を振り上げ一気に切り下げると顔をかすめ腰帯びがスパ~ときれて、泡を吹いて倒れたのです、さて次は源治の番だと刀を振り上げると、まってくれ、金はいくらでも出すと言うので、
ほう、それでは出せと言うと、金箱から530両を出すので、この家業をやっている奴を教えれば命は助けてやると言うと、それを喋ればわしの命はないと言うので、黙っていてやるぞ、
わしを狙わない限り町方には言わんと言うと、

ヘイ、5人いますと喋ったのです、今後は法で裁けない悪らつな者の成敗のみうけるのじあ、いわれの無い者を殺してはならんと言うと、今までもそうですと言うので、なぜわしの殺しを、
銭屋から引きうけたのだと聞くと、ヘイ、霞の女将は獄門首になった口縄の平次の色です、引きうけなければ奴の買っている二人の狂犬に殺させると脅かされたのです、この二人は押入っ、
た先で大勢殺めていますと言うので、

その二人は何と言う奴だと聞くと、山城と塚田と言う、浪人で日本橋小網町の銀兵衛長屋に住んでおり、霞の女将の、手下ですと言うので、女将は今でも盗人を、やっているのかと聞くと、
ヘイ、獄門になってからはやっていませんが、まだ手下は5人ほどいます、あの料理屋に奉公しています、もうそろそろ動き出すそうです、越後屋に引きこみ女を入れているようで、女中、
のたけが仲間だそうですと言うので、

ヤツパリ盗人宿だったか、ならばこの50両で権藤にその浪人二人の始末を頼みたいがと言うと、金はいりませぬ、ご家老の下知に従いますというので、まあこれは報酬だと渡したのです、
それでは罰として100両はもらうぞ、後は返してやると返して、約定はたがえるなよ、わしを殺すのに後何人たのんだのだと聞くと、まだ頼んでおりませんと言うので、銭屋には権藤が、
失敗したら頼むと言っておけ、

金は貰っておけと言うと、ヘイ、と言うので、倒れている男にカツをいれると、息を吹き返し、二度とわしの周りを嗅ぎまわるなと言うと、ヘイと言ったのです、それではなと言って家、
を出て、深川に戻ったのです、源治が恐ろしいお方だと言うと、銀次が死んだとおもいやしたよ、権藤の旦那との立会いをみましたが、肩には何かを入れているみたいで刀では切れませ、
ん、

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