第18話

文字数 2,899文字


源三郎江戸日記(弟二部)18

3万石を稲葉より取り上げて上杉家に渡し、印旛沼につぎ込む資金をそちらに回すつもりです、8万石年に1万3千両になり、上様は大喜びでになります、稲葉を叩き漁夫の利を得る、
賢いやり方ですと言うと、千坂が成る程柳沢らしい、やり方ですなと言ったのです、治憲がして稲葉はどうするのじあと聞くので、稲葉と戦するしかありませぬと言うと、しかし、
自分の領地なれば、

1000人は兵を動員できるじあろうと言うので、それではその策ですが、それがしが江戸藩邸より100の手勢を連れて佐倉の治水工事に向かいます、皆に鎖帷子、篭手、すね宛を持参、
させ、10月の1日に佐倉に着くようにします、それまでに、花火の4尺玉300発を作り、中の芯の部分の紙の玉の中に人糞を入れて密閉します、4尺玉の導火線を延ばし500間先に落下、
したら爆発するようするのです、

花火の打ち上げ筒を45度にすれば、放物線を描き飛んで行きます、通常の花火は垂直に立てて、とばし約250間で爆発して夜空に花が咲いたみたい見えるのです、導火線を長くして、
45度で発射すれば500間先に届きます、これが破裂すれば殺傷力は軽い焼けど位ですが、くそが飛び散り顔や体に付着してその匂いで戦闘力をうしなうでしょう、千坂殿は騎馬に乗、
れる者100を率いて相馬から、

船に乗り銚子でおりて佐倉に来てください、銚子に馬は揃えておきます、準備が出来たら、それがしが前から50の花火の筒、千坂殿は横腹から50の花火の筒より二発づつ計200発を、
打ち込むのです、これで300人から400人は戦闘不能になりますので一斉に謙信公の、毘沙門天の旗を立ててください、敵は我々100人と思うていてなめてかかり一激で大打撃をうけ、
て支離滅裂ななったところ、

に横腹に多くの毘沙門天の旗をみて米沢から援軍が来ている、数は1000以上と思うはずです、千坂殿が背後にまわり時の声えを上げれば一斉にこの水路を渡ります、事前にここら、
当たりに水門を設けてしめておきます、多分最初に稲葉が逃げ出すでしょう、稲葉が渡ったら一斉に水門を開けて水を流せば100人位は水に流され、残りの者はここに向かって敗走、
します、

直ぐに水門を閉めますので、それがしと、千坂殿が用水路を渡り前後から稲葉を取り囲み捕縛するのです、稲葉のそばに残っているのはわずかな供周りの者達です、捕縛したら稲葉、、
を含めその者達を連れて、佐倉の城に向かい開門させて毘沙門天の旗を掲げて勝どきを上げ、賠償金2000両を払わせ稲葉を脅かして、二度と手をださない起請文をかかせ城を返し引、
き上げます、

藩兵は具足も槍や刀も捨て、雲の子をちらすがごとく逃げるでしょう、怪我人は出ますが死人はでません、その日には流失した村では、秋まつりは収穫がなかったのでやらないはず、
ですが、金寸を渡して来年豊作を祈願して一斉に秋祭りをやらせて、我々もそれにちなんで、合戦祭りをやるが怪我するといけないので、この範囲には立ち入らないように言いつけ、
れば、

歓声と花火の音なので、祭りをやっていると思うでしょう、幕府から詰問されたら、祭りをやっていたと言い張ればすみます、負けた稲葉が喋るはずはありませぬと言うと、治憲が、
それは面白い、糞作戦とは愉快じあ、わしも行きたいがというので、それはなりませぬ、殿が加われば本当の戦になりますると言うと、千坂が千両箱を担いで帰りますので、楽しみ、
にしていてくだされ、

しかし祭りとはよく考えたものですなと言うので、稲葉がかかって来るなら是非もない事ですと言って、これでこの城下に潜り込んだミズミは引き上げますよと、一門を睨みつける、
とうなだれています、千坂がご存知だったのでと芝居をするので、千坂殿にも高禄で旗本に取り立てるのでそれがしの首を取れと言うて来たでしょうと笑うと、きましたが、おい返、
しましたと笑うと、

治憲が一門にそなた達の元にも来たのかというと、ハイ、しかし我々一門も主席家老を狙うなど思いもよらぬ事ですと言うと、なぜわしに言わんのじあ、黙っておれば反乱の意図が、
あると思われても仕方ないぞというと、千坂を始め一門が申し訳御座り乗せぬと頭を下げると、稲葉が約束等守るはずがない、お家騒動だとして上杉を潰すつもりがわからんのか、

それ程わしと源三郎が邪魔なら即刻高鍋にもどるぞ源三郎高鍋にもどるぞ支度せい、上杉が潰れようと知った事ではないわと立ち上がるので、ハハ~と頭を下げると、センスを一門、
に投げつけて治憲は席を立ったのです、千坂がそれがしも上杉家を退散いたします後はご一門にお願いいたしますぞと席を立っと、上杉正行がお待ちくだされ千坂殿、村上殿何とか、
殿をなだめてくだされと、

全員が頭を畳みに擦りつけたのです、まいりましたなあの怒りょうではなだめるのは至難の業で御座ると言うと、千坂がどうで御座ろう、この際禄を半分お返しして起請文を書いて、
はというと、正行がそれで怒りが解けるならと言うと、祐筆係りにすずりと筆を用意させ誓詞を書いて差し出したので、源三郎が受け取り千坂殿と一緒にお頼みしてみます、皆様は、
屋敷に戻り謹慎していてくだされと言うと、

くれぐれも騒いではなりませぬぞというと、承知つかまったと部屋を出て行ったのです、千坂が本当に怒っておられるのではと言うので、とつくの昔に城下に入った、ネズミの事は、
承知しておられます、殿は度々柘植と二人でお出かけになり様子を見られていたのですよ、しかし、狙いは殿ではなくそれがしに御座れば、前に痛いめにおうていますので、千坂殿、
が狸ではどうする事も出来なかったのでござる、

殿も芝居が上手いと笑うと、そうで御座るかわしもすっすり騙されましたと笑うので、殿もうよろしゅう御座りますぞと言うと、柘植と現れて座り、少しは懲りたかのうというので、
千坂がそれがしも謹慎いたしますと言うと、そちも芝居が上手いのおと笑い、一応の罰はあたえねばならん、家禄はそのままで良いが謹慎一ヶ月を申し付けると言うので、千坂が
それは軽う御座ると言うと、

そなたには1月後には佐倉に行って貰わねばならんじあろう、それまで家でのんびりしておれ、屋敷から出なければ、酒は飲んでもよいぞと笑ったのです、柘植目付けを呼べと言って、
処罰を言い渡したのです、千坂がそれではそれがしも謹慎いたします、ゆつくり佐倉に行く者共を選びましょうと言うので、治憲がこれは合戦である頼むぞと言うと、ハハ~と言っ、
て、

毘沙門天の旗印を下総に掲げて、上杉の名を轟かせますと言うと、御座所を下がったのです、源三郎は年越しは、下総になるのうと言うので、工事は11月の末には終りますが、その後、
飛び地に陣屋を用意して町作りをやります、殿が参勤交代で江戸に登られるころには総て完成している事と思います、何回かは米沢に戻りましょうと言うと、わしは南国の生まれゆえ、
米沢の冬が越せるかのうというので、

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