第106話

文字数 2,889文字

源三郎江戸日記(弟二部)106

よし最後の掛けだ成功したら一人500両やろう、20人いるので1万両だ、絶対失敗するなよと言うと、寝込みを襲えばわけないぞと言うと、みんながお~と言ったのです、源三郎が多分、
今夜襲撃してくるじあろう、船に乗っていた者を含めると20人じあ、途中の空地で待ち伏せするぞと言うと、飛猿、才蔵は銭屋を監視して動きがあれば知らせろ、先回りして殲滅する、
ぞ、

炸裂弾は音がするので使えないが、弓なら大丈夫だ当たっても死にはしない、七衛門頼むぞと言うと、まかしておいて下さい、40発打ち込めばいちころですよと言ったのです、それで、
は店で休むとしょうと、座敷に上がると番頭が膳を出したので夕餉を取ったのです、暫く寝るぞ起してくれと横になると、七衛門が銭屋を20人で出たそうですと言うので、よし行くぞ、
と言って直ぐ傍の空地に行き、

全員身を隠して待ち受けたのです、飛猿がもう直ぐ来ますと言うので、七衛門がわしが最初に明かりの矢を撃つので、明るくなったら一斉に矢を放つのだと言うと、船子が弓を構えた、
のです、足音が聞こえたので七衛門が矢を足元にはなつと、あたりが明るくなったので20本の矢が飛んで行き、、次々と浪人に当たり、二段目に20本の矢を放つと全員が腹や足に刺り、
転がったのです、

やじりは返しがついていないので、引き抜いてやれと言うと、船子が引き抜くと、ぐわ~と声を出したのです、ばかな連中だ早く逃げないと役人が来て、諸国巡検視を襲うとは打ち首、
獄門だな、銭屋に首を洗って待っていろと伝えるのだと言うと、みんなが、よろよろと立ち上がり引き上げていったのです、全員怪我して帰って来たので銭屋は驚いて、だから言わん、
事ではない、

船で逃げるぞと言うと、蔵に5万両の金がありますがと言うので、そんなのくれてやれ、命の方が大事じあろうと言うと、夜走るのは危険ですと言うので、船にのるのだ明日の一番で、
加賀に逃げるぞと言うので、番頭以下か全員船にのろうとすると、浪人がわしらも連れて行ってくれと言うので、知るかお前たちのおかげでこうなったのじあと言って、さつさと船、
に乗つたのです、

源三郎がこれでもう来ないだろう、みんなゆっくり休むのじあと言うと、部屋に戻り七衛門と源信達で杯を重ねたのです、翌日は朝餉を取ると、さて銭屋に行ってみるかと行くと店は、
がら~んとしており、誰もいません、中を探すと女中が3人いたので、銭屋はと聞くと加賀に帰ると船に乗り、朝早く行きなさったと言うので、逃げたのかと言って、蔵の鍵はと聞、
くと、

旦那さんの部屋だと思うというので、部屋を探すとあったので鍵を開けると、約5万両と南蛮品が沢山あります、奉行を呼んでくれと言うと源信が呼びに行き、来たので朱印状をみせ、
銭屋はわれを襲い逃亡した、柳沢様にどうすれば良いかを聞きなされ、ここは閉鎖して見張りを立てよと言って、蔵の鍵を閉めて奉行に渡したのです、女中三人に今日から玄海屋に、
奉公するのだと言って、

番頭に連れて行った貰ったのです、それでは我々は江戸に引き上げると言うと、ご苦労様でしたと言うので、後は任せて船に戻り、一路江戸に戻ったのです、荷と金寸は七衛門に預け、
て、柳沢に料理屋に来てくれるように頼み、料理屋でまっていると、部屋に入って来て、大阪にいたのかと言って、諸国巡察視の朱印状が役に立ったようじあなと笑うので、奴は金沢、
に逃げました、

大阪の町奉行が銭屋の大阪の財産を預かっています、5万両の罰金は払いましたがどうしましょうかと聞くと、それはそなたの良いように使うが良い、大阪の銭屋の財産は返してやろう、
そなたからの訴えがないので返すと言う事にしょう、これで30万両に減ったわけだなと言うので、おとなしくすればもう許してやるのですがと言うと、江戸に呼びつけてきつく叱りお、
こう、

懲りてもうやらんだろうと言うので、柳沢様にお任せしますと言うと、わかった、しかし、銭屋も馬鹿な奴じあのうと言ったのです、お勝つ達に柳沢を頼み根岸に帰ると、お峰とお滝、
がお帰りなさいませと言うので、さすがに疲れたぞと言うと、部屋に入り寝巻きに着替えるとそのままフトンに入ったのです、柳沢からの召喚状が前田公を通して銭屋に伝えられて、
銭屋が金沢城の前田公の前に出頭すると、

なぜ呼ばれたかわかっておるであろう、銭屋に禁制品阿片の抜荷の疑があり、諸国巡察視の村上源三郎殿が調たところ、阿片は見つからなかったそうじあ、よつて大阪の財産はそなに、
返却されるので、受取るようにとの、事であると言うので、お咎めはないのでございますか、と聞くので、そういう事じあが、源三郎が目こぼししたのであろう、江戸に行き柳沢と、
源三郎様に礼を言う事じあな、

おまえが懲りんからなんぼでも損をするのじあよ、誰も源三郎に勝つものなどいる訳ないじあろう、もう目を覚ましたほうが良い、本来なら何回も首と胴が離れておるわと言ったのです、
前田様とのお取引も従来のままで良いのでございますかと言うと、これ以上の賂はせんでも良い、又柳沢様も源三郎も、要求はしないじあろうと言うので、ありがとう御座ります銭屋も、
これ以上は屋台骨が傾きますと言ったのです、

城を下がり大阪の番頭にこれよりお前は大阪に戻り、大阪の店と財産を町奉行から受け取り従来通り商いを続けよと言うと、それではお咎めなしですかと聞くと、そういう事だと言って、
この辺が潮時じあな、あの男はまさに鬼人じあ、これからは、かかりあわんようにしょと銭屋が言うと、そうで御座います、邪魔さえされなければ又儲けられますと番頭が言ったのです、

さつそく銭屋は江戸に登り柳沢の屋敷に出向き面会して、寛大なご処置ありがとう御座いますと言うと、証拠のない者を罰する事など出来ぬわ、これょりは疑われぬようにする事じあな、
と笑ったのです、屋敷を下がり上杉屋敷に行くと、ご家老は深川の料理屋におられる、そちらに回られよというので、深川に顔を出して、これよりは決してご家老に逆らう事はいたしま、
せんと言うと、

そなたが商いで儲ける事は、何も悪い事ではない、ただ人を犠牲にして儲けるのは許されん、それだけの事じあよと言うと、恐れ入りました、今後は町衆やアイヌの為になる事もいたし、
ます、手始めに蝦夷のアイヌ村の整備と村への道の整備を致します、和人と同じ賃金でアイヌを奉公させますというので、そうか、それは良い事じあな、蝦夷地はロシアに近く、いつ、
何時攻めてくるやも知れん、

蝦夷地はなるべく早く開拓してロシアが上陸しないようにしなければならん、又あそこの開拓ができればゆうに500万石以上になるであろう、米がダメなら、麦、傍、寒さに強い野菜、
馬の放牧等沢山あるぞ、それを銭屋がやって歴史に名を残すが良いと言うと、ハイ、それには村上様のお力が必要ですと言うので、気候はメリケンと同じそうじあから、南蛮の文献、
を調べて、

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