第41話

文字数 2,690文字


源三郎江戸日記(弟二部)41

権蔵を牢からだして吟味小屋に連れて行き座らせて、これは国家老への賂の書付じあなと言うと、どこでそれをと言うのて゜、お前の家にあったぞ、他にも国家老一派の悪たくみょ、
知っているだろう、今のうちにはいたほうがよいぞと言うと、知らねえと言うと、外でお峰が人の首を落す時はこうやるのじあと言って、えい~と斜めに振り下ろすとわらがスパ~、
と切れて落ちたのです、

権蔵が真っ青な顔をして、ここで打ち首にするのかと聞くので、あの二人は家老に恨みがあるんじあ、家老の首を落とす前に、つるんでいるお前の首で練習したいと言うているので、
おまえが素直に白状しないならやっても良いと言ってある、それで練習しているのじあと言うと、今度はおしのがえい~と言うと、斜めにぐさ~と突き刺さったので、お峰が一辺、
に落さなと凄く苦しみますよ、もう一度と言ったのです、

ああなると直ぐには死なぬからなあと言って、仕方ない言わないなら、山本5寸釘とろーそくを持って来てくれ、こ奴の手の平に5寸釘をうち込みろーそくを垂らせば喋るだろうと言、
うと山本がご家老いくらなんだもそれはやりすぎですよと言うと、七衛門がこんな悪党はつめの間に打ち込んでろーそくを垂らした方がいいですよ、死ぬより痛い目にあわせまし、
ょう、

わたしにやらせてください、今用意しますと小屋を出て行ったのです、持って来たのでではわしが手を押さえているのでつめの中に5寸釘を打ち込めと言ってろーそくを権蔵の首筋、
にポトリと垂らすと、ぎや~と言ったのです、なんだ、この位で声を上げるのか、これは面白いと笑うと、あんたは鬼かと言うので、何をいうか、おまえは女郎をこうやっていたぶ、
ているのじあろうと言うと、

そんなひでえ事はせんと言うので、さあ七衛門と言って手を押さえると、まってくれ、言う、言うみんな話すからそれだけは勘弁してくれと言うので、さあ言うのだと言うと、お助、
け米を備蓄せず売りはらっているだ、わしらが天満屋に運んでいる、蔵にあるのはもみがらだ、それを郡方の組頭が気づき江戸家老に報告したので、本物の米俵と入れ替えたのだ、
目付けが調べたが異状なかった、

その米を百姓に渡したので、許しを得ず、お助け米を出したと言う事と、讒訴したと言う二つの罪を着せて切腹した事にしたのだ、実際は高木が腹に脇差を突き立てて切腹にみせか、
けた、これに気づいた勘定方を酒の席で乱心したとして高木が殺したのだと言ったのです、国家老の命令かと聞くと、そうだ、高木の旦那は江戸にめかけを囲っているので金がいる、
のだ、毎月5両をあしが江戸に送っていやすと白状したので、

それを山本が書きとめたので、これに爪印をおすのだと言うと、押したので、明日はお前を城に連れて行き、これと、賂の証拠を稲葉様にさしだすが、聞かれたら、まちがいないと、
言うのだ、たばかると、その場で首をおとすぞ、すなおに言えばお前の命は助けてやると言うと、ヘイ、嘘はいいませんと言うので、明日はこの立て札を背にくくりつけて城に行く、
が家老と高木に罰を与えたら解放してやるというと、

本当に命は助けて、くれるんですねと言うので、嘘はつかんと言うと、ありがとう御座いやすと言うので、飯と酒を出してやると言って、牢に戻したのです、山本が以外に素直に、
はきましたねと言うので、爪は痛いだろう、それにあのおしのの小太刀がわらに、食い込んだのをみて更に真っ青になったではないかと言って、おしのもう一度やってみろと言、
うと、

ハイと言って振りぬくと、スパッときれたので、なんだできるでは無いかと言うと、ああしろと奥方様の指図ですというので、そうだったのかと言うと、おしのは小太刀も出来る、
のですよとお峰が笑い、おしのが一応武家の娘ですといったので、それなら家老なんて簡単に倒せるな安心したぞと頷いたのです、翌日は権蔵を先頭に軍勢が押し進み城下に入る、
と、

町衆が権蔵を口々にののしり、中には石を投げる者もいたのです、大手門の前250間で停止して、大声で米沢藩領内に徒党を組み乱入した賊を捕縛した、引き渡すゆえ開門されたし、
と言うと、暫くして大手門が空いたので、飛猿伏兵がいないか確認しろと言うと、玉よけの青竹の筒を前にして城門を入り、確認して手をふるので、いくぞと言うと4人が入ったの、
です、

藩士がこちらへと言うので、ここで結構じあ、ここで稲葉様に直接引き渡すゆえ、おでまし下されと言ってもらいたいと言うと、暫くお待ちをと言って床机を出すので4人は座った、
のです、稲葉が出て来て床机に座り、そこもとが勝手に処断すれば良いと言うので、それはなりませぬ、権蔵が悪行を白状しましたぞと言って、賂の書付と自白の書付を渡すと、

読んで権蔵とやらこれはまことかと稲葉が聞くと、まことに御座いますとこたえたのです、傍に控えていた国家老に投げつけてどういう事だと言うと、総て殿の政の軍資金を捻出、
する為に御座いますと言うので、こんな事をして金寸をつくれとは言うておらんと言って、江戸家老の山脇に蔵のお助けまいを調べてまいれ、目付けは国家老、勘定奉行、郡奉行、
の屋敷にいき、

不正な金寸がないか調べて、あればここて持って来いと命令し、この4人を捕縛せよと言うと、藩士達が刀を取り上げて後ろ手を縛ったのです、程なく山脇が戻ってきて、中の俵、
は籾殻だけで、米は一粒も入っていませんと言うので、何と言うことだ、五年前の飢饉ではお助け米を出したので被害は最小限で済んだといっていたではないか、それは郡組頭が、
お助けまいを領民に放出したからではないか、

それを切腹にみせかけて、殺害するとは言語道断だと怒ったのです、目付けが配下に大八車を引かせてもってきて、被せていたむしろをはがし、国家老の屋敷蔵に2千500両、勘定、
奉行の屋敷の蔵に1200両、郡方奉行の屋敷の蔵に1500両がありましたと言うので、着服しているではないか、言い逃れは出来ないぞ、この者達は厳罰に処する、これでよいかと聞、
くので、

この二人が白装束を着ているのは敵討ちをする為に御座いますというと、相手はこの4人かと聞くので、命令したのは国家老で実行したのは高木監物でござれば、この二人を仇とし、
あとの二人はそちらで処罰してくだされと言うと、勘定奉行と郡奉行はお役ごめんの上お家は断絶として領内追放とすると言うので、賂没収の上、家禄半減し隠居させてはどうで、
すか、

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